ブンゲン(標高) |
平成11年3月26日() |
岐阜県春日村 |
グループ |
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ブ ン ゲ ン(1259.7m) 8
平成11年3月26日(金)
今日は振替休日である。登山道がなく、この時期しか登れないという「ブンゲン」を目指して、6時30分に家を出た。前夜の飲酒のため早く起きられず、遅くなってしまった。とにかく、西へ向かい、本巣町、大野町と通り抜け、揖斐川町で国道303号線を左折して揖斐川をわたり、粕川の左岸をさかのぼって春日村へ入る。「薬草風呂」を過ぎ「役場」も越えて、粕川 左岸の一本道を国見岳スキー場の案内に従って西へ進む。川合集落で粕川も道路も二俣に分かれているので、粕川に沿って国見岳スキー場方面へ直進する。急な坂道を登りきるとそこが美束集落である。国見岳スキー場の看板を目印にして左折して橋をわたり、さらにまた橋をわたり国見岳スキー場方面へ向かうが、千疋地内にて、大きく左折すると国見岳スキー場方面であるが、ここで、直進して未舗装の林道へ入る。これが品又・大平林道であり、それを記した看板が左手にある。この林道を進むとしばらくで、Y字路がある。これを右へ行くと東谷に沿う品又林道であるので、左の西谷に沿う林道へ進入する。こちらが大平林道である。ここから約1Kmで橋をわたって西谷の左岸へ移って左岸沿いに林道を進む。今日は林道の雪のため、橋をわたってしばらく行ったところで車を降りた。積雪がなければ林道終点まで車で進入できる。7時44分に車を止めて積雪の林道を歩き始めた。7時51分には林道の左下に別荘のようなバンガローが1棟あった。さらに7時57分には林道が大きく左にカーブしており、そこのカーブの右手に作業小屋がある。雪の林道をさらに歩いて8時02分にやっと林道終点に着いた。これから林道も延長されるかも知れないが今は支流の沢のところで終点となっている。終点の手前100mくらいに林道の左下へ下りる下り口があるので、そこを下りると山道が林道の下に続いている。それを進むとすぐに林道の終点となっている沢にかかる木の橋がある。この沢の上流部で林道は終わっているのである。8時26分には、谷のそばに幹の直径が1mと思われるような大きな木があり、右手には炭焼き跡と思われる石垣がある場所に出くわす。山道もここまでであとは踏み跡程度となる。そのまま沢を左に見て、沢の左岸を登って行くと、すぐに踏み跡もなくなるが、とにかく沢伝いに登ると、8時56分には一枚岩を伝って流れる8mくらいの滝が現れる。ここにも沢の左岸に大きな木が10mくらい離れて2本あり、1本は地上1mくらいで2つに分かれている木である。滝とは言えないかも知れないが大きな岩の上を滑るように水が流れている。ここで上流に向かって左(沢の右岸)の藪に取り付いて、尾根へ直登することにした。後から気づいたのであるが、以後の行程時間からすると、「続ぎふ百山」の案内書にある滝はもっと上流かも知れない。私はとにかくここから尾根へ登ることにした。相当な急登であるが、9時26分には、尾根の第1のピークに着いた。それまでは、雑木林であるが、このピークの付近にはヒノキがある。さらに尾根伝いに登って、9時43分には、第2のピークへ着く。左も右も谷となっているやせ尾根である。目指す頂上方面は深い霧のため全く見えない。ここから一旦少し下がって、さらに登り返すことになるが、それからが長い登りで、残雪も相当である。おかげで藪がないので、歩きやすいであろう。さて、少し下った鞍部には、石垣があるが、これも炭焼きの跡であろうか。第2ピークからこの鞍部付近にもヒノキがある。さて、ここから長い長い尾根の登りとなる。10時17分には第3ピークに着く。この当たりまでは沢の音がよく聞こえる。また、この付近からさらに残雪の量が多くなって藪がなく、歩きやすくなるが、登りは相変わらずきつい。10時24分には第4のピークに着いたが、ここで左からの尾根と合流する。今日は霧がひどくて、視界は全く不良である。30m〜50mくらいしか見えない。10時54分には頂上と思われるような尾根に着いた。やや平らなところだ。ここから右の方へゆるい登りの尾根を進む。そして右からの緩やかな尾根と合流するやや広い平らな場所に着く。これが案内書でいう「沢の上部」の平らなところであろうと思われる。ここから左の方へ曲がって、少し下ってから、急な登りを登りきると県境尾根の1250m峰である。時刻は11時14分、沢の登り口から2時間以上も要している。この頂上に「ナンバー74」のコンクリート杭がある。長い登りであった。ここでは、「奥伊吹スキー場」の音楽が聞こえてくる。さて、この県境尾根には所々に赤いテープの目印がついている。霧が深いため右へ行くのか左へ行くのか分からない。最初は間違えてスキー場の音楽が聞こえる右の方へ行ってしまった。しばらく進んでから気づいたのであるが、木の幹に巻いてあるビニールテープにマジックで矢印が書いてあり、ブンゲンは反対の方角(左)を示している。それで、Uターンして最初の1250m峰まで引き返した。ここから左の方へ(30〜50mくらい)一旦下ってから、さらに登り返すとブンゲンの頂上である。霧が晴れていれば、眼前にブンゲンの頂上が見えるであろうに、今日はとにかく霧が深いため間違えてしまった。さて、余計な労力を費やしてしまったが、赤い目印のテープに従って、雪の下からわずかに顔を出した笹の中を鞍部へ下るのであるが、この下りの区間のみは、笹の藪が切り開いてある。鞍部から登り返して、11時20分に頂上へ到着、車を降りてから3時間半くらいの時間を要している。これが無雪期であれば、いかほどかかるのか分からない。頂上の稜線上は残雪に覆われて藪はなく、歩きやすいが霧のため全く視界が利かず、もちろん展望など望めるはずもなく残念である。周囲は深い乳白色で空との区別もつかない。一応、記念写真をとり、昼食のラーメンを食べる。天気は曇り、足下は積雪、周りは深い霧のため何も見えない。とにかく最悪の条件である。昼食後は早々に下山することにした。11時50分に下山開始。11時54分には、1250m峰のピークに着いた。ここから急坂を下って、少し登るとやや緩やかなところへ出る。ピークを越えて右の方へ曲がり込むと、12時02分には第5のピークへ着く。ここから90度左へ曲がって、急坂の尾根を下ることになる。残雪の尾根を一目散に下って、12時09分には第4のピークに着いた。ここで尾根は2つに分かれるので、登って来たとおりに、向かって左の尾根を下る。12時12分には第3のピークへ着いたが、この付近から沢の音がよく聞こえるようになる。左も右も沢なのである。沢と沢に挟まれた小さなコルを越える。ヒノキと石垣のあるこのコルから、少し登ると第2ピークである。時刻は12時23分である。さらに尾根を下って12時31分に第1ピークに着く。ここにもヒノキがある。ここから一気に沢へ下ることになる。12時45分には沢へ降り立った。あとは、沢伝いに左岸を下る。12時56分には、炭焼き跡の石垣と大木のあるところへ出た。この付近からは山道が現れるので楽だ。1時07分には林道へ出た。あとは、林道を歩き、1時10分には、大きな右カーブで左側に作業小屋のあるところ、1時15分には右下にバンガローのところを過ぎ、1時17分には右手にしいたけの原木のある林を見て、1時20分には車へ戻った。車へ戻ったらちょうど雨がしとしと降り出した。あとは、車をとばして2時30分に帰宅した。
ブ ン ゲ ン ・ 品 又 山
平成15年8月12日(火)雨後曇り
朝は雨であり、山行きはあきらめていたが、案外早くから上がったので、どこかの山へ行こうと思い、スキー場から登り足場のよいブンゲンと品又山へ行くことにした。
10時30分に自宅を出発し、途中で給油をすませ、国道21号、関ヶ原バイパス、国道365号、県道と乗り継いで、伊吹山の入り口から「奥伊吹スキー場」の看板を頼りにして、県道を最奥まで乗り入れるとそこが「奥伊吹スキー場」であった。この県道は山東本巣線であり、峠を越えて本巣町まで通じるはずであるが、現在は峠で分断されている。 それはともかく、12時15分にこのスキー場に着いた。この時期、キャンプ場になっているので、キャンパーが少々いるのみである。第1リフトの改札の横に車を止め、準備をして12時30分にその第1リフトに沿って舗装路を登り始めた。スキー場のゲレンデ入り口には、大きな看板があり、リフト番号がわかるが、実際の現地ではリフトに番号がないので、いまはどのリフトの下を歩いているのかわからず困った。ガイドブックを頼りに登って行った。12時48分に第8リフトの降り場(終点、上部)に着いた。ここで道は大きく右へ曲がって、第9リフトの改札を通り、第9リフトの下のコンクリート舗装の急坂を登って行く。12時56分に第9リフトの降り場に着いた。ここから第10リフトが始まり、背後の展望が広がってくる。やがて、コンクリートの舗装が切れ、13時07分に中間降り場を通過し、ジグザグに登って、13時20分に第10リフトの降り場に着いた。ここはほとんど尾根上の感じである。左に小高い丘があり、道は右山でトラバースしている。しばし休憩し、小高い丘の方へ行くと、そこに第11リフトの降り場があり、13時30分に着いた。ここがスキー場の最高点で県境尾根である。さて、ここからスキー場を出て、県境尾根をブンゲンまで行くのである。第11リフトの降り場は周囲より小高くなっており、南の方(リフトの延長方面)へ進む。踏み跡は薄いがヤブは切り開いてある。やや下り気味に進み、平坦地をなお進むと、はっきりした踏み跡が出てくる。踏み跡の周囲は幅広く切り開かれているので、迷うことはなかろう。あとは、切り開きに沿ってアップダウンの県境尾根を行けば自然とブンゲン山頂に着く。さて、いったん下って、登り返したピークのところへ、13時36分に着いた。ここで直進する道と、左へ折れて下る道に分かれる。ただ1カ所迷うところであるが、直進すると大岩があり、行き止まりとなる。したがって、ここでは左へ折れて、下るのが正解である。13時37分に鞍部を通過し登り返し、13時40分にピークに達する。13時42分に鞍部まで下り、登り返すと、13時48分にピークに達する。ここは見覚えがあった。以前、残雪期にブンゲンに春日村から登った時に、このピークへ登ってきたのであった。ここから先は、以前に来たときに通った道である。13時49分に鞍部まで下り、13時51分にブンゲンの頂上(1259.7m)へ着いた。以前に来たときと変わっていない。切り開きもここまでである。ということは、切り開きはブンゲン登山道の目的なのか。岐阜と滋賀の県境の山であるが、我々岐阜県人としては、岐阜県側から登りたいと、登山道のない春日村から残雪を踏み分けて登って来た。しかし、滋賀県側からは、こんなにも簡単にしかも残雪期に限らず登ることができる。いかに、岐阜県側は登山道の整備がなされていないかということである。北アルプスもそうであるが、県境の山はほとんどが他県から入山している。岐阜県に人が来ないのも当然ではないか。観光立県が泣くというものだ。さて、それはともかく、雨が上がったばかりで、展望はいまいちである。14時03分に下山にかかった。14時04分に鞍部、14時05分にピーク、14時09分に鞍部、14時11分にピーク、14時12分に鞍部と通過して、14時14分に尾根上のT字路に出た。左へ行くと大岩で行き止まりのところだ。当然、右へ行き、14時15分に鞍部を過ぎ、14時18分に第11リフトの降り場まで戻った。さて、ここから品又山へ行くことにし、14時22分に出発した。リフトを登って来て、ブンゲンへの道よりも、左手の方へ下ることになる。第11リフトの降り場がが小高い丘になっているので、道はやや下り気味に進む。すぐに雑木林の中へ入り、踏み跡が続いている。14時25分に鞍部を通過する。14時26分にピークに達する。ここから目的とする第7リフトの降り場が谷の向こうに見える。道は尾根上を右の方へのびている。切り開きと黄色のペンキがあるので、それに従う。14時28分にピークを越え、14時30分にピークへ達する。切り開きはここで、左へ大きく曲がって、急降下している。下りきったところに沢があり、ここで沢を渡る。14時37分に右山でトラバースでピークの直下を通り、14時38分に鞍部へ下りる。14時39分にピークに到達した。ここで、切り開きと黄色のペンキは急降下して直下の沢へ続いている。それで間違えて、14時40分に沢へ下り、14時43分に沢の右岸へ渡った。そこで、左手を見上げると、リフトのケーブルが見えるではないか。それで、左手のピークにリフト降り場があると思い、間違いに気づく。14時46分に間違えたピークへ戻った。たしかに尾根上に踏み跡がある。切り開きと黄色のペンキがはっきりしていたので、薄い踏み跡に気がつかなかったのだ。ここからすぐの14時50分に第7リフトの降り場に着いた。ここから第7リフトの下を下るが、このヤブがひどかった。15時00分に第7リフトの改札を通過し、すぐに第6リフトの降り場を通る。第6リフトを右手の尾根上に見て下るが、この下りは崖崩れがひどい。左は谷であり、ゲレンデは寸断され危険である。なんとか、下りきり、15時08分に第6リフトの改札に着いた。おからわずかに登って、15時12分に第5リフトの降り場に着く。この右手の小高い丘が品又展望台である。第5リフトを下から上がってくると、左手の小高い丘になる。第5リフトの降り場となる平坦地から丘への登り口に「展望台」の看板があるが、夏草にかくれて見えない。実際、私も登りには気づかず、下って来て気がついた。丘へ駆け上がると、15時15分、展望台があった。結構、高さがあるので、樹林がなければ、第5リフト降り場から一目瞭然であろうが、樹林のおかげで近くまでこないと見えないのだ。足下に「奥伊吹展望台 1,045m」という看板と三角点がある。360度の展望を楽しみ、15時30分に下山した。15時34分に第リフトの降り場へ下り、15時33分に第6リフトの改札を通り、コンクリートの道を下った。ところがすぐ下でコンクリート道の舗装新設工事をしており、通れないという。車ならいざ知らず、歩きなのだから通してくれても良さそうなものを。滋賀県の人は意地が悪いと思ってしまう。やむなく、コンクリートの急坂を登り返し、15時36分に第6リフトの改札の横を通過し、15時38分に第5リフトの降り場まで引き返した。ここからリフトの下のゲレンデを下った。15時46分に第5リフトの改札を通過し、すぐに第3リフトの降り場を過ぎる。リフト下のゲレンデを下り、15時58分にレストハウスに着いた。15時59分に駐車場へ戻った。帰宅は17時30分であった。