14 タ ン ポ
平成8年12月15日(日) 快晴
午前9時30分に家を出る。行き先は揖斐郡久瀬村小津である。先日行ったときは、雪があり断念したが、最近は暖かい日が続くので大丈夫であろう。国道303号線を北上し、久瀬村役場前の信号交差点を右折すると、あとは小津川の右岸を1本道で小津地区へ到着する。小津集落に着いたら集落の中心部で左に白山神社があるところで、小津川を渡りそのまま直進し、月尾谷に入り、そのまま谷に沿って車を進める。すると、道も行き止まりとなる。そこに1・2台の駐車スペ−スがあるので、車を止め、後は歩くしかない。丁度10時34分であった。すこし歩くと砂防堰堤がある。その堰堤の向かって左、すなわち月尾谷の右岸に道があるので、それを辿る。最初は右岸沿いに行くが、やがて左から流入する支流を越え、しばらく行くと、登山口から30分くらい(午前11時頃か)で、また左から支流が流れ込んでいる。それを渡ってさらに月尾谷の右岸を行くと、やがて、谷を渡って左岸に行く。しかし、またすぐに右岸へ渡る。さらに左岸へ渡りかえすと、炭焼きのあとと思われる石垣がある。ここまでは道も明瞭であるが、ここからは踏み跡程度になる。ここで、谷と分かれ右の尾根に取り付くことになる。尾根を登っていくと左方に3段の滝を遠望することができる。このあたりで時刻は11時30分である。さらに尾根を登って行く。すると、12時頃、とうとう踏み跡程度の道もなくなる。しかたなく、左の尾根を目指して直登することにする。そうすると、12時38分、尾根が広くなりピ−クに着く。雪が積もっている。これを第1のピ−クとする。ここから左方向に第2のピ−クが見える。それに向かって左に曲り、雪の中を一旦下ってさらに登り返すことになる。この登りは南斜面のため、雪は消えてなくなっている。それを登るとピークの付近は雪が現れる。そして13時17分にその第2のピ−クに到着するが、そこには三角点はなく、さらに左方向にピ−クが見え、さらにその先に雪を被ったピ−クがある。そこが頂上に違いないと確信し、それを目指して進む。第3のピ−クに到着するころには、相当くたびれている。しかし、ここからは木々がすべて伐採されていて、展望がすごくいい。13時30分に第3ピークに着いた。ここは雪もなく、昼食によい所と思われたが、目指す頂上がすぐそこに、よく見える。もう眼の前であるから、一気に登っていくことにする。雪のなかをさらに下って、登り返すことになるが、最後の力を振り絞って頑張る。靴の中は水浸し、足は相当冷たい。それらを無視して、なんとか頂上に着いたのが、13時35分であった。登山口からゆうに3時間を要している。雪をかき分けて雪の中に三角点は見つける。例によってラ−メンで昼食を取り、ココアを飲みながら、寒さを忘れて、360度の展望を楽しむ。しかし、不思議と寒さはない。優しい日差しが照りつけ、風もないせいであろうか。実にのんびりしている。近くに魚金山や雷倉が、さらに舟伏山や日永岳、蕪山、もっと遠くには恵那山、白山や御岳が見える。東面と北面が伐採されてしまっているから、実に見晴らしが良い。しかし、時刻が時刻だけに、ゆっくりしている訳にはいかない。冬の太陽は早く沈んでしまう。早速下山にかかる。時刻は14時07分である。雪の中を一目散に駆け下り、第3ピ−クに14時10分、さらに第2ピ−クには14時14分、そして第1ピ−クには14時30分に到着。ここからは雪もないので下りやすいであろう。やっと一安心である。あとは、ひたすらに下り、踏み跡の出現が14時37分、3段の滝の遠望が14時44分、そして、炭焼きの跡の石段が14時51分であった。さらに月尾谷を渡りながら下って登山口には、15時05分に到着した。下りは1時間の行程である。車に乗り込み、帰宅は16時であった。
平成12年3月5日(晴れ)
午前8時に家を出る。行き先はタンポである。来週のワンゲルの行事の下見のために山へ登るのだ。国道303号線経由で揖斐川町から久瀬村へ入り、久瀬村の役場の信号機で右折して小津地区へ到着した。雪のため思っていた車止め(林道終点)までは車で行けない。それで、その手前で車を止めた。車を降りて歩き出したのが、9時06分である。林道終点を越えて、堰堤の所へついたのが、9時29分であった。はじめは月尾谷の右岸(堰堤に向かって左側)を進む。途中で左岸へ渡り、右岸へ渡り返して、さらに左岸へ渡ってしばらくで、山道がなくなり、そこに炭焼きの跡と思われる石垣がある。ここへ10時11分についた。雪のためワカンをつけたりはずしたりで登ってきたので、ずいぶんと時間がかかってしまった。前回来たとおり、ここから、向かって右手の尾根へ登ることにした。少し登ると滝が遠望できるはずだが、雪のためここでも相当時間を費やし、結局10時41分であった。それから前回のときのテープをたどって、第1のピークへは12時00分に到着した。そして、尾根を左方向に進んで、一旦鞍部へ下って登り返し、第2のピークへ12時43分につく。さらに下って登り第3のピークへは12時48分につく。ここは頂上と思われるような雰囲気があるが、すぐ左手にさらに高いピークがあるので、それがタンポと分かるであろう。さて、左に曲がって下り鞍部を越えて登ると12時53分に第4のピークを過ぎ、ここからさらに下って登るとようやく頂上である。時刻は1時04分であった。結局、麓から4時間を要している。三角点も雪の下である。雪上でラーメンを作って食べ、1時31分」には下りにかかる。1時37分に第4ピーク、1時41分に第3ピークを過ぎ、1時44分に第2ピーク、2時02分に第1ピーク、すなわち尾根からの下り口についた。坂を転がるように下って、2時25分に滝の遠望地点、2時29分に炭焼き跡の石垣についた。あとは、道を下るのみである。2時50分に車止め(林道終点)を過ぎ、2時59分に車についた。帰宅は4時である。
今日は葬儀が2件もあって、昼に近い時刻になってから、山へ行こうと思い、林道を利用して簡単に登れる雷倉とタンポを選んだ。11時ころ家をバイクで出発し、国道303号で揖斐川町へ向かった。さらに久瀬村へ入り、ここで国道303号から右折し、久瀬村役場の前を通過して、小津方面へ向かった。そして、小津集落で川の対岸へ渡り、川の左岸沿いを上流へと向かう。集落を過ぎるとやがて右手に水道施設があり、これを通り越してさらに上流へと進む。とにかく川を左手に見てどんどん奥へと入って行くのだ。すると、登山についての案内板がある分岐点に着く。この分岐点には、「花房の滝」の案内板もある。白倉谷林道はここでほとんどUターンするように、大きく右へ曲がって登っていく。入口には鎖がかかっている。車の場合はここで駐車することとなる。ちょうど交差点は広場になっており、2〜3台は駐車可能である。さて、今日はバイクで来ているので、鎖をくぐってさらに白倉谷林道を登って行く。ここで、本流から分かれて白倉谷沿いにのびる白倉谷林道へ入る訳である。白倉谷林道はすぐに右手にダムが現れる。2段式のダムだ。しばらく白倉谷に沿って登っていくが、やがて、左への分岐を過ぎ、さらに登ると、Y字路がある。といっても直進(左への道)は、草が生い茂り、道があることを気づかないかも知れない。当然、この分岐は右へ進む。すると、やや下りとなって、右に曲がって白倉谷を越える。これから林道はどんどんと高度を上げていく。そして、次の分岐は左へとる。右手に壊れそうな作業小屋を過ぎると、また分岐がある。これが「タンポ」と「雷倉」との分岐となる。まずは、「雷倉」を目指して大きく左へカーブする。左手には「花房山」が見え、正面には「雷倉」が見える。この分岐からしばらくで、稜線の鞍部に着き、そこには右手に黄色いゲートがある。ゲートのむこう側は根尾村である。ゲートの向こう側にも林道がある。ちょうど尾根をはさんだ反対側である。ここで連絡できるようになっているが、村界のためかゲートを設置してあるのだ。向こう側には魚金山が見える。さて、ここを右山で進むと、いったん下って尾根沿いに大きく右へ回り込みながら「雷倉」を目指す。しかし、まだまだ遠いという感じである。バイクだからいいが、これを歩くとなると相当な時間がかかるだろう。なんとか林道の終点に到着した。広場になっており、作業小屋がある。ここの小屋の脇にバイクを止め、13時28分に歩き始める。まずは小屋を左手に見て、小屋の裏へと進む。笹と灌木の藪の中に、林道の跡がある。いったん大きく右へ曲がって、小屋の上部へと出る。そこで、さらに大きく左へ曲がって、右山で登ると、その右に見ていた尾根へと出る。13時36分であった。ここからは尾根をはずさないように登って行く。背丈を超える笹の藪であるが、踏み跡がしっかりついている。13時41分に大岩の向かって左側を通り抜けると、13時50分に開けた場所に飛び出す。一瞬頂上かなと思う。しかし、さらに先へと踏み跡があるので、行ってみると、13時51分に頂上三角点があった。三角点の周りは切り開いてある。しかし、さらにその外側の木々が伸びて、展望はあまりよくない。前回、根尾村から登ったときは、すばらしい360度の展望であったような記憶がある。まだ、木々が小さかったので展望がよかったのであろう。さて、時刻も遅いし、まだ「タンポ」があるので、そうそうに下山した。14時01分に下山を開始し、14時02分にピークから笹の藪に突っ込む。14時07分に尾根からの下り口に着き、14時09分に林道終点の小屋へ着いた。さっそくバイクにまたがり、林道を下山し、黄色のゲートの前を通過して、「タンポ」への分岐に達した。ここで、左へ登り、「タンポ」へと進む。やがて、林道が最高点に達したと思われる場所で、左手に目印のリボンを発見した。林道が左山で大きく左へカーブしているところだ。実際、この先林道は下っているのだ。ここにバイクを止めて、14時32分に左手の斜面へ取り付いた。道はないがなんとか踏み跡をたどって、14時38分にピークに着いた。さらに目の前にピークがあるので、右手のほうへと進む。やがて、右からしっかりした踏み跡が合流してきた。なんだ、これが本来の道なのだと思った。さらに進むと、14時45分には平らなところに出て、14時46分にはわすかに登って尾根に上がった。左は植林、右は雑木の尾根を行くと、14時49分には急坂の下に着いた。この坂を登れば頂上のようだ。急登すると笹が出てきて、案の定、頂上の切り開きに出た。周囲の藪が背丈を伸ばして、展望が遮られてはいるが、展望はまずまずである。写真を撮って、14時57分に下山を開始した。なにぶんにも、この季節の陽はつるべ落としである。左は雑木、右は桧の坂を下りて、15時00分に坂の下部へ着いた。15時02分には平らな場所を通過し、15時04分には、さきほど合流した分岐点に達した。ここから左へとって踏み跡を下った。すると、16時06分には林道へ出た。林道を歩き、15時10分にバイクの駐車地点へ戻った。登りのときの取り付きからさらに100mほど下った場所で、林道が大きく右へカーブしている所の左手が取り付き点である。さて、あとはバイクにまたがり、林道を下った。帰宅は16時30分ころであった。