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剣岳(2999m)

平成17年8月3日(水)ー4日(木)晴
 
富山県
 
日本百名山

    剱 岳(2,998m)

 

                                     平成17年8月3日(水)〜4日(木)晴

 

 長年の夢であった剱岳へ日帰り登山を敢行することができた。立山アルペンルートの室堂から別山尾根を登るのは簡単であったが交通費、宿泊費と費用がかさみすぎる。それであえて、日帰りで早月尾根を登るとことした。

 前日のうちに登山口に着いておこうと、13時00分に家を出て、富山県上市町の馬場島を目指した。14時00分に郡上市八幡町、15時30分に高山市、16時00分に飛騨市古川町と順調に走り、17時00分に富山市へ入る。ここから国道41号と別れて、県道35号線に入り、17時40分に立山ICの出入口を通って、今度は「馬場島」の標識に従って進み、18時17分にやっと馬場島の登山口に到着した。5時間の予定であったが、17分余分にかかってしまった。途中の「道の駅」に立ち寄りすぎた。この馬場島はキャンプ場でもあり、駐車場には数台の車が止まっていた。そして、登山口にも3台の車があった。早速、明るい内に夕食をすませ、翌日の強行登山に備えて、すぐに車中で寝ることにした。しかし、なかなか寝付けなかった。夜中に目を覚まし、空を見上げると、満天の星が輝いていた。これなら晴れるだろうと期待した。

 剱岳を最初にして、日帰り登山とは無謀かも知れないが、インターネット情報では地元の方々が日帰りで往復しておられる。人ができることを自分ができない訳はなかろうと勇気づけたがやはり不安が大きい。昨年、馬場島までやってきながら、不安に負けて引き返した思いがあった。たしかに日帰りが無理なら、早月小屋で宿泊するという手もあった。そのため、休暇も余分にとってあった。

 さて、目覚めたのは1時58分であった。出発は2時00分の予定であったので、寝過ぎてしまった。早速、飛び起きて、登山の準備をし、真っ暗闇の中、ヘッドライトを点けて、2時23分に出発した。事前情報のとおり、いきなり急登が始まる。それも半端じゃない。さすがに北アルプスの3大急登といわれるだけのことはある。急登が一段落すると松尾平で標高1000mらしいが、登りのときは暗くて「標高1000m、馬場島まで1.0km」の道標に気づかなかった。標高1000m付近では平坦のような登山道であったが、すぐに一転して急登となる。そして、3時29分に「標高1200m」の道標に着いた。4時09分に「標高1400m」の道標に着き、4時07分まで休憩する。そして、4時25分に「標高1600m」に着く。ここで、おにぎりを1個ほおばった。そのうち、明るくなってきたので、ここでヘッドライトをはずした。標高差200mを約30分のペースであるが、このままのペースで登れるのか不安は尽きない。4時32分に標高1600mを出発し、相変わらずの急登を登っていく。5時09分に「標高1800m」を通過する。5時30分に「三角点」のある場所に着いた。5時47分には休憩に適した平らな広場があった。しかし、時間がないので休憩するのはやめた。ここから登山道は尾根を離れていくようだった。5時55分にやっと「標高2000m、早月小屋まで1.0km」という道標に着いた。この200mは46分もかかっている。先を急がねばと気ばかり焦った。6時05分には登山道の脇に池があるところへ達した。ここからかすかに小屋のエンジン音が聞こえてきた。小屋が近いぞと思ったがなかなか着かなかった。6時36分にピークへ飛び出すと、眼下に早月小屋が見えた。6時38分に早月小屋に到着した。ここは「標高2200m」である。小屋の主人が外にいて、「ご苦労さん」と声をかけてくれた。主人が小屋へ入ると、今度は奥さんが出てきて、「日帰り?」と聞いてきた。「そうです。」と答えると、写真を撮ってやろうかというので、小屋の前で写真を撮ってもらった。そして、「水は売っているか。」と尋ねると、「2Lで700円。」だという。水は3.5L用意して、まだ2L残っていたが、心配であったので、水2Lを購入した。そして、1Lだけ空き容器に詰めて、残りは小屋に預けておいた。小屋の前のベンチでおにぎりを1個食べて、景色を眺める余裕もなく、6時48分に出発した。やがて、7時18分には森林限界へ飛び出した。しかし、日差しはそんなに強くなく助かった。また、立山アルペンルートの室堂が見えてきた。の7時27分に「標高2400m、早月小屋まで0.8km」という道標を通過し、8時03分に「標高2600m、剱岳頂上1.6km、2,998m、早月小屋1.3km、2200m」という道標に着いた。目の前に雪渓が広がっていた。アイゼンは持っていなかったが、危険な雪渓ではなかった。ここで初めて登山者に出会った。3人パーティで、雪渓の先で休憩しているようであったが、私が休憩なしで通過すると、あとから登ってきた。8時53分に「標高2800m、剱岳頂上0.7km」という200mおきにある最後の道標に着いた。ここで、おにぎりを食べていると、さっきの3人パーティのうちの1人があがってきた。まもなく2人目もあがってきて、先に行ったと思ったら、すぐ上のピークで休憩していた。それで、9時07分に出発し、彼らを追い抜いて、先へと進む。もう別山尾根との合流点にある十字架のような道標が見えてきた。クサリ場が出てきたので、「カニのはさみ」はどこかなと思っている内に、別山尾根との合流点に着いてしまった。9時47分であった。別山尾根を登ってくる登山者の列が続いていた。やはり、別山尾根からのルーとはすごい人であった。さて、ここから一登りで、9時54分に多くの登山者がくつろぐ剱岳山頂(2,998m)に到着した。記念写真を撮り、おにぎりを2個食べながら、展望を楽しむが、天気は良いのであるが、ガスがかかって立山三山もよく見えない。大日岳も同じである。帰りのことを思うと、ゆっくり藻していられないので、10時16分に下山した。10時20分に分岐点に着く。10時50分に「標高2800m」、11時27分に「標高2600m」、11時49分に「標高2400m、早月小屋まで0.8km」と順調に下る。11時52分に森林限界へ突っ込み、12時07分に「標高2200m」の早月小屋に着いた。ここで、預けておいた水を受け取り、最後のおにぎりを1個食べる。小屋の前では早月小屋泊まりのパーティが酒盛りをしていた。これを横目に12時18分に小屋の前を出て、馬場島への下りにかかった。小屋へ着く前から痛くなり出した左足の先が、ますます痛くなってきた。爪でも起きたのかと思ったが、休むことなくそのまま歩いた。馬場島への到着目標を出発から12時間後の14時23分と設定して、とにかく急いだが足が気になる。12時34分に池を通過し、12時40分に「標高2000m、早月小屋まで1.0km」の道標を通過する。12時44分には休憩適地の平らな場所を通過し、12時54分に「三角点」に着いた。さらに、13時05分に「標高1800m」、13時26分に「標高1600m」、13時36分に「標高1400m」、13時57分に「標高1200m」と200mを20分で下ったが、これでは14時23分に登山口まで着けない。14時24分に「標高1000m、馬場島まで1.0km」の松尾平にたどり着いた。先行登山者が2人休憩していた。そのあっま素通りし、14時47分馬場島の登山口に下り着いた。総時間は12時間24分であった。

 15時00分に車をスタートし、上市町の市街地で給油をした。そして、14時15分に富山市の国道41号にのり、15時00分に飛騨市の神岡町を、15時30分に古川町を、16時00分に高山市を、それぞれ通過し、20時30分に帰宅した。