![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|
至 仏 山(2,228m)
平成20年7月5日(土)晴れ
今回は、ワンゲルの例会としての催行となった。至仏山へ行きたいのはもちろんであるが、客寄せのために、敢えて「尾瀬」を冠し、例会名は、「尾瀬・至仏山」とした。しかし、予想に反して参加者は多くはなかった。それには、色々な原因があろうが、宿の関係で参加者を7名に絞らざるを得ず、その中で6名の参加というのは、「よし」としなければなるまい。さて、前置きはこれくらいにして、本題に入ろう。
出発は、前夜の21時00分である。自分1人ならともかく、ワンゲルの実行委員として引率しなければならないのだから、まずは、何を差し置いても「安全第1」であろう。参加者は、概ね定刻どおり集合し、定刻よりわずかに遅れて、21時05分に出発した。まあ、本件に関しては多くを語るまい。各務原インターから高速に乗り、東海北陸、名神、東名、中央と高速を乗り継いで、22時55分に駒ヶ根サービスエリアに着いた。まずは、順調な立ち上がりであろう。ここを23時18分に出発した。次なる目標は、横川サービスエリアくらいかと思ったが、給油を行うため、1時02分に佐久平パーキングエリアで休憩した。ここで、給油を行い、1時22分に出発した。さて、次は2時11分に赤城高原パーキングエリアでトイレ休憩と、食料調達のために高速での最後の休憩とした。そして、2時28分に沼田インターを出る。一般道へ出てから、コンビニで食料調達を行い、尾瀬戸倉第1駐車場に、3時20分に到着した。予定より1時間も早い到着であった。運転手さんはお疲れ様でした。始発のバスは4時40分であったので、それまで車中で休息した。しかし、狭い車中では十分な休息は出来なかった。
始発のバスは、4時40分であったが、6名の大所帯なら、望みの時刻にタクシーを出してくれるとの事であった。それで、準備が出来次第お知らせください、と言われた。しかし、準備が整ったのは4時40分であった。結局、早くに出ても、その先の権六峠(鳩待峠への入り口)にあるゲートの開門が5時00分であるので、それまでは鳩待峠へは上がれないとのことで、どうしようもなかった。
さて、バスは定刻どおり、4時40分に発車した。途中のホテルで2名を乗せ、権六峠へと向かう。権六峠では、すでに数台のタクシーとバスがゲートの開門を待っていた。ここから先はタクシーか、定員11人以上、全長7メートル未満のバスしか入れない。待つこと5分くらいで、ゲートは開き、各車は続いて鳩待峠へと登っていく。5時15分ころに鳩待峠に到着。峠はものすごい人である。トイレも長い列ができていた。みやげ物屋もすでに開いていたが、多くの人でごった返していた。さて、我々はというと、車中で相談がまとまり、予定を変更して、至仏山へ今日のうちに登ってしまおうと言う事になっていた。今日の好天を考えると、明日の予定の至仏山と今日の予定の尾瀬ヶ原を入れ替えたほうがよいというのである。全会一致で決定し、準備が整った、5時51分、至仏山へ向かって、鳩待峠を出発した。
気持ちのよい広葉樹林の中を緩やかに登っていくと、6時12分に「鳩待峠1.0km、至仏山3.5km」という標柱のある場所に着いた。こうした案内があるとうれしい。この先で6時27分から6時33分まで、休憩した。さらに尾根を緩やかに登っていき、6時48分に「鳩待峠2.0km、至仏山2.5km」という標中を通過した。その付近から木道が出てくる。6時54分に展望の開けた大きな岩のある場所に飛び出した。目指す至仏山の稜線や、燧ケ岳が、尾瀬ヶ原がよく見える。絶好の展望地で、すでに先客が多く、休憩していた。我々も休憩し、展望を楽しんで、7時04分に出発した。ここから、木の階段が始まる。
そして、7時19分に「オヤマ沢(標高1,980m)」に到着した。「至仏山1.6km、鳩待峠2.9km」という標柱がある。さらに沢の中のような道を登っていくと、7時30分に、池塘が点在する湿原に出る。ここには「至仏山1.4km、鳩待峠3.1km」という標柱がある。ここから、わずかに登ったところが、笠ヶ岳方面への分岐点である。7時32分に着いた。ここには、「笠ヶ岳を経て湯の小屋温泉12km、至仏山、オヤマ沢田代入口」という標柱がある。しかし、笠ヶ岳方面へ進む人は皆無のようである。ほとんどの人が、至仏山へと向かう。分岐には見向きもしない人もいる。
それは、さておき、ここからは、小至仏山への急な登りが始まる。そして、登山道にもごつごつした岩がでてきて歩きにくい。さらに雪渓も出てくる。そして、8時00分に小至仏山へ到着した。ここには「小至仏山頂、至仏山1.1km、鳩待峠3.4km」という石柱がある。ただ、登山道はピークを巻いているので、一生懸命登っていると、気付かずに通り過ぎてしまうかも知れない。しかし、あまりに辛さに、ここで最後の休憩をし、8時07分に出発した。予定ではあと40分で至仏山頂へ到着のはずだ。そして、我々が至仏山頂(2,228m)へ着いたのは、8時40分であった。まあ、休憩時間を除けば、ほぼ標準どおりの時間(鳩待峠から2時間30分という)かな。山頂は360度の展望が広がる。多くの先客が休憩中であった。記念写真を撮り、思い思いに展望を楽しみつつ、食事をした。A氏の自作のケーキに舌鼓。ありがとうございます。ケーキを焼くこともさることながら、ここまで運び上げるのも大変なことだ。私は10リットルの水を背負っていたが、結局、途中でどんどんお腹のなかに入っていく。水でなくビールであれば、ガマンして頂上まで背負ってくるであろうか。
さてさて、下山は、9時32分である。名残惜しいが、下山にかかる。ここから直接尾瀬ヶ原へ下山する道(東面登山道)もあるのであるが、この道は登り専用とのことで、下りには使うなとの表示がある。それで、往路を下山した。10時04分に小至仏山に着いた。ここで、10時30分まで休憩する。そして、10時44分に「笠ヶ岳」分岐を通過し、10時53分に「オヤマ沢(至仏山から1.6km地点)」を通過する。11時07分に好展望地の大岩に着いたので、11時17分まで休憩した。あとは、下るのみで、11時21分に「鳩待峠へ2.0km」地点を過ぎ、11時39分に「鳩待峠へ1.0km」地点を過ぎて、11時52分に鳩待峠へ到着した。
ここでもまた全体会議を開き、今後の予定を相談した。今日はよい天気であること、明日の天気はわからないこと、まだ、山荘のチェックイン(15時)までに時間があること、などの理由から、明日の予定に変更していた「尾瀬ヶ原」の散策を、今日中に澄ませてしまおうということになった。
ここで、大休止のあと、12時46分に出発し、尾瀬ヶ原の山の鼻へ向けて下って行った。13時30分に「山の鼻」(至仏山荘前)に到着し、13時40分まで休憩した。ここから、「牛首分岐方面(東方面)へ向けて尾瀬ヶ原を歩き、14時30分になったら、そこで引き返す。」という合意の元で、尾瀬ヶ原の木道を歩き始めた。広い湿原は平坦地であり、正面に燧ケ岳、背後には至仏山がきれいに見えて、気分よく歩けたが、なんと言っても至仏山を往復したあとなので、結構、疲れていた。
それで、牛首分岐へ行く前に休憩したが、ここで、大きな問題が発生した。「山小屋利用上の注意点」によると、山荘のチェックインは15時からであったが、16時までにチェックインを済ませるようにとの記述があり、びっくり。すでに時刻は14時20分であった。ここから、引き返しても鳩待峠まで2時間10分の標準時間であり、16時00分までには鳩待峠まで戻れない。しかし、それでも戻るしかなく、疲れもあって、とにかくここから引き返すことにした。ひたすら、先を急ぐ。14時42分に「山の鼻」に到着、さらに、14時46分にここを発ち、15時11分に「鳩待峠まで1.1km」地点を通過して、15時28分に「鳩待峠」に戻った。なんと、間に合ったのだ。早速、ゼーゼー言いながら、宿泊手続きを済ませる。われわれ6人は、10畳の個室を与えられ、満足。
明日までの予定を、今日中に済ませてしまったので、明日は、ユックリと下山するだけとなった。相当に疲れたが、気分は最高だ。早速、風呂(風呂は環境保護のため、石鹸、シャンプーは使えない。)へ入り、湯上りのビールを飲む。疲れた体にビールがうまい。またまた、A氏の差し入れの「越の寒梅」を頂く。感謝、感謝。食事前に大宴会となってしまった。
17時30分ころか、18時00分ころか、夕食が始まった。豪勢な食卓であった(と、思う)。21時00分が消灯であり、すぐに寝てしまった。
明けて、7月6日。さあ、今日は6時00分に朝食、8時00分にチェックアウトと、ユックリ山荘でまったりしてから、下山し、日帰り温泉に入り、「吹割の滝」でも見学しながら、帰路につくのだ。と、1名を除いて他の誰もがそう思っていたが・・・K氏が食事の前に散策に行くと言って、5時ころから、宿のサンダルを履いて出ていったのであるが、朝食の時間の6時00分になっても帰ってこない。われわれは食事を済ませたが、一向に帰る気配がなく、心配になり、携帯にかけても、呼び出し音は鳴るが応答がない。そうして、時間だけは無常にも過ぎていき、7時00分になっても帰らない。宿の人も1つだけ食事が残り片付ける事も出来ず、迷惑顔。N氏が探しに出てくれた。次の捜索第2陣は、A氏が行くと言ってくれたが・・・さらにチェックアウトの8時00分が近づいて来る・・・・みんな荷物を片付け玄関先へ出る。やむなく、K氏の荷物も片付けて、ザックに詰め込み、玄関先へ出す。そんなころ、N氏とK氏が帰ってきた。みなさん、一様に安堵。事なきを得た。
さて、下山の一番バスは、8時40分であった。タクシーはたくさん来ており、6人なら、タクシーですぐにでも出発できる(料金はバスと同じ@900円)のであった。我々はそれを知らず、8時40分まではだめだと思い込んでいた。調査不足だ。8時40分が近くなってバス停をうろうろしていたら、タクシーの運転手が声をかけてくれて、8時30分に出発することができた。我々と名古屋からの女性2人グループと相乗りであった。もっとも、相乗りでなくてもタクシーを出してくれたが。
9時ころに、尾瀬戸倉第1駐車場に到着した。自家用車に乗り換え、帰路につく。「吹割りの滝」を見学し、沼田市内の白沢高原(道の駅)で、日帰り入浴と昼食をとった。12時15分にここを出て、沼田インターから高速に乗り、ひたすらに帰る。横川サービスエリア(14時)、駒が岳サービスエリア(16時)で休憩し、岐阜羽島インターで高速を下りる。17時40分に帰着、解散。