高 幡 山(1332.2m)
平成12年9月29日(金)曇り
神岡町の2山を登る計画を立てた。岐阜・富山県境の長棟峠の両側にある「池ノ山」と「高幡山」の2山を登るべく、前日に出発する。9月28日(木)14時20分に自宅を出た。主要地方道 関〜金山線と国道41号線を使って高山市へ、ここで夕暮れとなったので、食料を買い求め、城山公園で車中泊となる。ここには駐車場もトイレも公衆電話も完備しており快適である。食事をとり、19時00分には寝る。そして、翌9月29日(金)3時45分に出発する。道の駅「アルプ飛騨古川」でトイレと洗面の休憩をとる。そして、国道41号線を北上し、神岡町の茂住集落の入り口にある、タイヤチェーン脱着場(左側)の反対側の茂住警察官駐在所の脇の道へ右折する。この道が長棟林道である。国道から約4.5Kmで「大津山」へ行く林道との三叉路がある。ここを左へ進み、相当な悪路であるが、さらに約4.2Kmで茂住峠へ着く。ここから下りで、さらに約1.2Kmで峠から最初の三叉路に着く。この三叉路で右へ行くべきところ、間違えて左へ行ってしまう。途中で気付いて引き返し、三叉路を右へ進む。この三叉路が長棟川に沿って進む林道である。長棟川の上流へ向かう訳である。とにかく大変な悪路である。4WD車でないと無理と思われる箇所がある。また、路端の草が生い茂り、車のサイドボディーを擦る。とにかくゆっくりと進む以外にない。三叉路から約1.1Kmで旧長棟集落跡に着く。右手に朽ちて倒れかけた鳥居と小屋(神社か?)がある。このわずか手前(峠を下りた最初の三叉路から約900m)に三叉路があり、一方は長棟川を渡っている。また、右側には地蔵さんがある。ここでは右へ進むのである。ここから(三叉路を右へ進んで)約200mで鳥居と小屋のところだ。さらにここから約400m進むと、左手(川の対岸)に朽ち果てた小屋と2本柱の電柱がある。これ以降はいくら4WDでも無理と判断し、ここに駐車する。2年前に飛騨山岳会が登頂したときは、もっと先まで車で進入しているが、それからの雨で崩れたのであろう。車1台くらいは駐車できるスペースがある。最初に「池ノ山」へ登り、いったん車へ戻った。再準備をして、登り始めたのは、10時50分である。歩き始めるとすぐに右手に地蔵尊があり、その先に立ち入り禁止の立て看板がある。三井鉱山の鉱山用地らしい。さらに歩くと10時56分に三叉路がある。これを右へ行くと「池ノ山」の登山口である。これを左の林道へ行くのであるが、林道とは名ばかりで、草に埋もれてとても車は通れそうにない。この林道を登って行くと、11時06分にはこの林道も終点となる。ここで更にまっすぐ林道の跡を進むべきところ、間違えて右への登山道(歩道)を登ることとなった。終点と思われるところから先は、更に灌木が生い茂り、とても林道があったとは思えなかったため、きれいな踏み跡が付いている右への登山道へ入った訳である。間違いには後で気付くこととなる。さて、切り開きのある登山道(旧長棟峠への道か?)を登って行くと、11時13分に長棟峠(実は間違いか?、いやかってはここが長棟峠であったろう。)
と思われる峠についた。県境と思われる。根本から4本の幹がでている大木がある。その先に朽ちた倒木が道を通せんぼしている。ここが最高点の峠であろう。
左を見ると幸いにも切り開きがあるではないか。この切り開きを登ることにする。周囲は猛烈な薮であるが、切り開きのお陰で楽に登ることができる。ありがたいことである。急登して11時22分に尾根上へ出た。道は大きく緩やかに左へ曲がっているようだ。11時29分には営林署の境界見出し標NO.34がある。とにかく、背丈を越える熊笹が密生しているので、切り開きがなければとても登れるものではない。さて、平坦部を歩いて、11時31分にはコンクリート杭の埋めてある三叉路に出た。右への道は尾根から急に下っている。従って、左の道(直進)へ進むことにした。平坦部が続き、11時43分に鞍部を過ぎ、コブを越えて、11時53分にまた鞍部に着いた。ここが本当の(?)長棟峠らしい。薮に埋もれて分かりにくいが、富山県側から峠に登って左側の薮の中に「長棟林道完成記念碑」というコンクリートの立派な記念碑がある。林道ができるまでは先ほどの峠を往来していたのであろう。そして、林道ができてこちらを通ようになったが、長棟集落の廃絶とともに、この林道も通行が途絶えて、結局またもとの峠道(歩道)を歩くようになったのであろうか。さて、ここから、先ほどの「長棟林道完成記念碑」の向かって右側の切り開きを尾根を目指して登る。しかし、周囲は相変わらずの猛烈な薮である。12時04分にコブを越え、12時07分に鞍部を過ぎて、12時14分にやっと尾根へ出る。大木があり、ここで直角に右へ曲がる。この付近から薮はさらに猛烈となる。そして12時23分に頂上と間違えそうなコブ(ここが西肩か?)に着く。この当たりの薮は全くひどい。切り開きも不明瞭となって、ペースが落ちる。しかし、ここに三角点はないので、さらに踏み跡をたどって、鞍部を過ぎ、登り返して12時27分に頂上へ着いた。たいへんな山である。ここで昼食をとり、記念写真をとる。飛騨山岳会は大宴会をしたらしいが、自分は1人のため、また、見晴らしも周囲の木々に邪魔されてよくないので、下山にかかる。12時50分に鞍部を通過し、登り返して12時53分に西肩に着く。12時56分に大木のある尾根からの下り口に着く。急な下りになり、12時59分に鞍部を越え、13時00分にコブを過ぎる。13時07分には長棟林道完成記念碑のところへ出る。ここで来た道とは違うが、右折して林道跡を下ることにした。たしかにこれではかって林道があったとは思えない。薮をすり抜けて、13時19分にやっと林道の終点(?)、登りの時、間違えて右の歩道へ登った場所である。あとは林道を快調に下って、13時27分には「池ノ山」への林道と合流する。この付近で「山ぶどう」を採って、13時31分には立ち入り禁止の看板と地蔵尊の場所を通過して、13時32分に車へ戻った。ここから車を走らせ、遠い道のりを走る。せせらぎ街道経由で、「パスカル清見」でドレッシングを買って、18時ころ帰宅した。