野 伏 ケ 岳( m)
平成13年3月11日(日)晴
かねてから願望している野伏ケ岳へ登ろうと、昨日の予定を雪のため変更して今日の出発となった。車のドアも凍っていたが、道路も凍っていた。慎重に運転して待ち合わせの中濃総合庁舎へ向かう。4時30分に中濃総合庁舎で待ち合わせたが、井上氏がなかなか来ない。結局5時00分の出発となった。登山口への到着時間の遅れが気になる。なにせ時間が足りないのだから。国道156号線は順調に流れていたが、八幡町付近からスキーの車が増えてきた。白鳥町でトイレ休憩を兼ねて、昼食用の弁当を仕入れる。スキー客でごった返していた。白鳥から先は路面に雪があり、のろのろ運転となり、ますます時間のロスが大きくなる。国道では所どころでタイヤチェーンを付ける車が止まっている。ちゃんとチェーン脱着場へ車を入れて装着してほしい。全くいい迷惑だ。さて、国道156号線を離れて、檜峠への道になると、道路上は完全に真っ白となる。除雪車フル稼働のようだ。坂の途中では数台の車が立ち往生していた。タイヤチェーンをもっていないのか。あるいは、装着できないのか。ウイングヒルズ白鳥スキー場の職員が救援に来ていた。なんたる醜態だ。スキーに来るというのに雪の装備を持ってこないとは。さて、そうした車を後目に檜峠を越える。下ってくると除雪車が除雪中であった。これを追い越すと、当然ながらさらに路面の雪の量が増える。しかし、我が愛車のRYRのスタッドレスは、しっかりと路面をグリップしてくれる。結局、白山中居神社したの登山口へ着いたのは1時間遅れの7時00分であった。すでに3台の車が駐車してあった。橋の向こうを見るとスキーを付けて林道を出発していくところであった。3台で10人くらいのパーティのようだ。車は京都、なには、神戸であった。遠くから来たものだ。我々が登山準備をしていると釣りの人や、スノーモービルの人や登山の人の車が来て駐車場はすぐに一杯になった。7時30分に出発した。昨夜からの降雪があり、積雪は30cm〜50cmくらいのようだ。この新雪のためワカンを付けても沈んで歩きにくい。おまけに井上氏はワカンを持っていないので、1歩1歩がたいへんなことである。先行者のスキーのトレースをたどって林道を登って行く。井上氏はどんどん遅れていく。それで先に行くこととなった。途中でショートカットしようと、林道からはずれたらものすごい雪量に圧倒される。斜面を登って行くので、雪が頭上から覆い被さってくるような感じである。しかし、なんとか悪戦苦闘の末、尾根上へ出たが、あるはずの林道がない。尾根上を右往左往して捜したがやはり見つからない。下方でスノーモービルの音がするのであるが、林道を見つけることができず、結局、はずれた林道まで戻ることとなった。大変なロスだ。1時間は費やしている。さて、林道へ戻って見ると、スノーモービルの連中がスタックしたモービルを掘り出していた。忠実に林道をたどる。井上氏は当然先に行っているだろう。30分〜40分くらい歩いただろうか、ようやく井上氏に追いついた。さらに林道を登って、10時08分に、ようやく和田山牧場跡に着いた。いままでの林道は南斜面だから風がなく暖かかったが、牧場跡の平原へ出たとたんにすごい風で寒くてしょうがない。それで、いま登って来た林道側へ下りて、そこで昼食をとることとした。残念ながら今日はここまでしか登れないであろう。野伏ケ岳を目指して先へ登っていくパーティーを羨ましげに横目で見ながら昼食準備となった。一番先頭の10人くらいのパーティーはすでに見えない。その後の2人のパーティーは、牧場跡の平原を行動中であった。スノーモービルの連中もこの平原でモービルを乗り回していたが、そのうち、すっと遠くの方へ行ったのか音が聞こえなくなった。昼食の準備中にも、可児市から来たというスキーをはいた5人パーティーが野伏ケ岳を目指して通過していった。その後井上氏が到着したので、ランチタイムとなった。天気は良く、野伏ケ岳は勿論、薙刀山、よも太郎山、願教寺山、銚子ケ峰、丸山、芦倉山、大日岳など、真っ白な山が青空に映えていた。ここは風もなく、実に穏やかな昼食となった。おにぎりを頬張りながら、ビールを傾け、うどんやラーメンを食べる。食事を終え、写真撮影をしていたら、岐阜から来たという、スキーをはいた4人パーティーが登って来た。牧場跡で休憩していた。いまからでは、野伏ケ岳は無理の様な気がする。さて、我々は11時40分に下山にかかった。林道を忠実に歩いて、12時50分に車へ戻った。丁度、スノーモービルの連中も戻ってきた。しばし休憩のあと、車に乗り込んで帰路につく。国道156号線はスキー客で渋滞かと思ったが、時間が早いせいか、スムーズに流れていた。途中、美並村でトイレ休憩を兼ねて、喫茶店へ入り、15時に中濃総合庁舎へ着いた。ここで井上氏と別れ、帰宅は15時30分であった。