不動山・千回沢山(標高) |
平成15年5月9日、平成15年5月22日() |
岐阜県藤橋村 |
グループ |
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不動・千回沢山
平成14年3月17日(日)曇り
今日は、不動・千回沢山の下見のつもりで旧徳山村へ出かけた。午前3時30分に家を出発。国道303号、417号を経て、旧徳山村に達するが、藤橋城から奥は積雪のため4月30日かで通行止めの看板がある。しかし、無視して進入する。西谷村道の方は国道ではないので、相当荒れている。途中積雪や落石の場所を通り抜け、なんとか午前5時30分に「戸入」に到着した。ここから先は積雪のため、通行不能である。空き地にはすでに2台の車が止めてある。そして、私のすぐ後ろからも1台くるまが来たが、これはすぐに引き返していった。まだ、暗かったので、車の中で仮眠する。しかし、ここから「門入」まで歩くとなると相当な距離がある。それで、山はあきらめて、釣り行くことにした。戸入の対岸の小谷へ登っていく。まだ雪が相当ある。1時間くらい釣ってみたが、あたりもない。それで、釣りもあきらめて、門入まで林道の様子を見に行くこととした。8時20分に出発した。8時50分に橋を渡る。そして、9時02分には「境谷橋」を渡る。9時11分には「ロックシェッド」をくぐり、9時22分に橋を渡る。9時40分に沢(道路は側溝で横断している)を渡る。そして9時42分にも橋を渡り、10時04分にやっと「門入」に着いた。さらに奥へと進み、10時21分に「入谷」方面と金ヶ丸谷本流方面との分岐点に着いた。今日はここまでだ。先行者の足跡はさらに奥へと続いている。不動山へ向かったのか。ここまで林道にも雪があり、2時間もかかっていることを考えると、とてもこの先進む気になれない。昼食をとり、10時36分に引き返すことにした。10時50分んじ「門入」に着き、11時10分に橋を渡り、11時13分に沢を渡り、11時30分に橋を渡り、11時40分にロックシェッドをくぐる。11時48分に「境谷橋」を渡り、12時00分にも橋を渡って、12時29分に車に戻った。今日の下見は終わったが、不動山はどうして登ったらいいのか。雪が解けなければ門入まで車で行けないし、雪が解ければブッシュが出てきて、その先が大変となる。結局、どちらをとるかにかかるのか。雪中行軍は相当に疲れる。早々に引き返すが、相当な人が入って来ている。釣りか、山菜取りか、ドライブなのかわからない。徳山ダムの見学もいるだろう。
不 動 山(1,240m)
平成15年5月22日(木)快晴
天気は快晴で登山日和である。ぎふ百山完成のため、最後の不動山へ向かう。登山道がないため、川の遡行が不可欠であるため、登山靴と渓流靴をもち、念のためザイルも持ちながら、歩行時間が長いので、荷物はできるだけ減らして、食料、水、ガスのみとした。午前3時に家を出る。国道303号、417号と乗り継いで、旧徳山村開田から、門入に向けて村道を走る。2週間前に千回沢山へ登ったときに通った道だ。さて、門入からは千回沢山のとき登った入谷への林道ではなくて、左折分岐して、金ヶ丸谷に沿う林道へ入る。この林道も相当荒れており、4WD車でないと困難である。なんとか3kmほど進入したところで、とうとう諦めて歩くこととした。出発は5時25分である。6時05分に崖崩れの場所を通過する。無理をして車で入ったとしてもここで物理的に通行不能となる。やがて、6時28分には「門入国有林 水源かん養保安林」というさびた看板のある場所に着いた。この付近から道はいよいよあやしくなり、林道とは名ばかりで、雑木が茂り歩道分しか空いていない。6時30分に支流の橋を渡り、6時36分には雨量観測中というもの(雨量ロボット?)がある。徳山ダムの関係で雨量を計測しているのであろうか。そして、6時52分にいよいよ林道からの下り口に到達した。林道はまだ先まで続いていたが、下り口に赤い目印があり、はっきりした踏み跡がある。地図で見ても林道はこの付近で終わっている。林道から下へ下りると、右手に谷が見える。この谷の左岸に踏み跡がついている。そして、7時02分に金ヶ丸谷の谷身に下り立った。これから遡行開始だ。7時16分には水深が股下まである場所を通る。両岸は岸壁で高巻きもままならず。ヒヤヒヤで通過する。7時32分には金ヶ丸谷とハゲン谷の合流点に着いた。開けた場所を想像していたが、岩盤の多い狭隘地である。右のハゲン谷に入り、遡行する。7時57分に右から谷が入っている。これがゴヨクラ谷かと思い、ずいぶんと迷ったが、結局、この谷を見送って左の本流を遡行した。ゴヨクラ谷も穏和な谷と聞いていたが、流入する谷は岩が滝のように連なる谷であったので、穏和とは感じられなかったのと、地図上からもちょっと早い(ハゲン谷へ入ってから近すぎる。)と思ったからだ。7時57分に右から谷が入っており、8時18分には左から谷が入っている。8時37分にも右から谷が入っており、8時39分にやっと目的のゴヨクラ谷の合流点に着いた。なるほど岩もなく、穏和な谷が流入している。8時51分に右から谷が入っており、左へ遡行する。9時02分にも右から谷が入っている。大きな岩から流れ落ちているところだ。ここでこの支流に入ることに決め、9時10分まで休憩する。支流に入り、9時30分には3mくらいの滝にぶつかった。滝の上部で谷は二分しているようだ。左岸の木につかまってなんとか滝の上部へ出た。さて、谷は二分しており、右の谷には5mくらいの滝があり、左の谷にも3mくらいの滝がある。右の5mの滝を、左岸を巻いて乗り越える。時刻は9時40分である。どちらの谷を登るのか迷ったが、結局、2つの谷を分ける尾根を登ることとして、ここで渓流靴を登山靴に変え、9時55分までしばし休憩した。この滝を越えるのも大変だったが、ここからがまた大変だった。薮はたいしたことはないが、稜線に向かって一直線に登るため、傾斜が生半可でない。木につかまりながら、喘ぎ喘ぎ登り、10時40分に稜線に飛び出した。稜線には背丈を超える笹が生い茂り、見通しが利かない。木によじ登って周囲を確かめた。稜線は南北に走り、すぐ南に2つのピークがあり、北にピークがある。千回沢山から見た景色を思い浮かべて、すぐ北にあるピークが不動山だと判断して、稜線を北へ向かった。一旦下って鞍部を通り、登り返したが、とにかく笹がひどくて苦労した。それでもなんとかピークへ達したが、営林署の境界見出標とコンクリートの山と書いた杭があるのみで、三角点がない。南のピークが不動山なのかと不安になったが、それでも諦めきれず、念のため付近を探したら、直ぐ近くにあった、三角点だ。万歳。時刻は11時06分である。よかった。あの笹の薮を南のピークまで行く体力と気力がなかったのだ。早速、持参した三脚で写真をとる。周囲は背丈以上の笹原に遮られて見晴らしはない。やむなく木に登って周囲を見渡した。その後、満足感に浸りながらパンで昼食とした。風もなく暖かい。ゆっくりと昼寝でもしたい気分だ。しかし、帰りの時間もあることだし、あまりゆっくりもできない。11時30分に下山にかかった。直下の鞍部を通過して、11時40分に稜線上のピークに着いた。稜線からの下り口となるところだ。12時00分に滝がある二股の分岐の上部に着いた。ここで靴を履き替えて、12時10分に出発する。12時26分に右から谷が合流してくる。これが、ゴヨクラ谷の本流だ。そして、12時43分にハゲン谷との合流に出た。ハゲン谷は右から合流している。順調に下り、12時46分には左から、13時01分には右から、13時06分にも右から、それぞれ谷が流入してくる。13時14分には左に滝があり、13時21分に左から谷が合流し、13時37分に金ヶ丸谷との合流点に出た。右から合流するのが、金ヶ丸谷である。あとは、この金ヶ丸谷を下るだけだ。13時50分に左から小滝が流入し、13時51分には右から小滝が流入する。13時53分には両側から岩盤が迫り、水深が股下まである淵を通過する。13時58分に右から小滝が流入する場所を通り、14時03分に左からの小谷を合流すると、14時05分に右から小谷が合流する場所に着く。この谷が、林道へ上がる谷だ。谷に目印があり、この谷の左岸に踏み跡がある。これをたどって、14時15分に林道へ出た。往路に下ったところだ。あまりの急登にしばし休憩し、14時20分に歩行開始。14時35分に雨量ロボットを通過し、14時39分に橋を渡り、14時44分に水源かん養保安林の看板を過ぎる。その後、15時00分、15時03分、15時04分、15時13分にかけ崩れの場所を通る。そして、いままでは、林道といいながら、雑木が生い茂り歩道分しか空いていない道だったが、15時14分には、ここから林道らしくなってくる場所に出た。石油ストーブが放置してあるのを納得する。ここまでは無理をすれば4WD車なら進入できそうなのだ。さて、ここから山菜をとりながら、ひたすらに林道を歩く。15時51分に車に着いた。ザックの中身は軽くしたはずなのに肩がいたい。歩いた時間と距離が多かったのか、歳をとったのか。重い体にむち打って、荷物を車に放り込み、出発。荒れた林道を慎重に運転し、門入まで出た。ここからは舗装路だ。戸入まで8Km,開田まで15Kmだ。自宅へ帰着したのは6時前であった。
千 回 沢 山(1,246m)
平成15年5月9日(金)快晴
岐阜百山には、「不動山・千回沢山」として、まとめて紹介されているが、まずはそのうちの「千回沢山」へ登ることとした。あわよくば「不動山」へも縦走できるかともくろんだ。午前3時00分に起床して、すぐに自宅を出発し、国道303号から横山ダムで国道417号に乗り換え、藤橋城を通り、徳山ダムの建設現場を見ながら、幾つもトンネルを越え、旧徳山村の開田から国道417号を分岐して、西谷に沿ってさかのぼり、戸入を過ぎ、門入へ達する。事前に藤橋役場に確認したところ、この門入までは車で入れるとの情報を得ていた。ここからさらに林道を入谷までさかのぼる。まあ、行けるところまで行こうと思った。途中で自分の車を追い越した4WD車が先に進んでいる。こちらは軽だが、向こうはビッグホーンである。道路脇には樹木の枝が出ているが、車のボディを擦らないものだ。路面はでこぼこ、ぬかるみ、木の枝は出ているわ、落石はあるわで相当神経を使う。門入から3Kmほどでこの林道も倒木がふさぎ、通行不能となった。先行者もUターンしている。当方も手前でUターンして路肩の広場に駐車する。話をすれば、先行者は釣りのようだ。こちらは、千回沢を遡行して千回沢山へ登ることを伝える。向こうは、蔵ヶ谷へ入るようだ。さて、準備をして同時に出発した。時刻は5時23分である。まずは、林道を奥へと進む。途中でゲートの跡や鳥獣保護区の立て看板があったが、そのまま進む。もし倒木がなければこのゲート跡までは車で入れるようだ。ゲート跡からは、林道といえども廃道となって久しいようで雑木生い茂り、人が歩く踏み跡があるのみだ。そして、5時33分に蔵ヶ谷と千回沢との合流点に着いた。林道も終点かと思われ、広場がある。右下蔵ヶ谷の対岸に小屋がある。人が生活している(?)と思わせるような場所だ。これが鉱山小屋跡(?)。ここで、右へ千回沢の左岸に沿って延びている林道跡を登って行く。ここから千回沢へ下りて谷を遡行してもよいようだが、林道跡の方が歩きやすい。5時42分にはこの林道跡がさらに二股になっているところに着いた。1本は山腹をトラバースしているが、1本は谷の方へ下がっているようだ。それで、下へ下る道をとった。ここからはさらに雑木が繁殖し、歩きにくい。しかも一部崩壊している場所もある。なんとか雑木をかき分けて進むと、5時52分、ついに谷身へ下りたった。さあ、ここから遡行が始まると気を引き締める。5時58分には3mくらいの滝が現れる。右岸に巻き道があるのでそれを巻いていく。6時04分には右から谷が合流している場所を通過する。その谷には5mほどの滝がかかっている。左の谷へ進む。6時24分にも二股があり、左の谷へ入る。6時39分には右からの谷、6時45分には左からの谷がそれぞれ合流している。6時58分から7時09分まで休憩した。7時12分には左から谷が合流し、7時20分に二股があった。流量は2本とも同じくらいだ。ここが地図の676m地点と思われる。ここからわずかに進んだ、6時26分に右岸に「カツラの大木」があるところに着いた。これは目印にあるだろう。7時38分に左から滝をかけた谷が流入している。7時51分には右から谷が流入している。7時55分にも右から小谷が流入している。8時05分、8時08分にいずれも左から急な小谷が流入している。この付近から谷が傾斜を増した。8時15分に二股に出る。流量も同じくらいでどちらをとるか迷うところだ。右へ行くのが正解のよう(尾根へ登ってからの薮こぎが少ない。)だが、ここで左へとってしまった。左の谷へ入るといよいよ傾斜を増し、滝の連続のような渓相となる。8時24分には左から小谷が連続して2つ流入している。いずれも急峻な谷で、上流で流入している谷は滝となっている。8時31分に左からの谷を見送り、8時41分に二股がある。左はガレ場で、岩のある右へ入る。8時44分には谷が雪で埋まっているところに出て、雪の上を登っていく。ここでアイゼンをつけた。急傾斜の雪渓を登ると、8時50分二股がある。左の雪渓はいかにも急であり、軽アイゼンでは無理と判断し、右の雪のない谷へ入る。9時00分に3mほどの滝があり、左岸を高巻く。9時01分にも滝があり、そのまま高巻く。滝の連続を木に捕まって登っていくと、9時06分に雪渓が現れる。9時14分に雪渓はますます急になり、がけが立ちはだかる。それで右の枯れ谷へ入ることとした。アイゼンをはずして、靴を履き替え、9時26分まで休憩して出発した。またまた滝をよじ登り、9時37分にいよいよ薮へ突入した。そして、9時41分、とうとう尾根上に立った。千回沢と中の谷を分ける尾根だ。反対側に不動山らしき頂が樹林の間から望むことができる。その不動山からの稜線が右手の方に続いており、ピークがあるので、尾根を右へと進む。緩やかな登りとなっているが、笹と雑木の薮がひどい。慎重に尾根をたどり、最後に急な坂を登り切ると、10時06分、千回沢山から不動山へ続く稜線上に出た。右へ進路をとり、相変わらずの薮の稜線を進むと、10時16分、待望の頂上である。笹と灌木のため、視界はよくないが、南の方角は見える。烏帽子岳や蕎麦粒山、五蛇池山と思われる山が見える。天気は良いのであるが、どうも霞んでいる。ラーメンの昼食をとり、記念撮影をする。30分くらい休憩し、10時52分に下山を開始した。不動山まで稜線を行けば、行けないこともないが、この時点であの薮を不動山まで漕ぐのは無理だと判断していた。11時00分に不動山と千回沢山を結ぶ稜線からの下り口に着いた。11時11分には、千回沢と中の谷を分ける尾根からの下り口に着いた。薮を漕いで11時15分には雪渓上に出た。11時20分に休憩しアイゼンをはずした二股に着いた。帰りは靴は履き替えず、そのまま下ることとした。11時23分に出発する。11時33分に2つの3m滝を左岸から巻く。この下りでコースタイムを書いたノートを落としてしまい、11時36分までかかって探す。11時38分には雪渓の二股に出た。右から雪渓が合流しているのだ。あとはどんどん下るのみだ。11時41分右から小谷が合流している。とにかく岩の連続する滝のような急流を下っていく。11時53分には右から2つ小谷が流入している。11時57分には左から谷が合流している二股に着く。登りのときに間違えたところだ。登りのときに右の谷へ入れば、尾根上の薮こぎが少なくてすんだと思う。さて、12時03分に右から、12時04分にも右から、12時10分には左から、12時15分にも左からそれぞれ谷を合流する。12時21分には、両側が岩壁になっているところを左岸を高巻いて通過する。12時23分に右から滝の谷を合流すると、12時32分に右岸に「大カツラ」の木が現れる。12時38分に676m地点の二股合流点(左から谷が合流)に着いた。谷の傾斜も緩やかになった。12時45分に右から、13時00分にも右から、13時16分には左から、それぞれ谷を合流し、13時32分には3m滝の右岸を巻く。ちょうど左から谷が合流している。13時34分に左から小谷を合流し、13時39分に3m滝を右岸から巻くと、右からの谷に出て、これを下る。そして、13時45分に旧林道跡へ登る。あとは雑木の生い茂った廃道となった林道跡を歩く。13時53分にはややましな林道へ合流する。14時00分に入谷へ着いた。蔵ヶ谷と千回沢の合流点だ。14時02分に右下に大きな堰堤を見て林道跡を下る。14時06分にゲート跡がある林道の終点らしき場所を通過する。14時13分に車まで戻った。