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西台山〜タンポ(縦走)


平成29年05月21日(日)晴
 
岐阜県揖斐川町
 

西台山(949m)

タンポ(1,065.7m)1等三角点「月夜谷山」

 

                    平成29年5月21日(日)晴

                    岐阜県揖斐郡揖斐川町

 

今日は、山友の要請により、西台山とさらにタンポまで縦走することになった。両山とも「ぎふ百山」にあがっている山である。私は当然登っているが、それぞれピストンで登っているため、西台山〜タンポの縦走は未経験であった。ただ、西台山もタンポも登山道はないため、残雪期ならともかく、すでに新芽や若葉が出てきたこの時期に歩けるのかという一抹の不安はあった。

それでも同行してほしいという山友には応えなければならないだろう。そうした事情を説明した上、西台山まではともかくとして、その先は西台山へ登った時点で行くか行かないかを判断しようということで決行することとなった。

午前6時30分に自宅を出発した。県道176号線、県道91号線(岐阜美山線)、県道167号線、県道78号線、国道157号、県道40号線、県道267号線と経由して、横蔵寺の駐車場までやってきた。ここから県道268号線の方へ左折して、そのまま直進すると水鳥横蔵林道になる。あとはそのまま林道をクネクネと登っていくと、「のりこし峠」に着く。途中に1か所Y字路分岐があるが、左へ上がることになる。予定より早く7時30分に「のりこし峠」に着いた。

(石碑:この後ろから尾根を登る)

(休憩舎)

(廣井駐車場)

 

峠には廣井駐車場があり、記念碑と休憩舎もある。ゆっくりと準備をして、7時40分に出発した。西台山は、登山道がなく、のりこし峠から西への尾根を忠実に登っていけばよいのであるが、実は、右山でトラバースする山道(旧道)がある。そのため、しばらくはこの旧道を下った。旧道の位置も地形図とは若干異なっており、地形図では村境の尾根に沿っているが、実際は尾根ではなく山腹を右山でトラバースしているのだ。しかも、感覚的に下っているようなのである。まあ、地形図で見る限り、旧道の山道を行けば、第1のピークを踏まずに第1ピークと856mピークの間の鞍部へたどり着けると思った。しかし、そのトラバース道も次第に不明瞭になってきた。そのため我慢できずに右手の斜面へ取付いて、尾根に上がることにした。そして、8時09分に第1ピークに出た。左手に曲がって、斜面を下ると、8時16分に鞍部に下り立った。頭の中ではこの鞍部へトラバースしてくるつもりであったが、だんだん不明瞭になってくるトラバース道に我慢できなかったということだ。さて、ここから登り返して、856mピークを過ぎて、尾根を忠実にたどりながら、西台山を目指した。雑木林の中で、日差しはないが、今日は気温が高く非常に暑かった。日射病を避けるため、水分をこまめに取りながら進む。若葉が茂ってきており、見通しも利かないのでルートファインディングに気を使う。あまりの辛さに途中、8時46分から8時54分まで休憩した。もう西台山の山頂直下まで来ているのであるが、最後の登りがきつかった。休憩の後、すぐに岩場が現れた。シャクナゲと岩場の急登を過ぎれば、頂上台地の一角に飛び出す。西台山の山頂付近は広い平坦な台地であり、山頂を探すのに苦労する。三角点もないのであるが、先人が取り付けた山名板がある。

(西台山山頂)

 

9時06分に西台山山頂(949m)に到着だ。平地で樹林帯であるため、展望は望めない。ここで、休憩しながら相談し、タンポまで行くことにした。しかし、タンポへの方向も慎重に定めないといけない。痩せ尾根なら良いが広い台地状のため、方向が定まりにくい。それでも意を決して、9時20分に出発した。尾根が狭まってきて、さらに緩やかに登り返すと、左から尾根が合流する920mピークに出た。9時36分であった。ここで右へ曲がって北へ向かうことになる。そして、緩やかにアップダウンを繰り返し、932mピークに出る。ここから緩やかに下って、鞍部を通過し、登りにかかる。登りになると途端にペースが落ちる。坂の途中で、10時05分から10時10分まで休憩した。さらに我慢の登りで、10時27分にタンポの手前のピークに出た。1,040mピークであるが、このピークも広い台地状になっている。やや左(北北東)へ向きを変えるが、ここからはタンポの山頂が見えるので、わかりやすい。以前にタンポへ来たとき(15年前)は、このピークからタンポの間は植林が伐採されており、見通しが良かったが、いまでは木々が成長しており、あのころとはじゃ刊様子が違っていた。10時35分にピークから下りにかかり、鞍部を通過して登りになるが、この付近が一番藪が濃くなっていた。そして、10時46分にタンポ山頂(1,065.8m)に飛び出した。1等三角点「月夜谷山」がある。タンポという山名板もあった。三角点の周囲は伐採されていたが、日差しが暑いので、樹林の陰で休憩した。展望もあまりよろしくはない。

(タンポ(1等三角点「月夜谷山」))

 

11時10分に下山にかかった。11時20分に手前のピークへの登りになり、11時26分に手前のピークを越えた。11時49分に方向を南から東に変える920mピークに着いた。ここで小休止して、11時53分に出発した。そして、12時10分に西台山山頂まで戻った。ここを12時22分に出発して、のりこし峠への下山にかかった。856mピークを乗り越し、12時55分に第1ピークとの鞍部に下り立った。そこから第1ピークへ登り返し、そのまま境界尾根を「のりこし峠」へ下るつもりであった。ところが大失敗をしてしまった。第1ピークから尾根をたどったのはよかったが、途中で右手(南)へ分岐する尾根に入り込んでしまった。すぐに気が付けばよかったが、斜面がきつすぎるとか、時間がかかりすぎるとか、気付く要素はあったのに間違いに気づくことなく、結局林道まで下ってしまった。林道へ13時21分に下り立った。地形図で見る限り相当下方の林道へ下りてしまっていた。ここから林道を登り返すのが大変であった。林道を30ほどかけてようやくのりこし峠へ戻ってきたのであった。距離にすると2kmくらいであろうか。14時05分に車をスタートさせたが、尾根から林道へ出た地点を再確認し、再びこのようなミスを犯さないために再度この間違いルートを確認しようと自らに誓って帰路に就いた。そんな訳で帰宅したのは15時18分であった。