槍ヶ岳(3,180m)
大喰岳(3,101m)
中岳(3,084m)
南岳(3,032.7m)
北穂高岳(3,106m)
涸沢岳(3,110m)
平成13年9月21日(金)〜23日(日) 快晴
北アルプスの縦走を計画して、金曜日の仕事を終えたあと、アパートで風呂へ入り、6時28分に出発し、そのまま新穂高温泉へ向かう。せせらぎ街道を経由して、新穂高温泉の深山荘前の無料駐車場へ21時30分ころ着いた。車の中で食事を済ませ、眠る。丹生川村へ入った頃から霧雨が降り出したが、その雨はやみそうにない。寒くてなかなか眠れない。そうこうしているうちに起床予定の2時を迎えた。隣の車の人は、ごそごそと車中で準備をしていたが、雨の中を出発していった。私は、どうも雨の中を出て行く気になれず、躊躇していた。あきらめて帰るか、奥丸山にでも登るか、予通り決行するか。さんざん迷い、結局、奥丸山に登るにしろ、槍平までは行かねばならず、準備を始め、雨がやんだ6時15分に出発した。6時20分にバスターミナルに着いた。6時25分にここを出て、右俣林道を進む。ロープウエーの駅を横目に見て行くと、結構、路肩に駐車している。このあたりまで車で来れば助かるなと思いつつ、駐車の車の列をすぎると、やがてゲートがあり、そのすぐ先に橋がある。6時50分にゲート前に到着。一般車はここまでしか入れない。林進むと、6時59分に「夏山近道」と書いた立て看板があり、「←穂高平小屋を経て槍、→新穂高温泉方面へ、新穂高バス停まで20分」とも書いてある。さて林道から、樹林帯の中の山道へ入り、登って行く。7時05分に沢水があり、ハシゴがある場所を通過する。7時15分に木橋を渡ると、平らな道となり、7時16分に再び林道へ出た。ここが、穂高平らしくて、穂高平避難小屋が建っている。標高1,320mである。ここから白出沢まで5,754m、さらに白出沢から滝谷出合まで2,550m、さらに滝谷出合から槍平1,450mとなっている。7時20分に穂高平を出発する。右手に放牧場が広がり、牛がのんびり草をはんでいる。林道をどんどん進み、7時35分に橋を渡り、7時40分には沢水があり、「サワグルミの森」という営林署の立て看板がある場所に着いた。7時48分には谷川に架かる橋を渡り、7時54分に白出荷継小屋に着いた。林道の右手奥に小屋があり、左手に「槍平小屋まで2.5Km、穂高岳小屋まで6.0Km」という看板がある。また、概要図を書いた大きな看板もある。槍平を目指して直進すると、すぐに林道は終点となる。7時58分に終点を通過すると、すぐに白出沢を渡る。流水はなく、涸れ谷である。これを横断して対岸の山道へ入る。8時31分にチビ谷を渡る。8時50分に滝谷へ着いた。右手奥に小屋がある。滝谷に架かる木橋を渡り、槍平を目指す。9時04分に沢を渡る。9時19分に涸れ沢を渡る。道が平らになって、9時32分に小さな木橋を渡ると、すぐの9時34分に「槍平小屋」に着く。「右は南岳、左は槍ヶ岳」という立て看板がある。左へ進むと9時38分にはキャンプ地のところに「左奥丸山」の立て看板がある。もう迷わず、1泊を覚悟で槍ヶ岳への道を進む。10時05分に涸れ沢を渡り、10時16分には土砂崩れの跡を横断し、10時20分に最終水場の看板のところで休憩し、おにぎりを食する。10時30分に出発する。まもなく、ジグザグの急登となり、樹林帯がまばらとなり、低木帯となって、日差しが強くなる。空は雲ひとつない青空が広がっている。やがて、稜線が見えてくる。10時52分ころには背後に笠ヶ岳や折戸岳が見え出す。11時02分には「槍平ー槍ヶ岳」の立て看板がある場所に到着した。ここでまばらの樹林帯を抜け、草地となる。11時08分に土砂崩れの跡の涸れ沢を渡る。11時20分には「左千丈乗越、右槍ヶ岳」という分岐の看板がある。反対側には白い木箱の「救急箱」が設置してある。稜線に目指す槍ヶ岳小屋も見えるがなかなか近づかない。12時30分にやっと飛騨乗越に着いた。「右は南岳、左は槍ヶ岳」という立て看板がある。道を左へとり、キャンプ地をすぎると12時44分に槍ヶ岳山荘に到着である。小休止のあと、荷物をおいて、12時50分に槍ヶ岳の穂先を目指す。急なクサリ場やハシゴをよじのぼり、13時11分に念願の槍ヶ岳山頂に立つ。13時25分に下山にかかる。13時44分に槍ヶ岳山荘まで戻った。時間がないので、すぐに南岳への縦走に入る。13時54分に飛騨乗越の三叉路を通過し、14時11分に大喰岳の山頂に着いた。記念写真を撮り、先を急ぐ。14時16分にピークを通過、14時23分にもピークを通過、14時37分に中岳山頂に着いた。ここから急降下して南岳へ向かう。14時50分に最低鞍部に着いた。ここには「南岳ー中岳」の立て看板がある。15時04分にピークを過ぎると、15時16分には天狗が原から登ってくる道と合流した。15時33分に南岳山頂に到着した。記念写真を撮って、15時43分に出発し、15時48分に南岳小屋に着いた。今日の行動はここまでとして、南岳小屋に泊まることとした。日差しはあるが、気温が低くて寒い。防寒具を着て布団に潜り込む。
薄明かりの中、5時06分に出発する。いよいよ大キレットと言われる難所である。5時30分にキレットの底部に着いた。ちょうど日の出の時刻であったので、ご来光を見て、5時38分に出発する。5時53分にはキレット最低部に到着した。想像以上にすごいところだ。6時00分に長谷川ピークを通過し、6時24分にA沢のコルを通過、北穂高岳
への登りにかかると、7時00分にいま1人が転落したといって、2人がうずくまっていた。1人が北穂高岳へ伝令に向かい、2人が転落場所へ下降しているという。携帯電話で救助を要請しようとしたが、圏外で通じず。私ではどうしようもできず、7時12分に先へ進む。7時38分に北穂高小屋に着いた。小休止のあと、小屋の裏側の北穂高岳山頂に着いた。7時56分に出発し、8時03分に涸沢との分岐につき、右の奥穂高方面へ登る。8時08分にピーク(北穂高岳南峰)を通過し、9時16分に「奥穂高岳ー北穂高岳」の立て看板のところを通過する。この上が涸沢岳らしい。9時18分にその涸沢岳山頂に着いた。すぐ下に穂高岳山荘が見える。目の前の奥穂高岳へはすごい人が登っている。9時33分に穂高岳山荘についた。奥穂高岳へも登ろうとしたが、あまりの人出のため、入山制限をしており、待ち時間が長いのであきらめて、下山することとした。9時46分に白出沢を下山する。がればの道をジグザグに降りて行く。道は10時42分、白山が笠ヶ岳の稜線に隠れるころ、沢の右手(右岸側)の樹林帯へ入る。10時47分に涸れ沢を横断するといよいよ本格的な樹林帯へと突入する。10時01分にはクサリ場をすぎ、涸れ沢へ出る。これを横断して右岸側を降りる。すぐにクサリ場があり、左手対岸に滝とすごい断崖絶壁がある。さらに涸れ滝を横断し、右側の岸壁の下をへつる(高巻き)が、危ないと思うと、クサリ場が現れる。これを下ると左手の沢にかかる橋が見える。道は橋を渡って左岸の山へ行くらしい。さて、11時17分にその橋(重太郎橋というらしい。)を渡る。すぐにハシゴを登り、樹林帯の中の道を下る。11時21分には涸れ沢を渡り、11時24分にも涸れ沢を渡る。11時50分には「奥穂高岳」の立て看板を通過し、11時52分にも「奥穂高岳」の立て看板があるが、ここが白出沢荷継小屋である。11時52分に白出沢荷継小屋を出て、ひたすら林道を歩く。11時56分に橋を渡り、12時04分には営林署の「サワグルミの森」の看板を通過し、12時06分に橋を渡り、12時17分に穂高平避難小屋に着く。ここから山道へ入り、12時28分に再び林道へ出る。12時33分に橋を渡るとゲートがある。12時46分に新穂高温泉のバスターミナルへ着いた。筋肉痛で足が痛い。村営の無料温泉へ入って疲れをとる。昼の時間帯なので空いている。3人入っているだけである。新穂高ロープウエーの順番待ちの車が詰まっている。さっぱりして車へ戻り、13時28分に帰路につく。丹生川村は行楽の渋滞で、国道41号も車が多く、帰宅は17時30分ころであった。