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白馬岳(2932m)

平成18年9月1日(金)ー2日(土)快晴
 
富山県・長野県
 
日本百名山
    白 馬 岳(2,932m)
 
                   平成18年9月1日(金)〜2日(土)快晴
 
 今回は、ワンゲルの行事で白馬岳へ登ることとなった。普通は、山小屋で1泊する行程なのであるが、日帰りという強行日程である。それも前日の金曜日に出発して夜行で日帰りという日程となった。
 9月1日金曜日の仕事を終えて、帰宅した後、19時10分に出発した。まずは、相棒のアパートへと向かう。19時30分に相棒と合流し、20時10分に関ICから東海北陸自動車道にのる。そして、東海環状自動車道に乗り換えて、さらに中央自動車道へと乗り換える。駒ヶ根SAで21時40分から22時00分まで休憩し、夜食を摂る。岡谷JCTで長野自動車道に入り、梓川SAで、22時50分から23時00分まで休憩した。この先、豊科ICで下りて、一般道を白馬村へ向かうことになる。
 
 豊科ICで下りた先の一般道は、深夜のこととて極めて順調に走る。また、道路案内もしっかりとしており、迷うこともない。途中のコンビニにて明日の朝食と昼食用の弁当を仕入れる。登山口となる猿倉へは日付が変わって、0時46分に着いた。この駐車場は、舗装はしてないが、100台くらいは駐車出来そうな広いもので、白馬村が設置しているようだ。こうした駐車場があるのは、実にありがたい。相当な混雑を予想していたが、駐車場は半分ほどしか埋まってはいなかった。早速、近くの場所を確保して、ビールを飲んで仮眠に入った。
 
 しかし、寒くて眠れなかった。空には満点の星が輝いていた。最近はこんなに星を見たことがない。うとうとしただけで、起床時刻の4時00分を迎えた。はたして、こんなことで、白馬の大雪渓が登れるのかと不安になる。しかし、ここまで来たからには、気力でも登るしかあるまい。暗闇の中準備をして、4時35分にまずは猿倉荘へ向けて、歩き始める。目が慣れてきたのか、うっすらと明るくなってきた。猿倉荘の前には水洗トイレがある。このトイレと猿倉荘の間から登山道が始まる。トイレを右に見て進無と、猿倉荘が右手にあり、その左側を通ると、登山道の入り口がある。
 
 
 まだ、完全には明るくなっていないが、ヘッドランプを点けるほどでもない。ジグザグに登ると、4時48分に未舗装の林道へ飛び出した。ここから林道を歩く。しばらく林道を歩いた4時52分には「白馬鑓ヶ岳」への登山道が分岐している場所を通過する。さらに林道をたんたんと歩くと、やがて、明るくなってきて、目指す白馬岳の稜線が見え出す。登高意欲を駆り立てなれる。そして、5時11分には林道が終点となる。ここから、本格的な登山道が始まる。林道終点には車が数台駐車してあった。山小屋関係者の車と思われる。林道は、猿倉駐車場からのびているのであろう。
 
 さて、気を引き締めて登山道へと突入する。登山道脇の草木の夜露に濡れながら登っていくと、5時27分に村営の白馬尻山荘に着いた。すぐ上には白馬尻荘もある。そして、さらにその上には白馬大雪渓が・・・いよいよ来たんだ。その大雪渓には5時51分にたどり着く。途中で、背後の山から朝日が昇ってきた。ここで、アイゼンを装着し、6時05分、大雪渓に突入!!他に登山者は見えない。落石の危険があるというので、黙々としかし、時折前方上部を確認しつつ登っていく。はじめは傾斜がきついが、途中でいったん傾斜が緩くなる。右から支谷の雪渓が合流しているあたりだ。しばらくは緩いが、雪渓の上部(最後)の方は、また急傾斜となる。6時56分に大雪渓をクリアして、夏道へ出た。雪解けが進んだのと、上部で土砂崩れがあったため、雪渓を避けて夏道を付けたことにより、雪渓歩きの部分が短くなったものと思われる。このあたりから、下山してくる登山者とすれ違うようになった。山小屋で宿泊した人たちであろう。その人たちが「お花畑がきれいだよ。」と、教えてくれた。
 
 
 
 
 
 さて、息を切らしながら、急な坂道を登っていくと、やがて、右側から土砂崩れがあった場所を横切る。左側の雪渓は土砂で埋まっている。まだ崩れてくる可能性があるので、急いで通過する。へとへとになりながら、8時25分に岩室跡の避難小屋に着いた。この付近がお花がきれいな場所である。さて、ここから少し登ると、稜線下に建つ「村営白馬頂上宿舎」が見えてくる。しかし、見えてはいるが、なかなかたどり着かない。岩がごろごろした中にジグザグに付けられた登山道を、ゆっくりと登り、9時34分にやっと村営白馬頂上宿舎に着いた。富士山がくっきりと見えて感動する。ここで、20分ほど休憩し、白馬山荘を目指す。なんでも、1500人収容の日本一の山小屋らしい。10時15分に白馬山荘に到着した。目の前に剣岳、立山がすごい迫力ででーんと構えている。
 
 
 白馬山荘で10分ほど休憩し、ここにザックを置いて、空身で山頂を目指す。10時38分に白馬岳頂上に到着。都合、6時間の所要時間だ。なにはともあれ、あこがれの白馬岳へ登ったのだ。雲一つない快晴で、360度の展望が得られる。三角点と方位盤があり、周囲の山々を順に確認していく。写真を撮って、しばらく、雲上昼寝としゃれ込んだ。しかし、日帰りという制約があり、あまりゆっくりともしていられない。11時05分には下山にかかり、11時14分に白馬山荘まで下った。ここの雲上テラス(外部のベンチ)で白馬岳っを登り切った祝福のビールを飲む。その後また昼寝・・・帰りのリミットである13時より30分の余裕を見て、12時25分にここからの下山を開始した。12時35分に村営白馬頂上宿舎を通過し、13時05分に岩室跡の避難小屋を通り過ぎる。続々と登ってくる登山者とすれ違いながら、13時52分に雪渓上部にたどり着いた。アイゼンを装着し、快調に雪渓を下る。この辺りからは登ってくる登山者はほとんどなくなった。14時27分に雪渓をクリアし、14時42分には白馬尻荘を通り過ぎる。そして、14時57分に林道へ出た。
 
 後は、林道をとばし、15時25分に駐車場まで戻った。15時36分に出発したが、途中で、「八方温泉」があり、汗を流すことにした。料金は500円であったが、露天風呂だけの質素なものであった。
 
 入浴後は、帰るのみ。たいした渋滞もなく、17時39分に豊科ICから長野自動車道に上がる。途中、恵那峡SAで夕食をとり、20時30分に関ICを出る。相棒のアパートを経由し、21時30分に帰宅した。無事に白馬岳から帰ったのだ。