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薬師岳(2926m)

平成24年6月23日(土)晴れ
 
富山県
 
日本百名山

      薬 師 岳(2,926m)

 

平成24年6月23日(土)晴れ

富山県大山町

 

薬師岳というのは、以前から登りたいと思っていたが、なかなか実現せず、いまになってしまった。日帰りを計画していたのであるが、折立登山口へ通じる有峰林道は、夜間(20:00〜6:00)通行止めである。日帰りのため、早朝出発をしようにも、午前6時以降しかままならない。午前6時より早い時刻に出発しようとすると、どうしても前日の夜8時までに折立の登山口へ入っていなければならない。そんな訳で実行に至っていなかったが、今回、7時00分出発で明るいうちに下山できればと考え直し、日帰りで決行することにしたのである。それは、同行者がいたことも大きな支えになった。

そのためには、とにかく早朝に出発しなければならない。2時03分自宅を出た。一般道でもよいと思ったが、すこしでも時間を稼ごうと、2時20分に関広見ICから高速に上がった。関美濃JCTで東海北陸道に乗って、飛騨清見ICを目指し、さらに中部縦貫道に移って、3時18分に高山ICを出た。ICを出たところの道の駅、「ななもり清見」でトイレ休憩をした。3時28分に「ななもり清見」道の駅を出発し、3時36分飛騨総合庁舎で同行者を待った。今日の同行者は高山市在住のKさんである。定刻にKさんが現れ、4時00分飛騨総合庁舎を出発して、有峰林道へ向かった。しかし、途中で道を間違え、その道でも行けないことはなかったが、途中で通行止めにあい、地図をしっかりと確認しなかったため、迂回路をまたまた間違えて、高山市国府町まで戻る羽目になった。なんたる失態、前代未聞だ。おかげで1時間も余分に走り回ることになったが、なんとか予定時刻に15分遅れて、有峰林道の料金所ゲートに着いた。6時15分に通行料1,800円を支払い、有峰林道料金所から有峰林道へ入る。有峰林道の南岸線から西岸線へと移って、ダムの堰堤を渡り、折立の登山口へとひた走り、6時54分に有峰林道の折立登山口へ到着した。

駐車場を心配したが、5割くらいしか埋まっておらず、余裕を持って登山口に近いところに駐車することができた。

 

 

 

早速準備をして、7時01分に駐車場を出発し、無料休憩所の前から、登山道へ入る。いきなり樹林の中の急登である。展望はないが、ひたすらに我慢の登りとなる。7時19分にちょっとしたピークを越えるが、あまりの急登に7時26分から7時28分まで休憩した。

そして、7時42分に展望の開けた場所に着いた。アラレちゃんの看板があり、「三角点まで60分、折立まで30分」の看板がある。まだ、1時間もかかるのか!と目を疑ったがしかたない。7時45分にここを出発して、さらに急登を登っていく。そして、視界が開けたと思ったら、8時09分に三角点(1,870.6m)に着いたのであった。

 

 

ここには「折立←→太郎平4.2km」の標柱がある。なによりここからの展望が素晴らしい。いままで展望のない樹林を登ってきたから余計に開放感がある。目指す薬師岳から薬師岳山荘、薬師峠、太郎平から北ノ俣岳までの稜線が見えるのである。しかし、まだまだ遠いのだ。8時18分に出発した。しばらくは緩やかな登山道である。右手には有峰湖が綺麗に見える。とにかく今日は天気がいいのだ。これから登りにかかろうという地点にベンチがあり、8時33分に着いた。ここには「現在地(1,904m)、太郎平(2,330m)3.6km、三角点(1,870.6m)0.8km」という標柱もあった。

ここから急な登りに転じ、視界が開けて来ると、9時16分に「五光岩ベンチ(2,189m)、太郎平(2,330m)2.0km、三角点(1,870.6m)2.4km」の標柱のある「五光岩」に出た。ここからの展望もすばらしい。太郎平が目の前に広がっている。もちろん薬師岳も見える。

 

 

9時25分「太郎平1.5km、折立6.5km」の地点を通過し、9時30分から9時35分まで休憩して、10時01分太郎平小屋に着いた。ここは「薬師岳、北ノ俣岳、薬師沢、折立」の分岐点である。ここまではほぼ予定通りであったが、ここまででもう体力を使い果たしたという感じであった。しかし、まだまだ半分の地点なのだ。出発が遅かったため、先が思いやられる。しかし、先へ進むしかない。10時13分に出発した。鞍部へ下ったところが薬師峠のキャンプ場である。トイレと水場がある。10時26分に薬師峠に下り立ったが、休憩もせず、先へ進んだ。

 

 

すると、登山道はカレ沢を登るのであるが、この時期は残雪がびっしりである。アイゼンは持っていたが、点けるまでもない。同行のKさんはアイゼンを持っていないという。足跡からすると、先行者もアイゼンは付けていないようである。すぐ先で山小屋の人がスコップで歩道をつけているところであった。これを「ご苦労様です。」と声を掛けて追い越し、11時07分にやっとの思いで、薬師平に出たのであった。

 

 

 

 

 

しばしの休憩であるが、この先にもまだまだ残雪の登山道が続いていた。雪渓の登りは、直登になるので、距離は短いかも知れないが疲れがひどい。途中で、11時39分から11時49分に休憩を挟みながら、なんとか雪渓を登り切り、11時58分に「薬師岳山荘15分←→太郎小屋方面」という標柱の所に出た。もうすぐ薬師岳山荘である。いきなり元気になる。

 

そして、12時05分に薬師岳山荘に到着した。あまりの辛さにここで予定より多くの休憩をしてしまった。

 

 

目の前に見えるピークは薬師岳の山頂ではないようだ。それでも登るしかないのだ。山頂でコーヒーを湧かして飲もうと、ザックをデポすることもなく、背負って12時22分に出発し、ガレ場を登り始めた。12時56分に薬師岳頂上まで30分という標柱のある地点に到着した。薬師岳山荘から見えていたピークである。かつては、ここに避難小屋があったらしい。12時58分に石室とケルンある、東南稜に登ってみた。ここからの展望も素晴らしい。休憩をして、13時10分にここを出発、あと30分なのだ。

 

 

目指す山頂ははっきりと見える。13時23分に薬師岳山頂に到着した。もう何もいうことはなかろう。いままでの辛さはこの展望を見れば吹き飛んでしまう。山頂では、コーヒーを湧かして、他の登山者とともに雄大な景色を楽しみながら至福の時を過ごす。しかし、まだ下りがあるのでゆっくりとしているわけにもいかず、13時57分には名残惜しいが下山を開始した。

 

 

 

 

 

 

そして、14時06分に東南稜を通過して、ガレ場をジグザグに下り、14時22分に薬師岳山荘まで下ってきた。ここで、ビールと餅入りうどんをそれぞれ飲食して、14時49分にここを出発した。雪渓を慎重に下り、15時09分に薬師平までおりて来た。

そして、さらに雪渓を下り、15時28分に薬師峠に着いた。数個のテントが張ってあり、思い思いに休憩中であった。ここを15時31分に出発し、坂を登り返して、15時46分に太郎平小屋に着いた。ここまで来れば、あとは下りのみであり、先が読める。予定時刻よりは1時間半以上は遅れていたが、なんとか明るいうちには下山でき、有峰林道を脱出出来るであろう。ここでは、写真を撮っただけで、休憩もなく先を急いだ。16時11分には、「太郎平mくぁで1.5km地点」に着き、小休止して、16時17分にここを出発した。さらに16時22分に「五光岩ベンチ」を通過し、16時48分に標高1,904m地点まで下って、ここで、最後の休憩と思って、お茶を沸かしてのみ、17時21分に出発した。17時33分に三角点を通過し、17時49分に折立まで30分地点へ下り、5時54分まで休憩してから、最後の下りにかかり、18時09分にピークを越えて、18時19分に登山口に下り立った。そして、18時21分に駐車場に着いたのであった。今回も長い登下山であった。2時00分からいままで一睡もしていないが、これから、また4時間以上かけて運転して帰らねばならない。長い1日になる。しかし、達成感、充実感はすごい。これがあるからやめられないのだ。