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那須岳(茶臼岳(1,915m)・三本槍岳(1,917m))
平成22年8月22日(日)晴れ
今年は、東北の百名山を精力的に登っているが、今回は早池峰山と蔵王山と那須岳を計画した。前日の20日金曜日に休みを取って、これを移動日に当てた。10時25分に出発して、途中のスーパーで食料を仕入れ、そして11時15分に関ICから高速に上がった。休日特別割引の適用のためには、金曜日のうちは高速を下りることができない。金曜日は移動日であり、登山口の近くのSAまで行き、そこで車中泊をして、日付が変わっってから高速を下り登山口へ向かう計画なのだ。夜は運転がしずらいため、昼間の時間帯を移動に当てた。そんなわけで、東海北陸自動車道〜北陸自動車道〜磐越自動車道〜北陸自動車道と適宜に休憩や食事を取りながら順調に走り、21時15分に車中泊の予定SAである前沢SAに到着した。
昨日は、早池峰山を登り、東和ICから高速に上がって、村田ICまで南下してきた。そして、蔵王山へ登り、その後、また東北自動車道に乗って、さらに南下し、那須高原SAで車中泊をした。
2時30分に起床の予定だったのに、どうした訳か、暑くてなかなか眠れなかったためか、とにかく、目が覚めたのが3時30分であった。これは寝過ぎた!!と急いで、洗面をすませ、車をスタートさせた。那須ICで高速を下り、あとは、道なりにまっすぐで自然と那須高原へと入っていく。ロープウエーの山麓駅を通り過ぎて、さらに道路を上がっていくと、駐車場に着き、そこが終点となっている。その終点はループになっており、一方通行である。まだ、早かったせいか、100台以上は駐車できそうな駐車場は1割にも満たないような車の入り具合であった。時刻はすでに4時30分で、東の空が赤くなってきていた。駐車場にはトイレもある。すぐ上に「峠の茶屋」もあるがまだ開店していなかった。また、峠の茶屋のすこし先に登山道の入り口があり、そこには登山の総合案内所がある。登山届けを提出する場所でもある。
早速準備をして登り始めたのは5時00分である。予定より1時間遅れの出発となった。今日は下山後帰らねばならないので、ゆっくりもしていられない。それなのに遅刻とはいったいどうなることかと、また、三本槍岳まで行けるのかと、一抹の不安を抱えての出発となった。5時05分に鳥居のある登山道の入り口に着いた。その奥には1対の狛犬もあるが、茶臼岳山頂の那須岳神社のものなのか?そして、登山道の入り口手前には登山の総合案内所がある。この時間は閉まっており、登山届けのポストがあった。
気を引き締めて、鳥居をくぐり登山道へと入った。5時10分には「峰の茶屋跡避難小屋←→県営駐車場400m」という道標があり、この道標には「NO.1」という番号札が貼り付けてあった。この付近は石を敷き詰めた遊歩道のような登山道である。また、すぐ右手には砂利を敷き詰めた林道(作業道?)があったが、立入禁止の看板があり、登山道とは柵により、隔離されている。
さて、さらに登っていくと、5時16分「峰の茶屋跡避難小屋←→県営駐車場600m」という道標の場所に出た。ここには「NO.2」の番号札がある。この付近で山の端から朝日が昇ってきた。いつもながら、すがすがしい光景だ。その先で樹林を飛び出し、木々のない岩場の登山道となる。朝日も出てきて、暑くなってきた。
5時23分に「中の茶屋跡標高1610m、峰の茶屋跡0.7km標高1725m、県営駐車場0.7km標高1470m」という標柱があった。ここが「峠の茶屋(県営駐車場)」と「峰の茶屋跡(避難小屋)」との中間点だということがわかる。左手には茶臼岳の溶岩の岩肌が迫り、右手には朝日岳の山頂が見え、この先で峰の茶屋跡避難小屋も見えるようになってくる。
左山で茶臼岳の斜面を登っていくと、5時43分に「峰の茶屋あと避難小屋」に着いた。茶臼岳と朝日岳の稜線鞍部に建っている。風の通過点になっているのか、風が強いことで有名な場所だ。今日はまだ風はそんなに吹いていなかった。休憩している登山者はちらほらあったが、ここでは休憩もせず、そのまま茶臼岳へととりついた。
5時48分に「牛ヶ首」との分岐点に出た。「茶臼岳0.7km」「山頂駅1.6km」「峰の茶屋0.1km」「三斗小屋2.9km」「牛ヶ首0.9km」という道標と休憩用のベンチやテーブルがあった。目の前に白煙をあげる茶臼岳がそびえている。火山の噴出口があるらしい。たしかに硫黄のにおいがする。ここは風が強いので有毒ガスが滞留することはないのかも知れない。そんなことを考えながら、岩場の登山道を登っていく。登山道は時計回りに茶臼岳の山腹を右山で周回するように付けられている。6時11分に噴火口のお釜周回のコースに飛び出した。「お釜周回、那須岳山頂→峰の茶屋跡→ロープウエー山頂駅→」という道標のある分岐点である。ここから目の前の噴火口跡の外輪の対岸に那須岳神社が見えるが、道標にしたがって、今度は反時計回りに噴火口跡の外輪を周回していく。
そして、右手に周囲の山々や下界、左手には噴火口跡を見ながら、周回して行き、6時22分に那須茶臼岳山頂(1,915m)に出た。大きな岩と那須岳神社がある。360度の展望なのであるが、大岩があるため、すこしづつ移動しないと、ぐるりとは見渡せない。先が長いので、6時28分には下山にかかった。登山道の脇からガスが吹き出している場所が数カ所あった。白い煙(?)があがっているのでわかるが、怖いので近づくのはやめておいた。6時32分にロープウエー山頂駅との分岐点に着いた。「茶臼岳山頂200m」「ロープウエー山頂駅0.8km」「峰の茶屋0.8km」という道標がある。ロープウエーに乗ってもここまで上がってくる登山者(観光客)は少ないのではないか。登山者はロープウエーを使わないのではないか、と思う。茶臼岳を登山の対象として見た場合、ロープウエーを使ったのではあまりに簡単すぎる。まあ、朝日岳や三本槍岳まで行くのなら話は別だが。
さて、こんな訳で、岩場の登山道を下って、6時47分に「牛ヶ首」の分岐を通過し、6時49分に「峰の茶屋跡避難小屋」まで戻ってきた。ここから今度は朝日岳と三本槍岳を目指した。朝日岳への縦走路の入り口には、警告看板があった。「この先は岩場の難路であり、装備や体力は大丈夫か?」という内容だった。それを横目に先へ進むと、朝日岳の手前のピークは左山で迂回し、6時59分に尾根を乗り越し、ここから「カニのヨコバイ」やら「カニのタテバイ」やらのような鎖場の危険箇所が続いていた。しかし、鎖のおかげで安心して通過できる。7時19分に「朝日の肩(1,840m)」という鞍部に飛び出した。「峰の茶屋1.0km」「朝日岳0.2km」「熊見曽根0.3km」という道標がある。目の前には朝日岳がある。ここから朝日岳までは片道5分だというから、ザックをデポして朝日岳へ向かった。7時26分に朝日岳山頂(1,896m)に出た。山頂は広くはなく、ここからは何も遮るものはなく、360度の展望が思いのままだ。しかし、ここでもゆっくりもしていられないのだ。まだ、この自店で予定より30分ほど遅れていた。7時30分に山頂を辞し、7時35分に朝日の肩に戻った。
三本槍岳へと向かい、7時46分に「熊見曽根」というピークに着いた。「隠居岳0.8km」「清水平0.7km」「峰の茶屋1.3km」という道標がある。ここを通過して尾根をさらに先へと進むと、7時53分に「熊見曽根0.3km」「清水平0.4km」という道標のある場所に着いた。ここからはこれから向かう三本槍岳がよく見える。もうそんなに急登はないような感じである。ここから清水平へは急な木星の階段を下って行かねばならない。帰りがつらいだろう。実際、案内書でも帰りの方がコースタイムは多くなっている。そして、8時02分に清水平に降り立った。ここは湿地帯のようで木道が設置されているが、今日は天気がよいので、水はまったくなかった。清水平の説明板と「三本槍岳1.3km」「熊見曽根0.7km」という道標もある。ここから両側に樹林のある掘り割りのような道が続き、8時08分に「北温泉分岐」に出た。ここには「三本槍岳0.9km」「赤面山1.7km」「北温泉5.1km」「朝日岳1.5km」という標柱がある。ここでもまだ10分ほど予定より遅れていた。ここから少し下って、登り返すと三本槍岳山頂だ。やっと三本槍岳まで行けるというめどがたったという感じであった。8時17分に鞍部に降り立ち、「三本槍岳0.5km」「北温泉分岐0.4km」の標柱を確認して、いよいよ三本槍岳への登りにかかる。そして、8時32分に待望の三本槍岳の山頂(1,916.9m)に立つ!!ここでやっと予定通りに時刻になった。三本槍岳というからには山頂は尖っているのかと想像していたが、山頂はなだらかな広場になっている。山頂は広く周囲の展望も抜群であるが、遠くはガスっており、あまり見えなかった。しかし、三本槍岳まで来ることができ大満足であった。持参したおにぎりや飲料がうまいこと!!うまいこと!!天気もいいし、ここまで来てよかった。
さて、喜んでばかりも居られない。登山は下山時の方がよけいに事故になりやすいのである。この時点で出発時の遅れを取り戻していたので、あとは、どれだけ縮められるかである。8時46分に下山を開始!!三本槍岳への最後の登りで追い越された先行者を追った。8時55分に「北温泉分岐0.4km」地点を通過し、9時02分に「北温泉分岐」地点を通過した。清水平は9時08分に通過し、ここから急な登りをクリアすると、「熊見曽根0.3km」地点である。9時22分にここを過ぎて、9時26分に「熊見曽根」に着いた。このピークはピークを通らず、右山で迂回して通過した。9時31分に「朝日の肩」に着き、ここから鎖場を慎重に通過して、9時44分に尾根を乗り越すと、あとは危険地帯はない。9時51分に「峰の茶屋跡避難小屋」に着いた。追いかけていた先行者はここで休憩するようであったが、私は休憩せずそのまま下山した。10時01分に「中の茶屋跡」を通過し、10時05分に「県営駐車場600m」地点を、10時08分に「県営駐車場400m」地点を過ぎて、10時10分に鳥居をくぐって、登山総合案内所まで下ってきた。そして、10時13分に駐車場へ帰着。無事に下山して満足感がこみ上げてきた。
あとは、帰るのみ。この時刻は車であふれ、那須ICまでは混雑したが、11時00分には那須ICから高速に上がることができた。帰りは東北道を郡山JCTまで北上し、磐越道〜北陸道〜東海北陸道で帰ってきたが、いつものようにひるがの高原SA付近で大渋滞であった。それでも予定通り20時25分に帰宅できた。