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釈迦嶺(標高)

平成11年4月14日()
 
岐阜県藤橋村
 
グループ
         釈 迦 嶺(1,175m)
 
                     平成11年4月14日(水)曇り
 
 今日の目標は杉倉である。午前5時に家を出発したが、あいにくの雨だ。天気予報では「晴れ」なのになんたることか。昨夜の雨が長引いているのか。それにしてもこの雨では、登山は無理である。結局、途中で引き返すことにした。家に帰って天候の具合を見つつ、仮眠をとる。午前6時45分、どうにか雨は止んだようである。遅まきながら、旧徳山村を目指す。美山町から国道418号線で、根尾村に入り、国道418号線から別れ、馬坂峠を越えて、藤橋村へと入る。道路の積雪はすっかり消えている。旧徳山村の国道157号線を揖斐川上流へと向かい、東谷をさらにさかのぼる。そして扇谷との合流点から、扇谷林道へ入る。前回は積雪のため、通行不能であった場所の雪も解けている。しかし、さらに上流へ入ると、やはり雪のため通行不能である。スコップも用意して来たが、スコップで除雪できるような量ではない。まだまだ、カラカン谷との出会いまでも行っておらず、ここから歩くとなると相当時間がかかる。今日はすでに時刻が遅いこともあって、杉倉への登山はあきらめることにする。ここで、Uターンして急遽行き先を釈迦嶺に変更し、国道へ戻って、冠峠へ向かう。冠峠の手前で高倉峠への林道が分岐しているので、その分岐点で左へ入り、高倉峠へ向かう。途中の所々の日陰には、積雪がある。前回来たときよりは消えているが、まだまだ雪が多いのには驚いた。途中道路の雪をスコップで取り除きつつ進入したが、結局、高倉峠までは、車で登ることができず、途中で車を置いて歩くこととなった。冠峠と高倉峠への分岐点から、橋を3つ越えたあたりである。ちょうど、案内書でいうところの、大ジラミ谷との合流点と思われる。案内書ではここから、対岸の尾根に取り付くようになっているが、「ウソ越え」から登るべく、ここに車を置いて歩くことにした。谷には砂防堰堤があり、駐車スペースにも事欠かない。9時30分、「ウソ越え」を目指して歩く。「ウソ越え」とは、旧徳山村の最上流集落の上流で分かれた赤谷と道谷が、釈迦嶺を囲んで流れ、それぞれの水上が再び合流している。この合流点を「ウソ越え」というのである。分水嶺を越したのがウソのようだという意味である。さて、林道はまだまだ積雪が残っている場所が多くあり、ガケ崩れも相当ある。これらを取り除かないととても車では進入できない。思ったより長い道のりであったが、小ジラミ谷の橋も越えて、10時04分、やっと「ウソ越え」に着いた。天気はどんよりとした雲があり、釈迦嶺の方は霧が覆っている。いまにも雨が降り出しそうな天気だ。「晴れ」の天気予報がウソのようである。「ウソ越え」から、左へ林道が2本分岐している。1本は左の山腹を登っているし、1本は赤谷の方へ下っている。ここから、山腹を登っている林道へ入って、雪に覆われて真っ白な道を登って行く。林道は最初は赤谷を右下に見て、山腹を登っているが、尾根を回り込んで左へ大きくカーブすると、今度は赤谷の支流が右下に見えることになる。谷を隔てた向こうの山腹には、林道が見える。この林道が大きくカーブしてのびているのである。さて、林道は大きく右へカーブして鞍部を越えるが、このあたりからみぞれが舞ってきた。なんたることか。雨具をつけて登ることになった。10時30分には、鞍部に到着した。林道は鞍部で大きく右へカーブしている。このカーブを回ったところから、左の尾根に取り付いて直登することにする。雪があるので、煩わしい藪はなく、雪の上をしゃにむに登って行く。途中でみぞれが止んだので、雨具をとり身軽になって、ピッチをあげる。10時49分には、最初の小尾根にたどり着いた。尾根上を左へ向って登り(左が高いので当然)、10時54分には中尾根に着く。ここで右手の方(右が高いので当然)へ登って行く。しかし、再びみぞれが振り出し、今度は風も強く、このあたりから霧の中に突入し、視界も悪くて、相当応える。しかし、いまさら引き返す訳にはいかない。みぞれ混じりの吹雪の中を、耐えて登って、11時28分に主尾根に着いた。ここで、左の方(当然に左が高い)への登る。しかし、登りはきつくない。地図でも等高線の幅が広いので当然である。すこし登ると頂上と間違えるような平らなところがあるが、霧の中でかすかに前方に高みがあるので、先へ進む。そうすると、坂を登ってまた、やや平らなところへでる。しかし、頂上らしき気配はない。もう頂上へ着いても良さそうなものだがと思いつつ、尾根を忠実にたどると、あった!「釈迦嶺」という頂上の看板である。時刻は11時36分である。相変わらず、吹雪は続いているので、昼食もとらず、記念写真を撮り名刺を残して下山する事とした。時刻は11時45分である。やや平らなところの先端へ11時49分に着き、ここからやや急な坂を下って、11時51分に鞍部のようなやや平らなところに着いた。さらに緩やかな坂の尾根上を下り、11時54分にはこの主尾根から右へ曲がって下る地点へ着いた。雪も降っていることでもあり、ここから雪の急な斜面を一気に駆け下りる。11時58分に中尾根、12時01分に小尾根を通過して、12時04分に林道へ降り立った。雪の林道を歩いて、12時21分に「ウソ越え」へ到着した。ここまでくると雪も小雪となった。残雪から顔を出した、「ふきのとう」をとりつつ、舗装された林道を歩いて、12時48分に車へ戻った。注意深く車を進めて、馬坂峠への分岐点までくると、なんと馬坂峠への道が本日午後1時から通行止めとまっている。ほんの10分前ではないか。やむなく、国道を南下して、藤橋城を通り横山ダムを越えて、揖斐川町経由で帰宅する。午後3時に自宅へ着いた。