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武尊山(2158m)

平成22年9月26日(日)晴れ
 
群馬県
 
日本百名山

武 尊 山(2,158m)

 

平成22年9月26日(日)晴れ

 

今回は、百名山の谷川岳と武尊山へ登るべく、土日を利用して、群馬県水上温泉へと向かった。2山を登るため、出発は前日の金曜日の夜20時00分とした。自宅を20時00分に出発し、同行者のNさん宅へ立ち寄り、その後、燃料を満タンにして、Tさん宅へと回り、20時58分に関インターから高速へ上がった。高速を使って、東海北陸道→(美濃関JCT)→東海環状道→(土岐JCT)→中央自動車道→(岡谷JCT)→長野道→(更埴JCT)→上信越自動車道→(藤岡JCT)→関越道と経由して、2時38分に水上インターで下りた。あとは、道路標識にしたがって国道291号で谷川岳ロープウエーの土合口駅を目指す。途中に道の駅「水紀行館」というのがあったので、この駐車場で仮眠することにした。ロープウエーの始発は7時00分であるが、ロープウエーの駅まで行っても、この時間に駐車場やトイレとかが開いているかどうか不安だったので、道の駅なら間違いないないだろうと考えたからである。道の駅の駐車場にはキャンピングカーや乗用車など、数台が駐車していた。我々もその仲間に加わった。乗用車に3人では窮屈でもあり、リクライニングも倒せず、眠れなかった。

道の駅で、5時過ぎまで仮眠して、7時始発のロープウエーに乗り、谷川岳をピストンして、「湯テルメ谷川」に入浴し、食料を買い込んで、武尊山の登山口となる武尊神社へきた。武尊神社の駐車場を確認し、まずは、さらにこの奥にある標高1,190mの駐車場まで来るまで入ってみた。地図には「駐車10台」と書いてあるが、実際は5〜6台が限度と思われた。すでに車が4台駐車してあったが、今日武尊山へ登っているのなら、夕方までにはなくなるだろうと、いったん武尊神社の駐車場まで戻って、ここの舗装された駐車場でテント泊することにした。トイレも完備しているし、地面はでこぼこもないので安眠できるだろう。明日の早朝に奥の駐車場まで移動すればよかろう。この駐車場は裏見の滝への遊歩道入り口にもなっており、そちら(裏見の滝)側にも舗装していない駐車場があった。全体では50台ほど駐車できそうである。

明るいうちに、テントを設営して、早速、夕食に取りかかった。もつ鍋とおでん、ナメコ汁という豪華なメニューだ。もちろんビール付き。宴会は15時30分ころから始め、暗くなる寸前の18時ころまで続いた。宴会を始めるころには、数台の車が止まっていたが、宴会を終え就寝するときには我々の車だけになっていた。暗くなるとともにテントに入って、眠りについたが、やはり足を伸ばして平らな場所で眠れるというのはいいもんだ。今日の疲れがあるのか、ビールが効いたのか3人ともすぐに寝入ってしまった。日付が変わるころから、車のエンジン音が聞こえだし、早朝には10台くらいの車が止まっていた。また、霧雨が降ってきたが、すぐにやんでくれて良かった。4時00分に起床し、テントはそのままにして、車を奥の駐車場まで乗り入れた。すると、駐車場には昨日駐車していた車が1台だけであった。帰りのことを考え、もっとも出やすい位置に駐車した。樹林の中であるが、月明かりで明るかった。今日は晴れるだろう。

月明かりの中で準備をしていると、武尊神社の駐車場から歩いてきた登山者が3人登っていった。4時40分に我々もヘッドランプを点けて出発した。先行者は3人だけだ。まずは、林道の延長のような広い道を緩やかに登っていく。そして、4時54分に右岸側から左岸側へと谷川を渡るとすぐの4時55分に分岐点に出た。ここには「武尊神社2.2km」「剣ヶ峰2.2km」「手小屋沢避難小屋経由武尊山山頂3.7km」という道標が立っていた。要するに沢筋を登っていく「剣ヶ峰山」方面と、ここから尾根にとりつく「手小屋沢避難小屋」経由の登山道との分岐点である。どちらをとっても「武尊山」へ登れるのであるが、我々は距離も時間も最短である「手小屋沢避難小屋」経由のルートを選んでいた。それで、4時58分にここで左折して、先程渡った沢沿いに尾根を目指すように登っていく。初めは左手に沢の音を聞きながら、沢の左岸側を登っていくが、5時07分に沢を左岸側から右岸側へ渡って右岸側の登山道になる。さらに登っていくと、5時19分には沢を左岸側から右岸側へと渡り、またすぐ5時21分に,沢を右岸側から左岸側へと渡って、だんだんと勾配がきつくなる登山道を黙々と登っていく。途中で明るくなってきたので5時25分から5時26分まで休憩して、ヘッドランプを取り外した。ブナ林の気分の良い林である。テントで充分眠ったからであろうか、昨日よりは体が軽いようで有り難い。さらにロープのある岩場を登り、5時41分から5時43分まで丸太のベンチで休憩して、さらに我慢の急登をこなし、右山のトラバースを過ぎ、Uターンして左山のトラバースになると、「不動明王」がある。このの崖下をトラバースしていき、そして、ジグザグに急登する。5時49分にロープ場を通過し、さらに登ると、6時04分にやっと尾根上に飛び出した。上ノ原登山口からの道が合流している。道標は「上ノ原登山口」「武尊山山頂」「手小屋沢避難小屋分岐」「武尊神社登山口」となっている。ここで、大休止して朝食とした。

6時23分に再スタートすると、すぐの6時26分に「手小屋沢避難小屋」の立て看板の場所に着いた。ここからはだんだんと坂がきつくなってくる。7時09分から7時10分まで休憩しながら、登っていき、そして、7時17分に第1のハシゴ(クサリ)場に出る。これをこなすと、7時29分に第2のハシゴ(クサリ)場に出て、さらに7時36分に「○○岩」の看板があり、その先にロープ場があって、これを乗り越えると、すぐ7時41分に第3のハシゴ(クサリ)場があるのだ。いずれも垂直に近いような岩盤でスリルがある。

これらのハシゴ(クサリ)場を登り切ると、7時47分に尾根筋に飛び出す。ここからは樹林帯を抜け出し、ハイマツ帯になる。ここからやっと目指す武尊山の頂上が正面に見えてくる。右手には先の尖った剣ヶ峰山山頂とそれに至る登山道がきれいに見える。天気が良く、すばらしい展望を楽しみながら、気持ちよく登り、7時53分、7時04分にピークのようなコブを越えて、ハイマツ帯の中を順調に登っていくと、8時10分、あっけなく「武尊山山頂(2,158.3m)」に飛び出した。先行者1人が休憩中であった。他の2人はもう周回コースあるいは縦走コースへ下山して行ったのか?休憩中の先行者に聞くと、彼が山頂に来たときは、だれもいなかったということである。

さて、我々は気持ちの良い展望を楽しみつつ、おにぎりを食べた。その間に2人の登山者がいづれも我々の登山ルートとは反対側(武尊牧場側)から登ってきた。そして、先行者が「お先に。」と下山したのを追いかけるように我々も8時34分に下山を開始した。

ハイマツ帯を順調に下って、8時41分、8時45分、にそれぞれ、展望の良いコブを通過して、8時51分に急坂にさしかかり、8時52分に第3のハシゴ場、9時02分にロープ場、9時06分に第2のハシゴ場、9時19分に第1のハシゴ(クサリ)場を無事クリアした。その間登ってくる登山者にすれ違い、「早いですね。」と声をかけられる。我々はまだ遠くまで帰らねばならないのだ。

手小屋沢避難小屋に着くまでに、途中、10時09分から10時11分まで1度休憩し、10時13分に手小屋沢避難小屋の場所に着いた。10時15分に出発し、10時19分に「上ノ原登山口」との分岐に出た。ここまでくれば難所はなく、気が緩みそうであるが、まだまだと自分に言い聞かせ尾根から下ってきた。10時34分に不動明王(岩)を過ぎて、10時51分にロープ場を通過し、10時57分に沢を渡り、すぐの10時59分にも沢を渡り、11時07分にもう一回沢を渡ると、11時13分に「剣ヶ峰山」との分岐点に出た。あとは、11時14分に沢を渡って、林道のような緩やかな登山道を下るのみである。足取り軽く下って、11時20分に駐車地点に戻ってきた。案の定車が7台止まっていた。我々の車にもぎりぎりまで接近して駐車してある車もあり、出やすい場所に止めてよかったと胸をなでおろした。

11時30分、すぐに車をスタートさせ、武尊神社の駐車場で放置していたテントを撤収し、一路、岐阜へと向かったのであった。往路と同じルートで帰ったのであるが、中津川〜土岐間で35キロの大渋滞があり、抜けるのに1時間ほどかかった。それで結局予定通りの19時50分に帰宅したのであった。