笠が岳(m)、抜戸岳(m)、弓折岳(m)
平成13年8月16日(木)〜18日(土)快晴
8月16日(木)の21時00分に自宅を出発し、正木の田辺宅、加野の大野宅で両氏を乗せ、22時00分に美濃ICから東海北陸自動車道に上がる。そして、快調に飛ばして、23時00分に清見ICを下りる。国道158号線で平湯へ入り、さらに栃尾温泉から新穂高へと向かう。新穂高の登山センター前の手前にスノーシェット(洞門)がある。このスノーシェットの途中で左へ下りる道がある。左側に「深山荘、露天風呂」の看板があるが非常にわかりにくい。実際、我々もここを通り過ぎてしまい、結局、登山センターまで行ってしまった。その奥の村営駐車場(有料)まで入り、この入り口に無料駐車場の案内(約1km下流と書いてある。)があり、そこから引き返して来たのだ。さて、深山荘の看板に従って、これを下りて行くと深山荘へ渡る吊り橋(歩道用)があるが、この吊り橋のたもとから無料駐車場が広がっている。駐車場はほぼ満車の状態で、苦労して空きエリアを探す。日付は、17日と変わって、0時45分に車を止める。出発予定時刻の4時00分まで、仮眠することとした。さて、4時00分に起床し、登山準備をする。結局、出発は4時20分であった。4時36分に登山センターで入山届けを提出し、左俣谷に架かる橋を渡って、左俣林道をさかのぼる。4時47分にゲートを通り抜け、5時12分に左へ分岐する橋を通り越し、中崎橋を渡って、左俣谷の右岸側へ行く。5時26分に左側に水場があり、右側の谷に取水堰のあるところを通過する。そして5時34分に笠新道の入り口へ着いた。広場になっており、笠新道の立て看板もある。水もあり、ここで朝食を摂った。いよいよ、6時02分に登り始める。ナラ、ブナの原生林の中の、ジグザグの登りである。6時17分に「標高1,450m地点」の看板を通過し、そこから少し登ったところで、6時48分〜7時00分まで休憩した。ここを出発してすぐの7時06分に「標高1,700m地点」の看板に達し、7時22分には「標高1,800m地点」の看板に着いた。さらに登ると、7時28分には原生林を抜けて、西穂高岳、焼岳、乗鞍岳の眺めがよくなる。しかし、また原生林に突入し、7時40分に「標高1,920m地点」地点に達し、ここに「杓子平までの中間点、登り杓子平めで1時間30分、下り1時間」の標識がある。まだ中間点なのかと、そのきつさに驚く。ここからさらに登って、7時47分〜8時00分まで休憩する。ここを出発するとすぐに原生林を抜け、強い日差しが照りつけるが、眼下に左俣谷の流れや河原が見える。すぐ上には尾根の崖(その上が杓子平と思われる。)が見えるが、なかなか着かないもどかしさがある。8時14分に「標高2100m地点」、8時35分に「標高2200m地点」をそれぞれ通過し、杓子平の崖が見えるがいっこうに近づかない。急登の連続で足がふらつき、なかなか登れず、その後、8時40分〜8時55分まで休憩し、また、9時34分〜9時43分までも休憩をとりながら、10時11分に息もたえだえに、やっとの思いで「杓子平、2,450m地点」へ着いた。ここに来てやっと目指す笠が岳やその直下の笠が岳山荘が見える。ここで軽食を摂り、10時44分に疲労困憊の体にむち打って、再び出発する。目指す稜線はずっと高いところに見える。また、ここからは草地のため日差しも強く、疲れが増す。気温はさすがに低いので暑さはさほどではない。11時00分にはルート変更となる地点に到着し、新道は右へ90度曲がってジグザグに登って行く。旧道はがれ場が危険なので変更になったのであろう。ゆっくり、ゆっくり登り、途中、11時32分〜11時39分まで休憩し、喘登に喘登を重ね、12時06分に息も絶え絶えになり、やっと稜線に到着した。ここで、12時22分まで休憩し、少し下って12時24分に笠が岳と双六岳との分岐点についた。「左、笠が岳、右、弓折、双六岳、手前、新穂高 笠が岳山荘まで登り70分、杓子平まで下り40分、新穂高まで下り約4時間」という立て看板の標示がある。左へ進み、12時34分にルート変更前の旧道の下り口を通過し、13時00分に岩の間の道(これが抜戸岩か?)を通り抜ける。その先で13時11分〜13時23分まで休憩し、13時43分に水場とキャンプ地を通過する。笠が岳山荘は目の前であるが、疲れた体にはとても遠い感じである。もうふらふらになって、高山病の頭痛もするし、息も切れ切れの中、13時54分にそれこそ意識朦朧として、笠が岳山荘に着いた。笠が岳山荘に着いたら、チェックイン(1泊夕食で7,500円)をして、ただひたすら眠る。大野氏は高山病で頭痛がしてとにかく眠るのみだ。17時45分から夕食が始まるが、大野氏は食べられず、パックをもらって詰めておく。そしてお茶を多く飲む。食事後もただ眠るのみである。眠れないまでもとにかく横になて体を休める。
さて、翌日(18日(金))は、4時00分に起床し、ご来光を見るため、4時20分に笠が岳山荘を出発する。4時30分に笠が岳頂上へ到着し、日の出を待つ。やがて、槍が岳の脇からご来光である。雲一つない完璧なご来光を拝むことができ、最高の時を迎える。そして、5時18分に下山にかかり、5時29分に笠が岳山荘へ着いた。ここで朝食をすませ、しばしの休憩である。
さて、6時04分に笠が岳山荘を出て、いよいよ縦走にかかる。6時11分に水場とキャンプ地を通過し、6時27分には岩の隙間(抜戸岩)を通り、6時51分にルート変更前の旧道への下り口を通り過ぎ、7時00分に新穂高への分岐点(新道の下り口)に着いた。そのまま直進すれば双六小屋方面である。ここで抜戸岳の山頂を踏むべく、右へ曲がって新穂高方面(昨日通った道)へと登り、7時09分に稜線上に着き、稜線上を進んで、7時15分にケルンの多い「抜戸岳」手前のピークに着いた。そして、7時20分に「抜戸岳」頂上へ到着した。小休止のあと、7時29分に下山を開始し、7時31分に縦走路上に下り立つ。ここから縦走路を進むが、縦走路は稜線上を通ったあと、右尾根で下り気味となり、7時53分には秩父岩と思われる岩場を過ぎて、わずかな平地を過ぎると、急なジグザグの下りとなり、8時01分には立て看板のあるところに着く。立て看板には笠が岳と弓折岳の標示がある。ここで道は90度右へ曲がって、岩場を急降下している。このがれ場の危険な坂を下りきったところが「秩父平」かと思われる。この鞍部を通過すると、道は緩やかな登りとなり、8時40分と8時50分にそれぞれコブを通過し、8時58分に「大ノマ岳」に達する。ここで9時13分まで休憩する。ここからいきなり急な下りとなり、大ノマ乗越へと下る。林のトンネルをくぐってまもなく、9時34分にその大ノマ乗越と言われる大鞍部に着いた。「笠が岳、弓折岳」の立て看板がある。昔はこの縦走路と直角に交わる形で峠道があったと思われ、右へ90度曲がると「新穂高」へという看板もある。さて、縦走路はここから弓折岳への登りとなり、つらい登りが続く。喘登のあと、9時58分に弓折岳山頂に着いた。山頂は縦走路からわずかに(30mくらいか?)西へはずれている。縦走路上には「笠が岳 弓折岳(2,588m) 双六小屋」という立て看板がある。ここでカメラのフィルムが切れて、新しいフィルムをセットするとき、ミスをして新しいフィルムをダメにしてしまった。これ以上予備がなく、写真撮影をあきらめた。縦走路では終始槍が岳から穂高連邦が眺められ、すばらしい景色である。さて、ここを10時17分に出発する。10時24分に双六方面と鏡平小屋への下り口との分岐点に着いた。手前は笠が岳、直進は双六小屋、右は鏡平小屋の立て看板がある。ここで、右へ進路を取って、下りとなり、ちょうど30分かかり、10時54分に鏡平山荘に着いた。ここで軽食を摂り、11時21分に出発し、11時56分に鏡平小屋と大ノマ乗越との分岐点に着いた。「新穂高、鏡平山荘、1,260m」という立て看板の標識がある。道は90度左へ折れ曲がり、どんどんと下る。12時00分には「くねくねコースとまっすぐコース」との分岐点に着く。さらに下って、12時18分に岩に「イタドリケ原」とマークのあるところを通過する。その後、12時22分から12時30分まで休憩する。さらにどんどん下って、12時36分に枯れ河原を通過し、12時43分には岩に「ここはチボ岩」というマークのあるところを通り、12時49分に秩父沢の水場に着いた。ここで水を補給し、12時59分まで休憩する。13時05分には秩父沢の大きな沢(本流か)を渡り、13時16分に「小池新道」、13時19分には「鏡平まで3h」と、それぞれ岩にマークのある場所を通る。13時44分に小さな沢を渡ると、やがて、左俣谷に下り立ち、迂回路の仮設橋を渡り、14時00分には左俣谷に架かるコンクリートの橋を渡る。渡ったところに、「双六登山口 標高1,480m」の大看板がある。ここから林道をひたすら歩き、14時20分にワサビ小屋に着く。ここでも軽食を摂り、14時50分に出発する。15時00分に笠新道の登り口を通過したが、昨日はあった水が今日は出なくなっていた。15時40分にゲートを抜け、15時48分に登山センターに着いた。下山届けを出した後、無料の温泉に入ろうとしたが、営業時間が9時00分〜16時00分までで、まだ10分ほど時間があったが清掃中のため入れなかった。それで、これをあきらめて車へ向かい、16時00分に車へたどり着いた。深山荘の露天風呂(300円)に入り、16時44分に帰路に着いた。温泉に入ったおかげか疲れは感じない。17時54分に高山市内を抜け、18時10分に清見ICから東海北陸自動車道にのる。しかし、郡上八幡から美濃間で11Kmの渋滞で、郡上八幡ICで一旦下りる。美並ICから美濃ICで1Kmの渋滞という情報により、美並ICから再び東海北陸自動車道に上がり、19時40分に美濃ICで下りる。加野の大野宅、正木の田辺氏を送り、20時30分に帰宅した。