井 出 の 小 路 山
平成11年3月13日(土)快晴
午前5時45分に家を出発した。まだ薄暗い中、一路「付知峡」を目指す。今日の目標は付知峡の井出の小路山である。過去に2回の挑戦が失敗に終わっている因縁の山である。やがて、空が明るくなると、雲一つない青空が広がってきた。絶好の山登りの天気であると心が躍る。さて、国道248号線で関市へ出て、美濃加茂市から国道41号線へ移って、川辺町、七宗町、白川町と来て、白川町から右折して東白川村方面へ向かう。県道62号線は東白川村の途中から国道256号線になり、加子母村へ入って、国道257号線に合流する。ここで右折して国道257号線との重複区間を南下してトンネルをくぐる。この塞之神トンネルが加子母村と付知町との境で、このトンネルを抜けて坂を下った所が付知峡の入り口である。ここで案内標識に従って左折するとあとは付知峡への1本道となる。落合方面へ進むと、付知町から加子母村へ入り、やがて「赤石園」という園地がある。これを過ぎると、いままで付知峡の右岸を走っていたのが、赤い橋をわたって左岸へと移る。この橋からほんのしばらく行くと、三叉路がある。落合方面は直進であるが、ここで大きく(A角、360度)右折して、坂を登っていくのが、井出の小路谷に沿う林道である。この3差路には右側に営林署の1m四方くらいの立て看板がある。また、三叉路を過ぎたすぐ近くの左側に広場もあり、車は10台くらいは駐車できそうである。ここに駐車して午前7時36分に歩き始める。車は十分通れる林道であるが、入り口にゲートがあり、一般車は進入できないのである。7時49分には、「千両のぞき」という看板の箇所を過ぎ、8時02分には林道が舗装されている所へ着く。するとすぐに(8時04分)三叉路(四つ辻か?)があり、左へ曲がると高樽山林道であり、左の道は谷へ下りる道のようである。また、ちょうと見にくいが、左上に作業小屋がある。ここを直進するのであるが、左側に「夕森山林道(北)」という看板がある。直進するとすぐに(8時06分)ゲートがあり、しっかりと鍵がかかっている。あとは、とにかく1本道のこの林道を登って行くのみであるが、とても長い。8時13分には赤い橋(井出の小路橋)があり、これをわたると左側に小屋がある。小屋には「出の小路の湯」という看板が掛けてある。温泉でも出ているのか?と思ったが流れ出ているのは、湯ではなく水である。この当たりから道路にも雪があるようになり、歩行も難儀になる。さて、大きく右にカーブしている林道を登り、さらに大きく左にカーブしている所の右側に「二代目大ヒノキ」という立て看板がある。ここでの時刻が8時19分である。ここからすぐに(8時21分)右側にサワラとヒノキの合体木がある。根っこはサワラとヒノキで幹の途中から合体している珍しい大木のようだ。岐阜県の名木という看板も立っている。さらに林道を登ると、8時26分には、左下に小さな「社」らしき小屋がある場所へ着く。そうして、8時36分には赤い橋へ着く。この橋が美林橋である。この橋の手前に「標高1020m」という看板と営林署の1m四方くらいの看板がある。林道はこの橋を越え、大きく左へカーブしている。林道に沿って進むと、8時43分、三叉路に着く。直進は出水谷林道という看板がある。ここで右へカーブしてさらに登って行くことになる。ここから2つ目のヘアピンカーブの所に小屋があるが、ここへ9時00分に着いた。ここからは林道の雪がさらに多く、歩行の困難さを増した。それをさらに進んで、9時14分に赤い橋を越える。さらに進むと、また赤い橋(9時24分)があり、ここで林道は大きく右へカーブしている。橋を越えたところが広くなっており、ここが案内書でいうところの林道終点なのであろうか。地図によってもここが終点と思われる。しかし、林道はさらに先へと伸びている。積雪の量はさらに増加している。それでも進むと、林道は尾根を回り込んでいる。この当たりの左側の尾根への斜面も、右下の林道の法面にもタラの木が多く林立している。いまはまだ、芽も出ていないがもう少し経てば相当のタラの芽が採れるであろう。さて、雪深い中をさらに林道は続いているのであるが、地図からすると、この当たりで尾根へと取り付いた方がよいと思われる。9時43分、赤い橋から初めての大きな左カーブ(右手にカーブミラーがある。)を過ぎたところから、尾根へ取り付くことにした。道は全くない。積雪があるから登れるだけで、無雪期には全く無理であろうと思われる。さて、とにかく積雪のある急斜面を尾根に向かって直登した。喘登、喘登の繰り返しでやっとの思いで、夕森山から井出の小路山へ続く稜線に出た。時刻は10時38分で、尾根への登りに約1時間を要したことになる。右への方には夕森山が見える。ここから、左の方へ進むことになる。尾根を進み、10時48分に営林署の「境界見出標」を通過し、アップダウンの尾根を進んで、10時57分に第1のピークに着く。ここから目指す井出の小路山が目前に見える。また、右へ下には、夕森山山腹の林道と雨乞棚山の山腹の林道が見える。さらに三界山や奥三界山の山が見える。積雪があるため、歩くのは容易いが、これが無雪期であるならば、藪漕ぎに閉口するであろうし、時間も相当余計にかかると思われる。それより、無雪期には無理であろう。さて、ここからは一旦下って登り返すのみと思われたが、いざ歩いて見ると、相当なアップダウンがある。ここからやや左手へ曲がって、第2のピークを11時02分、第3のピークを11時15分、第4のピークを11時24分、第5のピークを11時35分に通過、11時45分に大きな縦長の岩石がある場所で、11時24分から12時10分まで休憩する。ここで、昼食にした。頂上まで登ってからと思っていたが、体の疲れと空腹のため、頂上を目前にして昼食、休憩となったのである。食事を済ませ、再度アタックを開始する。12時19分に最後の第6のピークを通過し、12時43分やっと頂上へ着いた。三角点は雪の下で確認できない。しかし、周囲地形や目印の赤や黄色のテープ、さらには測量機材の残骸により、間違いはない。北東の方角は雑木に遮られて見通しが悪いが、南西の方角は見晴らしがよい。記念写真を撮って、1時05分、下山にかかる。1時19分には第6ピーク、1時23分に休憩場所、1時26分に第5ピーク、1時35分に枯れ木が2本並んでいる第4ピーク、1時40分に第3ピーク、1時44分に第2ピークと下って、1時49分に第1のピークへ到着した。ここで右手に曲がって、さらに下って、営林署の境界見出標を1時53分に通過し、1時58分に尾根からの下り口に着いた。ここからは雪の急斜面を転がるように一気に下って、2時12分に林道へ出た。あとは、林道歩きのみであるが、体力は相当消耗していた。2時21分に赤い橋へ着いた。その手前の広場のところに「6.0Km」という杭がある。どこから、6.0Kmなのか他の文字は読みとれない。案内書によれば、この杭のある広場が林道の終点のようであり、この広場の左手の「カラ谷」を遡行するのが、一番最短距離のようである。今日は積雪があったので、こうしたルートも可能であったが、無雪期にはこの「カラ谷」を遡行する以外のルートはとれないと思われる。カラ谷を登って源流近くで三分する谷の中央の谷を選んで藪漕ぎをしてコルに立つというように書いてある。さて、2時33分にも1つのう赤い橋を越え、2時44分に右への小屋を過ぎて、2時56分には右からの出水谷林道と合流し、3時01分に美林橋という赤い橋へ出た。標高1020m地点の立て看板の場所である。3時09分には右手に小さな「社」の場所、3時13分には左手の「合体木」の場所、3時15分には左手の「二代目大ヒノキ」の場所、3時19分には「出の小路の湯」という小屋を通過、すぐに「井出の小路」という橋赤い橋を越えて、3時22分にはコンクリートの橋、3時26分にもコンクリートの橋、3時28分にはゲートを越えて、3時29分には高樽山林道との四つ辻を通過、3時31分には舗装が切れる場所、3時46分には「千両のぞき」を通過して、4時02分に車へ戻った。しめて、8時間30分の歩行時間である。相当に疲れた。帰宅は午後6時であった。
平成11年2月21日(日)晴れ
目指すは「井出の小路山」、意気込んで5時00分、家を出る。7時48分に付知峡の井出の小路口に到着した。ここで車を降り、歩き始める。8時19分に林道の舗装が始まる場所を通過し、8時21分には四つ辻へ着く。この当たりから林道の積雪が現れる。8時29分に左からの谷に架かる橋をわたり、8時31分に「井出の小路橋」という赤い橋を越える、するとすぐに左手に「出の小路の湯」という看板のある小屋が左に見える。8時40分には「二代目大ヒノキ」という看板があるカーブを過ぎ、8時42分には「岐阜県の名木(合体木)」という看板の場所を過ぎる。積雪が多くて(膝までくらい沈む)歩くのに難渋する。やがて、9時14分に「標高1020m」という看板の場所へ着いた。ここに赤い橋が架かっており、「美林橋」と書いてある。ここで大きく左へカーブし、さやに進むと三叉路があり、直進は「出水谷林道」という看板がある。右へ大きくカーブしてさらに積雪を増した林道を登って行く。10時01分には左手に作業小屋がある右へのヘアピンカーブを過ぎ、登って行くが、10時24分、体力と時間の経過により、やむなく断念することになる。まだ、林道終点にも着いておらず、林道終点からさらに2時間もかかるとなると、帰りの時間を考慮すれば、とても登れたものではない。引き返すとなると早いもので、10時34分には作業小屋、10時54分には出水谷との分岐点、11時02分には赤い美林橋、11時23分には岐阜県の名木(合体木)、11時25分には二代目大ヒノキを過ぎて、11時30分には「出の小路の湯」という小屋と赤い井出の小路橋、11時40分には、高樽山林道との四つ辻を越えて、12時10分に車へ到着した。
11時11分に井出の小路口から歩行開始。11時43分に舗装が現れ、11時46分に高樽山林道との四つ辻、11時50分に井出の小路橋と出の小路の湯を通過し、12時03分に「二代目大ヒノキ」の看板を見つけ、この付近で林道工事をしていたので、井出の小路山を諦めて、ヒノキを見るため、山道へ入る。12時17分に大ヒノキへ到着、記念写真を撮って、引き返し、12時32分に林道へ出る。12時37分に井出の小路橋、12時46分に四つ辻を過ぎて、1時16分に車へ着いた。