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〜高島トレイル〜

木地山峠(660m)

百里ヶ岳(931.3m)

【1等三角点「点名:木地山」(931.3m)】

  桜谷山(825m)

与助谷山(753.8m)

 

 


平成27年12月20日(日)晴れ
 
滋賀県高島市
 
滋賀県の山

〜高島トレイル〜

木地山峠(660m)

百里ヶ岳(931.3m)

【1等三角点「点名:木地山」(931.3m)】

  桜谷山(825m)

与助谷山(753.8m)

 

 

平成27年12月20日(日)

滋賀県高島市

 

 今回は、高島トレイルに出かけた。「中央分水嶺とは、太平洋側と日本海側に注ぎ込む水系を分ける境界のことであり、その長さは北海道から九州まで全長5,000kmにも及びます。その中央分水嶺の中央部にあって、日本海側と太平洋側の気候を併せ持ち、豊かな植生を持つマキノ愛発越から今津の山々、朽木の三国岳に至る標高586m〜974.1mの山々を巡る約80kmのトレイルを「高島トレイル」と命名し、全国に広く発信されました。高島トレイルを歩けば、随所から望むことができる琵琶湖と若狭湾。また、そのトレイルを超える古道を歩けば、先人たちの思いに触れることができます。今ではこの歴史と大自然を堪能するために多くのハイカーが訪れています。」(高島市の観光パンフより。)

 全長80kmに及ぶトレイルなので、1日ではとても無理、ネット情報では、テントを担いで2泊3日で踏破している書き込みがある。また、高島トレイル運営協議会は、トレイルを9つに分割し、日帰り9日間で踏破するモデルコースも公開している。ただ、縦走なので、車を使う場合、下山口に1台をデポできればよいのであるが、そうでないと公共交通機関の便は非常に悪い。そんな訳で、躊躇していたが、この際、下山口からピストンで登山口まで引き返す、つまり縦走路を往復し2度歩くというバカげた計画で取り組むことにした。

 今回は、木地山中小屋集落から、木地山峠へ登り、そこから百里ヶ岳を往復して、木地山峠に戻り、さらに、桜谷山から「P765m峰」ピークをとおり、与助谷山まで縦走して、与助谷山の南尾根を下って、木地山中小屋に戻ってくるという計画である。百里ヶ岳は「おにゅう峠」からすでに登っているが、百里ヶ岳木地山峠間の高島トレイルは歩いていないので、今回、木地山峠から往復する予定なのである。

 これには、さらに前段があり、実は昨日の土曜日に決行しようと、登山口となる木地山中小屋集落まで出かけたのである。4時29分に自宅を出発し、5時50分に木之本町を通過した。途中から降りだした雨は一向に止む気配がないが、6時30分に「保坂」の信号交差点で、国道303号から国道367号へ入る。登山口に近づくにつれ次第に強くなるばかりであったが、朽木集落のバス停は、「上野口」、「久保所」、「麻生」、「上所」と通過して、「麻生山地」(横谷越への入口)への分岐を右に分け、さらに奥へと進む。足谷橋を渡り、「池原」バス停を通過して、終点の「木地山」バス停に6時52分に着いた。木地山のバス停で1時間ほど雨が止むのを待っていたのである。何度も行ったり来たりして迷った挙句、登山を断念した。7時45分に引き返し、9時10分に木之本町を通過して、10時35分に帰宅した。その後、献血に行ったのであった。いま思ってみても登山中止は的確な判断であった。今日登ってこのコースのハードさがわかった次第である。もっとも、予想より積雪量が多かったこともあるが、それを差し引いてもこのコースを雨中で登るのはハード過ぎる。

 さて、そんなことがあって、今日は、3時53分に自宅を出発した。5時12分に木之本町を通過し、5時42分には国道161号から国道303号へと右折する。5時49分に「保坂」の信号交差点で国道303号から国道367号へ左折する。5時57分には国道367号から県道783号線へと右折する。さらに県道23号線(小浜朽木高島線)へ右折して、木地山を目指す。6時11分に県道23号線(小浜朽木高島線)の終点に着いた。ここから林道与助谷線(?)と林道木地山線が分岐している。いずれも入口にはゲートがあり、一般車は通行できない。小浜朽木高島線の終点標識の前に駐車広場がある。車は整列すれば5台ほど駐車できそうである。2〜3台なら余裕で止められる。ここに駐車できなければ100mほど手前の木地山バス停付近にも駐車広場がある。なお、木地山バス停にはトイレもあったが、この時期は冬期閉鎖となっていた。

 

(木地山の説明)

(高島トレイルの看板)

 

(木地山のバス停)

 

(駐車地点)

 

(駐車地点と県道終点の看板)

 

 6時11分ではまだ暗かったので、車中で仮眠した。こういうときはわが1BOX車は実に便利だ。寝袋や毛布は常時積んであるので、この寒さでも平らな寝床で快適に寝られる。1時間ほどして起きると、明るくなっていたので準備をして、7時13分に出発した。車道をそのまま奥へと歩いていくと、右手に1件の民家があり、さらに別荘のような建物が2棟あり、2棟目の建物が最終の建物となる。その別荘風の建物の前に橋があり、クサリのゲートがあって、車では進入できないのである。

 

(橋を渡る)

 

(林道分岐を右折する。)

 

(右折地点の看板)

 

7時16分にこの橋を渡ると、すぐ前方で林道は2分している。この分岐で右折するのであるが、「木地山峠入口」という案内看板があるので間違えることはないだろう。案内看板には「木地山峠入口 木地山峠〜上根来 鯖 木地師の道 古道峠で遊ぼう会」と書いてある。7時18分にここから右折して歩き出した。

 

(木地山線の杭)

 

7時24分には「林道木地山線」と書いたコンクリート柱があった。7時30分には林道のY字路分岐があった。

 

(Y字路を右へ)

 

ここでは、右への道を進む。左の道は尾根へと坂を駆け上がっている感じである。地形図のとおりであるので、地形図を見れば間違いはなかろう。右への道を進むと、すぐの7時33分にはまた分岐がある。

 

(橋の手前を左折する。)

(高島トレイルのテープ)

 

直進すると木橋があり正面に砂防堰堤が見えるが、この橋を渡らず、橋の手前で左折することになる。これも地形図のとおり。以後はこの谷の右岸沿いを登っていくことになるが、実際は地形図と相違している部分が一部にはある。7時45分に支流の谷を木橋で渡る。左山でトラバースすると、7時46分には「百里ヶ岳登山道」という木柱があった。

 

(登山道の標柱)

 

(朽ちた作業小屋)

 

さらにその先、7時49分には朽ちた作業小屋があった。そして、この先では谷を右岸側から左岸側へと渡った。地形図には現れないところだ。しかし、7時52分には左岸側から右岸側へと渡り返す。

(ロープで沢を渡る。)

 

(沢を渡って、そのまま直進する。)

 

7時56分には右岸側から左岸側へ渡るが、実は谷がU字型に曲がっているだけのことであった。したがって渡ってすぐにまた渡って右岸側の登山道となる。8時04分には支流の谷を渡る。ここでは谷が2分しており、右の谷の右岸側を登ることになる。

 

(沢を渡って、正面の斜面を登る。)

 

谷からは相当上部の登山道だ。その高巻きの道が、8時14分には谷沿いの道になると、8時17分には木橋を渡って左岸側の道となる。谷から離れた高巻きの道となる。右山で山腹をトラバースしながら登る。

 

(木地山峠、中小屋の看板)

 

8時29分に谷が2分する場所に出た。ここには「木地山峠」と「中小屋」を示す道標があった。2つの谷の真ん中の尾根を登る。尾根を直登なので、すごい傾斜である。木に掴まりながら体を引き上げる感じである。もう木地山峠は近いはずだから、このまま尾根を直登するのはおかしいと思った矢先に、山腹をトラバースする道が見つかった。2分する谷の左の谷の左岸側の山腹をトラバースしていく。谷からは相当高いところなので、注意が必要だ。落ちたら危ないのである。今日は積雪があるので、なおさらである。とにかく慎重に慎重に進む。

 

(最後の沢を渡る場所)

 

8時43分にやっとトラバースを終えると、左岸側から右岸側へと渡る。これで地形図と合うことになり、安心した。斜面をジグザグに登るようになり、8時51分に木地山峠に出た。

(木地山峠)

 

(高島トレイル標柱)

 

(ポイント21)

 

(道標)

(道標)

 

予定では1時間と見込んでいたのに1時間40分ほどかかってしまった。木地山峠かつて高島市側の木地山と小浜市側の上根来とを往来していた峠である。新しくなったお地蔵様の社があった。百里ヶ岳、駒ヶ岳、木地山、上根来を指す道標がある。また、高島トレイルの「ポイント21」でもある。百里ヶ岳で休憩しようと、そのまま左折して百里ヶ岳へと向かった。百里ヶ岳へは登りなのであるが、登るにつれて積雪が増えてくる。スパッツを用意していないのが誤算であった。それでも靴の中へ雪が入ることはなく、有難かった。

 

(登山道からの展望)

 

(登山道から与助谷山)

 

そうして、10時01分に百里ヶ岳の山頂(931.3m)に飛び出した。高島トレイルの「ポイント22」である。見覚えのある広い山頂だ。

 

(百里ヶ岳山頂)

 

(高島トレイル標柱)

 

(ポイント22)

木地山峠から1時間の予定だったのに、1時間10分もかかってしまった。やはり積雪の道は時間がかかる。周囲の木々が伐採されているが、さらに木が成長して展望があまり良いとは言い難い。百里ヶ岳というほどだからかつては百里先まで見渡せたであろうが。

 

(1等三角点「点名:木地山」)

 

(山頂からの展望)

 

(山頂からの展望)

 

(これから向かう与助谷山)

 

 

ここには1等三角点「点名:木地山」がある。積雪はあったが、頭を出していたので、発見できた。積雪のため腰かけることもできず、休憩は木地山峠まで戻ってからにしようと、10時08分には往路を下山にかかった。10時48分に木地山峠まで下りてきた。下山は30分と思ったが、40分かかった。しかし、ここで、腰を下ろして休憩した。できれば、駒ヶ岳まで往復して、与助谷山の南尾根を下ろうとしていたが、この疲れようではとても駒ヶ岳までは行けそうにない。それで、与助谷山までと決めて、出発は11時00分である。ここから桜谷山までの急登が今日の一番のハードさであった。11時26分に主尾根に出ると、そこには「木地山峠」という看板があった。主尾根を右へ登ると、坂が緩やかになり、11時30分には桜谷山の山頂台地(825m)に出た。

 

(桜谷山山頂にある道標)

 

(桜谷山山頂)

 

(高島トレイル標柱)

 

(高島トレイル)

 

(ポイント20)

 

広い山頂なのでどこを歩くのかわからないが、右手の方に「木地山峠」という看板があった。さらに進むと、高島トレイルの標柱があり、桜谷山「ポイント20」と書いてあった。山頂台地の東南の端の方である。

 

(桜谷山からの展望)

(桜谷山からの展望)

 

(桜谷山からの展望)

 

(桜谷山からの展望)

 

(桜谷山からの展望)

(桜谷山から百里ヶ岳)

 

(桜谷山からの展望)

 

(桜谷山からの展望)

 

(桜谷山〜展望)

(桜谷山からの展望)

 

(桜谷山からの展望)

 

さて、ここからの展望が本日一番であった。快晴の青空に遠くの山々が映えている。このような展望はそうそうあるものではない。それほど今日の天気は素晴らしかった。また面前にはこれから向かう与助谷山と下りに使う南尾根がしっかりと見えていた。高島トレイルのルートも確認できる。木々が枝葉を落としているこの時期ならではのことか。今日は風もなく実に穏やかな天気である。ここからは下りである。まずはP765m峰を目指して下って行く。

 

(P765mピーク)

 

(P765)

 

11時58分にP765m峰に出た。「登山道 P765 ←駒ヶ岳 木地山峠→」という札が木に付けてあった。ここから緩く下って行くと、12時07分に鞍部に下り立ち、ここには「駒ヶ岳 2.6km」、「与助谷山 0.2km」という道標があった。

 

(鞍部の道標)

 

ここからは、登りに転じ、急坂を登っていく。

 

(与助谷山山頂)

(高島トレイル標柱)

 

(ポイント19)

 

(与助谷山山頂にある道標)

 

12時15分に与助谷山山頂(753.8m)に出た。ここも広い山頂平地となっている。どこを歩いたらいいのかわからない。ちょうど南尾根が延びるあたりに高島トレイルの標柱があった。「ポイント19」である。また、「木地山峠 2.8km」、「駒ヶ岳 2.4km」、「木地山 中小屋 2.3km」という道標もある。ん!ということは、木地山まで下るのと、駒ヶ岳までとはそんなに変わらないのか、と思った。でも今日は行けない。とても駒ヶ岳までは行けないが、木地山までの下りの長さに驚いた次第である。12時17分には最後の下りにかかった。

(道標)

 

12時41分に「木地山 中小屋 1.1km」、「駒ヶ岳 3.6km」、「与助谷山 1.2km」、「池河内越」という道標のある場所に着いた。すいぶんと下ってきた津持ちであるが、まだ、半分しか下っていなかった。

 

(道標)

 

さらに12時46分にも「駒ヶ岳 3.7km」、「与助谷山 1.3km」、「木地山 中小屋 1.0km」、「池河内越」という道標も通過して、12時54分に「木地山 中小屋 0.5km」、「駒ヶ岳 4.2km」、「与助谷山 1.8km」、「愛宕神社跡」という道標のある場所に下り立った。

 

(道標)

 

(愛宕神社跡

 

なるほど、神社があったと思われるような平地がある。ここで、左へ90度曲がってさらに下って行く。やがて民家が見えてきて、13時02分に林道へ下り立った。13時03分に駐車地点に戻ってきた。

 13時11分に出発し、13時27分に国道367号へ出て、13時34分に「保坂」の支合交差点で国道303号に出る。さらに13時42分に国道161号に出て、13時54分に再び国道303号へと右折し、14時03分に「塩津」の信号交差点で国道8号へと右折する。14時16分に木之本町で国道303号に乗り、15時45分に帰宅した。今日は雪中行軍で相当疲れた。