若 丸 山(1,286m)
平成12年5月14日(日)曇り
この山も登山道がなく、大変遠い山だというので、この残雪期以外には登れないとのことで延び延びになっていた。5時30分に家を出て、馬坂峠が不通だというので、揖斐川町から久瀬村、そして藤橋村へと入り、藤橋城を通過して、旧徳山村へ向かう。旧徳山村の東谷に沿ってさかのぼり、国道417号線から右折して、扇谷の林道へ入る。ちょうど国道が扇谷に架かる橋を渡って大きく(90度)左へカーブする場所がある。そこから右へ曲がると扇谷林道である。橋を渡ってT字路を右折(国道は左折)する形である。さて、この林道を約6.3キロメートル入ることになる。最初は扇谷の右岸を走り、左岸へ渡って、進むと約5.5キロくらいで、右からカラカン谷が流れ込んでいる。左側に作業小屋がある場所だ。ここ90度左へ曲がって橋を渡る。さらに進むと約5.8キロ地点の左側に「たろべえ山荘」がある。林道にキロポストがある。さて、6.3キロ地点で滝又谷が左から流れ込んでおり、この橋を渡る。するとゲートがあり、鎖が架かっているので、もう進入できない。この橋の手前に広場があり、車は4〜5台駐車できる。しかし、今日はすでに満車で、付近にテントが張ってある。昨夜から来ているのであろう。やむなく、少しバックした場所に車を止める。この滝又谷を詰めるのである。7字21分に出発した。はじめは滝又谷の右岸(上流に向かっては左側)に山道があるのでそれをたどる。7時29分に滝又谷本流を渡って、左岸へ道が続く。7時35分には右から谷が流れ込んでいる場所を通過する。7時54分には2段の大きな滝が現れる。上流に向かって右側(谷の左岸)に高巻きの道がある。というよりは、山道が左岸についているのである。滝を越えて進むと8時11分には、右岸へ谷を渡る。この付近から山道も消えてなくなるので、あとは谷を左岸、右岸へ渡りながら、さかのぼることとなる。8時30分には左岸へ渡り、すぐに右岸へ渡り返す。すると左から谷が流れ込んでおり、ここでまた左岸へ渡る。8時45分には右から谷が流入している。そして左岸から右岸へ渡る。9時00分にはさらに左岸へ渡る。9時16分に谷が2分する場所に着いた。左岸から右の谷を渡って、左の谷へ進入する。左の谷の左岸を遡行する。あとはとにかく谷をさかのぼっていくのみだ。9時42分にも谷が2分するが、左の谷を登る。そして、10時04分には、正面に大きな滝が出現する。ここからは谷の遡行は無理なので、右の尾根(谷の左岸側)を目指して直登する。ものすごい坂である。しかし、今日は先行者があるようで、ザイルが用意してある。ここに先行者の荷物が置いてある。ここで着替えをして若丸山を目指したようだ。ここまで来たら目指すは若丸山以外にあるまい、釣りでもないようだから。若丸山はこの谷の左側(右岸側)なので、左の尾根を目指すのかと思っていたが、先行者は右の尾根へ登っている。こちらの方が登りやすいのであろう。右側から大きく迂回して若丸山へ登る計算のようだ。まあ、この先行者に従うことにした。10時20分に尾根上に立った。先行者の目印があるので楽である。藪に苦労したが、先行者の目印に案内されて、11時45分に岐阜・福井の県境稜線に着いた。ここには残雪があった。もっと残雪を期待したが、すでに解けているので、こんな苦労(藪漕ぎ)もしなければならない。ここからは藪もいままでよりは背丈が低いので割と楽になった。12時00分ころ下山してくる先行者と出会った。10人くらいのパーティである。女性も2〜3人ほどいる。よくこんな山へ来たものだと思った。12時15分やっと若丸山の頂上へ着いた。先ほどから鳴っていた雷のせいか、雨が降り出したので、合羽を着て立ったまま持参したおにぎりをほおばる。とても湯を沸かしてラーメンを食べる気にはなれない。雨がひどくなるかもしれないと思っていたが、幸いにも雨はすぐに止んで時折太陽も顔を出してくれたが、霧があり展望はよくない。しかし、今日は午後からの降水確率が60%であったので、記念写真や記念品をつけて、早々に下山することにした。
12時37分に下山開始、12時58分には県境稜線からの下り口についた。残雪がある場所だ。1時34分には尾根からの下り口についた。先行者が急坂を下山中であるため30分以上足止めを食らった。結局、谷に下り立ったのは、2時08分であった。2時35分には谷が合流している場所を通過、2時47分には左から、2時50分には右から谷が合流している場所を過ぎる。そして、3時13分には左岸に山道が現れる。3時23分には2段の滝があり、3時31分には左から谷が流入している。3時36分には右岸へ渡る。そして、3時40分には車へ戻った。帰宅は5時30分であった。