![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|
〜高島トレイル〜
【2等三角点「点名:山上ヶ岳」(973.9m)】
大日尾根(850m)
平成27年12月12日(土)晴れ
滋賀県高島市
今回は、高島トレイルに出かけた。「中央分水嶺とは、太平洋側と日本海側に注ぎ込む水系を分ける境界のことであり、その長さは北海道から九州まで全長5,000kmにも及びます。その中央分水嶺の中央部にあって、日本海側と太平洋側の気候を併せ持ち、豊かな植生を持つマキノ愛発越から今津の山々、朽木の三国岳に至る標高586m〜974.1mの山々を巡る約80kmのトレイルを「高島トレイル」と命名し、全国に広く発信されました。高島トレイルを歩けば、随所から望むことができる琵琶湖と若狭湾。また、そのトレイルを超える古道を歩けば、先人たちの思いに触れることができます。今ではこの歴史と大自然を堪能するために多くのハイカーが訪れています。」(高島市の観光パンフより。)
全長80kmに及ぶトレイルなので、1日ではとても無理、ネット情報では、テントを担いで2泊3日で踏破している書き込みがある。また、高島トレイル運営協議会は、トレイルを9つに分割し、日帰り9日間で踏破するモデルコースも公開している。ただ、縦走なので、車を使う場合、下山口に1台をデポできればよいのであるが、そうでないと公共交通機関の便は非常に悪い。そんな訳で、躊躇していたが、この際、下山口からピストンで登山口まで引き返す、つまり縦走路を往復し2度歩くというバカげた計画で取り組むことにした。
今回は、三重嶽へ登り、そこから大日尾根分岐まで往復するというものだ。先週は、水坂峠から三重嶽まで往復した。さらにそれ以前には、抜土から三重嶽まで往復する予定が、大日尾根までしか往復できなかった。そのため、三重嶽と大日尾根の間が抜け落ちているのだ。その抜落ちている部分をつなごうという計画なのである。
4時39分に自宅を出発した。いつものように国道303号を使い、5時20分から5時28分まで道の駅「ふじはし」でトイレ休憩をした。その後、八草トンネルを抜けて、6時06分に木之本町に出た。きわめて順調である。ここから国道8号、国道303号、国道161号を経て、今津町で県道534号線へ右折して、6時35分に箱館山スキー場に着いた。ここから林道粟柄河内谷線へ入る。林道は峠へと駆け上がり、峠から下ると、6時53分に「ビラデスト今津」への分岐に出る。
(ビラデスト今津への分岐)
右へ曲がると「ビラデスト今津」へ行くことができる。この分岐を直進すると、すぐの6時58分に落合三叉路に出る。
(落合三叉路)
(石田川ダム方面)
(落合登山口 700m)
右へ進むと、抜土方面であり、本谷橋登山口であるが、すぐにゲートがあり、一般車は通行できない。左へ進むと、石田川ダムへ通じている。この三叉路に「落合登山口 700m」という道標がある。これが三重嶽への登山口であろう。予定通り、左へ進むと、7時03分に「三重嶽登山口」という標柱のある場所に着いた。ちょうどよい具合に駐車広場もある。車は4〜5台ほど止められる広さだ。
(三重嶽登山口)
(三重嶽登山口)
(登山口の標柱)
(看板)
早速登山準備をして、7時14分に出発した。最初は急登であるが、ジグザグに登山道が付けてあるので、登り易い。7時20分には尾根に出た。後は尾根芯を外さないように登って行けばよいのだ。右から尾根が合流する「592m峰」までは急登であるが、「592m峰」からは傾斜が緩んでくる。7時35分には炭焼き跡と思われるよう場場所に出る。ここからは、尾根を直登せず、右山でトラバース気味に登っていく。そして、7時45分に再び尾根に上がる。尾根に出ると、そこは平らな場所で船窪地形のようになっている。船窪地形の船底を歩く感じだ。そして、7時50分に左手の尾根へと上がった。なおも、緩やかな登りであり、ブナ林が気持ち良い。やがて、8時05分には左手前方に三重嶽のピークが見えてくる。
(三重嶽)
この付近が「762m峰」と思われる。やがて、8時33分には右から尾根が合流してくる平坦な場所に出る。ここが「844m峰」である。もう三重嶽は目の前に迫っているが、ここからはまた急登になるのだ。その急登が治まったかと思う、8時56分に本谷橋からの登山道が合流する。
(御谷橋、落合の分岐)
(道標)
道標には「本谷橋 1.7km」、「落合 4.3km」となっている。落合からは距離が長い分、傾斜が緩やかなのである。そして、すぐ目の前に三重嶽の山頂標柱が見えている。1週間前に来た見覚えのある山頂だ。8時57分に三重嶽山頂(974.1m)に着いた。高島トレイルの「ポイント10」である。とは言っても「高島トレイルを歩く」という今日の目的のスタートラインに立っただけのことだ。ここから大日尾根まで往復しなければならない。
(三重嶽山頂)
(2等三角点「点名:山上ヶ岳」)
(琵琶湖)
休憩もそこそこに、9時04分に大日尾根を目指して出発した。9時06分に高島トレイルの分岐に出た。
(高島トレイルへ)
(分岐)
(分岐)
(分岐)
(道標)
「武奈ヶ嶽 4.9km」という標柱と、「武奈ヶ嶽 5.1km」、「大御影山 6.1km」、「三重嶽 0.2km」という道標がある。また、「近江坂 3.4km」、「頂上 0.2km」という道標もあるが、「近江坂 3.4km」の意味がどうしても分からない。大日尾根分岐まではたしか3.6kmなのだから、近江坂はそれより手前にあるということなのだが、以前に抜土から、近江坂へ上がり、大御影山経由で大日尾根分岐まで歩いたときの記憶からすると、近江坂は大御影山(6.1km)より遠いはずなのに、近い距離表示とは?大日尾根へ向かう途中の「887m峰」のあたりから近江坂へ下る登山道があるのであろうか。これは謎のままであった。
ここから大日尾根までは、アップダウンはあるものの総じて下る方向である。すこし下ると、それは美しい平原に出る。
(草原)
振り返ると、三重嶽があり、前方には大御影山が見える。大御影山には反射板があるので容易に同定できる。
(標柱)
(大御影山)
(三重嶽)
平原から下ると、9時12分に高島トレイルの標柱があり、ここから登り返すと、9時21分に「P943」の札があるピークに出た。さらに緩やかに下っていくと、9時33分に「P887」という札があるピークに着いた。
(p943)
(P887)
(P887)
この付近はテント泊に適している場所がある。ここからは先は緩く下って登り返すが、この登りがつらかった。ゼーゼーフーフーと登り返し、9時49分に「P889」の札があるピークに出た。
(P889)
(P889)
この付近もテント泊に適地となっている。ここまでくれば、大日尾根分岐は遠くはないはずだが、相当疲れてきた。10時02分にその大日尾根の分岐に着いたときは、へとへとになっていた。「三重嶽 3.6km」、「大御影山 2.5km」という道標がある。以前に来たときは、気づかなかったが、「電波塔跡 3.5km」という札もあった。
(大日尾根分岐)
(道標)
(道標)
(道標)
(道標)
ここで、大休止した。まだ早いので行動食を摂った。10時16分には引き返した。帰りは登り方向になるので、往路より時間がかかるだろう。10時31分に「P889」を通過した。10時48分に「P887」を、11時05分に「P943」を、それぞれ通過し、11時15分には「高島トレイル」の標柱を通り、11時22分に高島トレイルから分岐する場所まで戻ってきた。ここで高島トレイルから離れ、11時25分に三重嶽山頂に出た。もうここからは下るだけなので、休憩せず通過した。11時26分に本谷橋分岐で右へ曲がり、どんどん下る。11時43分に「P844」という場所に着いた。
(P844)
木に黄色のビニールテープが巻かれ、その上に黒のマジックで「P844」と書いてあるのだ。この先で尾根が分かれている。さらに下ってくると、11時56分に「P762」地点に着いた。
(P762)
ここにも同じように木に巻いた黄色のビニールテープにマジックで「P762」と書いてある。この先、12時00分には振り返ると三重嶽山頂が見える場所を通過した。「P698」地点だろうか。ここから下ると、もう三重嶽は見えなくなってしまうのだ。12時14分には尾根から左下の船底へ下りる。そして、12時18分には尾根から右へ下りて、左山のトラバース道へ入る。12時24分に炭焼き跡を通過すると、再び尾根に乗る。尾根を急降下して、12時29分には尾根から右へ下ってジグザグ道へと入る。12時32分に駐車場所に下り立った。無事に下山できて良かった。
12時42分に車をスタートさせ、このまま石田川ダムの方へ出ることにした。途中に「三重嶽 3.2km」という道標があり、さらに進んだところに林道分岐があり、そこには「三重・武奈登山口」という高島トレイルの標柱があった。
(道標)
(道標)
(ワサ谷橋登山口)
また、その先に「武奈ヶ嶽登山口」という標柱があった。ここはワサ谷橋登山口であろう。すぐ先にワサ谷橋があったから。これだけ確認すると石田川ダムに出た。ここで、昼食休憩をしようとしたが、予定していた東屋が立ち入り禁止となっていた。それで、諦めて帰路に就いた。13時22分に道の駅「マキノ笈坂峠」に立ち寄り、13時31分に出発した。さらに13時41分に道の駅「あぢかまの里」にも立ち寄った。その後、14時06分に木之本町を通過して、15時37分に帰宅したのであった。