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奥三界山(1810.5m)

平成9年8月10日()・平成9年8月13日()
 
中津川市
 
グループ

 
岐阜の山旅

 

57           奥三界山(1,811m)

 

                     平成9年8月9日(土)曇り一時雨

 

 三界山の次は当然この奥三界山であろう。朝5時30分に家を出る。国道19号線で中津川市を通過し、さらに長野県の山口村へ入る。山口村の役場を過ぎると、やがて、岐阜県坂下町への案内看板がある。看板には下呂、高山方面となっている。その信号を左折するとすぐ木曽川に架かる橋である。この橋を渡ると、坂下町である。この坂下町は通過するのみ。道なりに直進していくとやがて川上村に入る。川上村に入ったらいままで、川上川の右岸を走っていた道路が川上川を渡るところがある。そこで、右折するのであるが、「夕森公園」の道路標識があるので、間違いないだろう。さて、そこから川上村の中心地を通り抜けると、やがて、夕森公園に到着する。公園内の無料駐車場が左側にあるが、それを過ぎると、道路は大きく左に曲がり、坂を登って行く。さらに大きく右に曲がっているが、このカーブの当たりにも駐車場が整備されている。このカーブを左に入る道もあるが、この道は「三界山」の登山道への道である。さて、今回の「奥三界山」は、ここを右の方へ行く。するとまもなく「龍神キャンプ場」がある。このキャンプ場を通過すると、道路端に「奥三界山」の標識がある。さらに少しで道路はゲートに閉ざされている。幸い山仕事(道路工事)に来た人があり、ゲートを開けて進入したので、自分も続いて進入する。2キロほど行くと、左側に「銅穴の滝」があり、そこに休憩所と広場がある。それを通過して、すぐに橋を越え、坂を登ると「奥三界山」を示す案内標識がる。案内看板の左手に駐車に便利な広場がある。そこに駐車して登山を開始する。時に丁度8時であった。登山道の入口にも「奥三界山」あるいは、「一ツ滝」「アゼ滝」などの案内がある。登山道はすぐに下りとなって、定員1名の吊り橋を渡る。この谷が川上川なのであろうか。この川の右岸沿いに上がって行くと、やがて、「一ツ滝」「アゼ滝」方面と「奥三界山」方面との分岐点がある。8時10分、ここを案内に従って左に行く。あとは、ジグザグに30分位登って尾根に到着する。時刻は8時40分であった。このジグザグの登りの頃から、天気がおかしくなり、霧雨が時折降り出す。そこから、さらに登って行くと8時46分に林道に出る。この林道が「三界山」の登山口の林道から、さらに奥へ進んだ林道であろう。この林道に出たところに「奥三界山」を示す案内看板がある。それに従って右へと歩き始める。しかし、天気がますますおかしくなり、霧が深く、10m先も見えなくなる。しかし、無視して30分ほど歩いていくと、やがて、9時14分ころ、作業小屋のあるところに着き、そのすぐ先で、大きな橋を渡る。こんな源流域にしては、相当大きな谷である。谷も深く、深い霧の中でもあり、覗く吸い込まれそうである。さて、この橋を渡って行くと、林道は荒れてきて、また、坂もきつくなる。9時26分には、左から谷が流れ込んでいる場所を通過する。そこから、しばらくで、また、左から谷が流入しており、そこに橋が架かっている。その谷のすぐ上にも霧の中でぼんやりと橋が架かっているのが見える。誠に幽玄的な光景である。

さて、この2つ連続した橋のところをすぎると、すぐに道路は二俣になる。時刻は9時31分である。左への道の法面に「奥三界山」の標識がある。右へ行くとすぐに橋があるが、その橋の左側の欄干にも「奥三界山、左へ」という案内看板がある。橋を越えたところに広場があり、作業小屋と廃車のマイクロバスがある。ここで、休憩したが、天候がますます悪化してきたので、ここで、あきらめ引き返すことにした。時刻は9時36分であった。林道を引き返し、10時07分には、林道からの下り口に到着した。「銅穴の滝」「夕森公園案内所」の標識がある。ここを下って吊り橋を渡り車に着いたのが、10時35分であった。再来を期して、帰宅する。帰着は1時であった。

 

 

                     平成9年8月10日(日)曇り一時雨

 

 昨日の続きをと思い、午前6時、家を出発し、昨日と同じ道を再度川上村の夕森公園を目指す。さて、今日は、夕森公園から、左へ曲がり、「三界山」の登山道入口のある、丸野林道方面へ進入する。昨日の登山道のうち、銅穴の滝から登って林道へ出るまでの登山を省略しようということである。しかし、今日も天候は思わしくなく、雨はまだ降ってこないなでも、昨日と同様、霧が深くて見通しが悪いので、途中で引き返すこととなった。これから、付知町の「雨乞棚山」を登って見ようと思う。

 

 

                    平成9年8月13日(水)晴れ

 

 さてさて、今日はいい天気だ。「奥三界山」への3度目のチャレンジのため、休暇を取った。なんとしても、今日は登頂するぞと心に決めて、午前5時30分家を出て、美濃加茂市へ。美濃加茂市から国道41号線を北上して、白川町から国道を右へ分かれて、東白川町を抜け、加子母村の国道257号線へ出る。そこを右折して南下し、福岡町から、左折して、川上村へ到着する。左折して夕森公園へ。夕森公園から教育キャンプ場の方面へ左折して、丸野林道へ進入する。「三界山」への登山口を通り越して、さらに進むと営林署のゲートがある。ここから先は車で行けないので、その手前の広場に車を駐車して、あとは歩くことになる。夕森公園から「龍神キャンプ場」方面へ直進して、ゲート前から林道を「銅穴の滝」まで歩いて、そこから登山道を登ってこの丸野林道へ出るか、初めからこの丸野林道を歩くかの違いである。さて、7時53分、ゲートをくぐり、とにかくこの林道を歩き始める。3分ほどで、すぐに作業小屋がある。あとは、えんえんとこの林道を歩くのであるが、今日は天気がよくて、見晴らしがよいので先が見える。それだけに先の長いのがわかり、たいへんさを思い知らされる。「銅穴の滝」コースの方がよかったのかと後悔も少し。しかし、8時17分林道の最深部(一番切り込んだ谷)の橋を渡る。そして、8時37分に「銅穴の滝」から林道へ出るところに到着した。くしくも、時間的には全く同じである。登りが同じなら下りは、当然、「銅穴の滝」コースの方が早いであろう。とにかく、今日は天気がよいので、川上川の対岸の山や、行く先の道もよく見えて、景色が楽しめる。ずっと先にイセ谷や2つの連続する橋、営林署の作業小屋が見え、林道は相当登っていることがわかる。さらに歩いて、作業小屋と大きな橋のところへ、8時59分に到着した。そして、9時10分、2つの橋が連続するイセ谷へ到着する。ここで、水を補給し、休憩する。ここで林道が2つに分かれているので、案内に従って、右へ行く。林道はさらに悪くなる。分岐してすぐに橋を渡る。連続する2つの橋の上の橋である。もう1つ橋を渡って、林道はさらに高度をあげて行く。やがて、9時30分いよいよこの林道もなくなり、その終点に作業小屋がある。そこに「奥三界山」の案内看板がある。それに従って右へいくとはしごが架かっている。そのはしごの右手にも「奥三界山登山道」の立て看板がある。はしごを登ったところに塀があり、扉が閉まっているが、簡単に開くので、開けて登って行く。急な坂道をジグザグに10分くらい登るとやがて尾根らしきところへ出て、見晴らしがとてもよくなる。9時40分である。背後の山や左右の風景を楽しみながら笹の原を登って行く。途中に塀が2ヶ所ほどあり、それらをくぐりながら9時50分、谷水の流れる休憩に適した場所に着く。背後に恵那山が霧の中から雄姿を表した。登山道はここで、右に大きく曲がるが、やがて、谷の中に没する。しばらくは、谷の中を登って行くことになる。周囲は一面の笹の原である。背後や周囲の山々がせり上がってくる。10時08分にとうとう谷はなくなり、登山道は右へ曲がっている。山腹を大きく右へ回り込んでいる。笹の原から林の中へ入ったことろに「奥三界山まであと1.3キロ」の案内がある。時刻は10時13分である。やがて、ひとつのピークを越し、下った林の中に、「奥三界山頂上まで徒歩40分」の案内がある。ここで10時17分である。あと少しかと先を急ぐが、疲れて最後の登りがきつい。また、湿地帯があるが、これが案内書にいう「鏡池」なのであろうか。やがて、10時35分、立派な看板のある「夕森庭園」に到着する。

庭園といっても、何もない。さらに先へ進んで、10時40分やっと頂上に着いた。頂上には新しい展望台がある。展望台に登ると、恵那山、御嶽山、小秀山など、360度の展望が楽しめる。一人で記念撮影をし、昼食を取り休憩。11時27分に下山を開始する。11時41分「徒歩あと40分」の看板、11時47分に谷に出て、11時53分にその谷と分かれる。塀をくぐり抜け、12時03分に林道終点へ出る。あとは、ひたすら林道を歩くのみ。12時17分にイセ谷、12時26分に橋と作業小屋、12時48分に「銅穴の滝」への下り口で、相当疲れる。13時06分に林道の最深部の橋を過ぎ、13時27分に作業小屋、13時30分に車へと戻る。車に乗り込み、往路と同じ道を通り、16時30分帰着する。さすがに疲れたが「奥三界山」へ登った満足感がこみ上げてくる。