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北 岳(3,193m)
2006年(平成18年)7月14日(金)〜16日(日)晴れから曇りそして雨
念願の北岳へ行ってきた。北岳はご存知のとおり、富士山に次いで日本で第2位の標高を持つ。白峰三山を縦走する計画で、出かけたが結果は、北岳を登っただけで下山してきたことになった。
前日のうちに登山口まで入ろうと、金曜日、仕事を終えてから入浴し、食事を済ませ、21時00分に自宅を出発した。関インターから東海北陸自動車道に乗り、美濃ジャンクションから東海環状自動車道へ、さらに土岐ジャンクションで、中央自動車道へ乗り換える。あとは、岡谷ジャンクションで長野自動車道を左へ分け、韮崎インターまで走る。韮崎インターを日付が変わった15日の午前1時00分に出て、ここからは、国道20号に出て、さらに国道52号で、「南アルプス林道」あるいは「芦安」の標識に従って走る。国道から分岐すると、あとは1本道で芦安市営駐車場へ着く。いまは、北岳の登山口である「広河原」まで自家用車で入ることができない。夜叉神峠か芦安駐車場に止めて、登山バスに乗り換えないといけない。1時30分に芦安の無料市営駐車場に着いた。一番近い第2駐車場にとめることができた。始発が5時10分であることを確認してから、持参したビールを飲んで、2時00分ころ仮眠に入る。
眠れなかったが、なんとかウトウトして、午4時00分に外の騒音に目覚めると、もう周囲の車の登山者が準備をしていた。さらに、バスの発着場には並んでいるではないか。それで、まずは第3駐車場の奥のトイレに行ってみた。ところが、すごい満員で出来そうもない。ふと後ろを見ると、仮設トイレが5基あるが、誰も使っていない。使えないのか?と思ったがドアを開けると、なんだ、使えるではないか。早速、トイレを済ませる。私が使ったのを見てトイレに並んでいた人が仮設へ走った。さて、トイレから戻って、相棒を起こす。そして準備に取り掛かる。バス停に行くと、すごい人の列である。最後尾に並ぶ。バスが7〜8台来て、順次乗り込む。しかし、発車は乗り込んだのとは反対の順であった。つまり最後に乗り込んだバスが先に発車したのだ。な!なんということだ?バスは定刻より若干遅れて発車し、夜叉神峠を経由して、6時23分に広河原に到着した。
早速、歩き始め、ゲートを越えると、北岳が姿を現す。自然と感動の声が出る。それを見てから、つり橋を渡ると広河原山荘がある。そこから登山道が始まる。6時30分登山開始。6時49分に白根御池小屋への分岐を通過する。大樺沢方面へ進み、初めは左岸沿いに行くが、7時07分に右岸へ渡る。これは、新設の迂回路のようだ。そして、7時39分に右岸から左岸へと渡り返す場所に着いた。初めてここで、休憩した。左岸沿いに登っていくと、やがて、北岳バットレスが姿を現した。おう!と感動する。これがバットレスか!右俣、左俣の雪渓も見える。すごい!二俣に着いたのは、8時27分、ここで大休止となる。トイレと思われる仮設の施設があった。おにぎりを食べる。鳳凰三山がよく見える。さて、8時48分に腰を上げて、厳しい右俣直登コース(草すべり)を登る。これがきつかった。へたへたになりながら、11時50分になんとか「肩の小屋」に着いた。ぴたりと標準時間どおりであり、われわれの計画通りの時刻でもあった。しかし、体力がそうとう消耗してきた。睡眠不足なのか、高山病なのか。ここでおにぎりを食べ、今日のクライマックスである北岳へと登り始めた。ここからがさらに辛かった。こんなに辛いのは近年にない。体が重い、動かない、気分も悪い、高山病か?最後は気力で登りきる。計画通りの13時00分、憧れの北岳山頂に立った。しかし、周囲はガスで見えない。見る余裕もなかった。これでは、今日の予定である「農鳥小屋」までは行けそうになかった。それでもまずは「北岳山荘」までと思って、13時10分に下山した。ガスと強風の中を下って、14時00分に「北岳山荘」に到着した。体力と相談して、「農鳥小屋まで入る。」という予定を変更し、今日はここで宿泊することにした。明日、間ノ岳、さらに、農鳥岳まで往復し、北岳山荘でもう1泊するという計画に変更した。それも明日の体力回復具合と天候次第であろうと決めて、とにかく休む。しかし、今年1番の混みようで1枚の布団に2人が寝てくれという。そんなんで寝れるかい!しかし、混雑具合は凄いものがあった。連休中、さらに天候の悪化もあって、どんどん人が入ってくる。しかし、なんとか、われわれの隣の布団は誰も入らず、1人1枚の布団が確保できた。なんせ、1番最初にチェックインしたんだから。夕食も4度に分けてとることになった。われわれは当然1番初めの組であった。翌日の朝食は弁当にしてもらった。
さて、就寝したものの風雨の音で全く眠れず、朝を迎えた。翌日は、ものすごい嵐であった。4時00分出発の予定であったが、遅らせて、小屋で弁当を食べ、5時00分に意を決して外に出て、中白根を目指して歩き始めたが、ものすごい強風と雨のため、前へ進めず、結局、中白根の途中で引き返す羽目になった。なんせ、立っていられないのだ。しゃがんで強風の過ぎるのを待ったが、一向に収まらない。北岳山荘に引き返し、部屋で上がって様子を見たが、ますます雨がひどくなってきた。それで、またもや計画変更で、このまま下山することにした。7時05分に雨の中、下山にかかった。7時48分に北岳からのコースと合流し、8時05分に八本歯のコルに着いた。ここから左俣コースへ入り、ハシゴの連続を下って、雪渓に出る。ここで、アイゼンを着けるのだが、私は、このためにせっかく持ってきたアイゼンを右俣の登りで落としてしまっていた。それで、相棒の6本アイゼンの片方を借りて、ピッケルを使って下りた。9時09分に二俣に着いた。昨日の仮設トイレに「トイレ」という看板が付けてあった。雨が降っていたので、食事もとらず、9時20分に出発した。左岸から右岸に渡るところに9時46分に着き、雨も上がったので、ここで食事休憩をした。9時55分に出発し、10時35分に白根御池小屋からの下山道と合流した。ここで雨具をとり、下山し、11時00分に広河原山荘に着いた。
計画は半分以上カットするという、大幅な変更であったが、無事かえってきたことを喜ぶ。そして、12時00分発のバスで、芦安駐車場へ13時10分に戻った。広河原をでるころ再び雨が降り出してきたが、ここでも止んではいなかった。早速、山装束を解き、13時30分に車をスタート、相変わらず降り続く雨の中を走り出した。14時00分に韮崎インターから中央高速に乗った。途中、諏訪湖SAで蕎麦を食べ、新しく開通した国道361号の権兵衛トンネルを通るため、伊那インターで下りた。権兵衛トンネルは快適な道だった。そして、木曽谷の国道19号へ出て、中津川から再び中央高速道に乗り、