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高島トレイル(その3)

 


平成27年11月3日(火)晴れ
 
滋賀県高島市
 
滋賀県の山

〜高島トレイル〜

大御影山(950.1m)

【3等三角点「点名:野呂尾」】

 

平成27年11月3日(火)曇り一時雨

滋賀県高島市

 

 今回は、高島トレイルに出かけた。「中央分水嶺とは、太平洋側と日本海側に注ぎ込む水系を分ける境界のことであり、その長さは北海道から九州まで全長5,000kmにも及びます。その中央分水嶺の中央部にあって、日本海側と太平洋側の気候を併せ持ち、豊かな植生を持つマキノ愛発越から今津の山々、朽木の三国岳に至る標高586m〜974.1mの山々を巡る約80kmのトレイルを「高島トレイル」と命名し、全国に広く発信されました。高島トレイルを歩けば、随所から望むことができる琵琶湖と若狭湾。また、そのトレイルを超える古道を歩けば、先人たちの思いに触れることができます。今ではこの歴史と大自然を堪能するために多くのハイカーが訪れています。」(高島市の観光パンフより。)

 全長80kmに及ぶトレイルなので、1日ではとても無理、ネット情報では、テントを担いで2泊3日で踏破している書き込みがある。また、高島トレイル運営協議会は、トレイルを9つに分割し、日帰り9日間で踏破するモデルコースも公開している。ただ、縦走なので、車を使う場合、下山口に1台をデポできればよいのであるが、そうでないと公共交通機関の便は非常に悪い。そんな訳で、躊躇していたが、この際、下山口からピストンで登山口まで引き返す、つまり縦走路を往復し2度あるくというバカげた計画で取り組むことにした。

今回は、抜土(ポイント8−1)から大御影山(ポイント9)から三重ヶ嶽(ポイント10)までを歩くことにした。

 午前3時00分に出発する予定であったが、前夜の宴会で飲みすぎて起きられなかった。出発は、5時09分と約2時間の遅れであった。結局これが最後に大きなツケを残すことになる。いつものように国道303号で6時50分に木之本町へ出て、国道8号に乗った。そこから国道8号を通り、7時18分に敦賀市で国道27号へと左折する。そして、7時28分に美浜町で県道213号線(松屋河原市線)へと左折する。新庄集落の入口に大きな新庄の案内看板がある。2日前に来たばかりであるから、間違うことはない。どうどん上流へと進むと、「渓流の里」という渓流つりの施設がある。これを通過するとすぐに三叉路分岐がある。県道213号線の終点のようで、ここからは林道になる。「粟柄〜河内谷」林道へと左折する。入口には林道の標柱がある。あとは、この林道を道なりに上がっていくことになるが、林道であり、荒れているので慎重に運転しなければならない。7時41分に林道へ突入した。

 

(新庄集落の入口)

 

(渓流の里の前を通る)

 

(林道の入口)

 

そのガードレールに書かれた数字の「1」を過ぎると、すぐに右手に東屋と駐車場がある。さらに林道を進と、三叉路があり、右には鉄製のゲート、左にはチェーンのゲートがある。高島トレイルの「抜土」(ポイント「8−1」)という標柱もある。高島トレイルの大谷山登山口は、三叉路を左折して、チェーンのゲートを乗り越えたすぐ先にある。また、三叉路を右折して、鉄製のゲートをくぐって少し歩くと、高島トレイルの大御影山登山口がある。さて、7時59分に三叉路に到着し、三叉路に駐車した。

(林道の三叉路)

 

(駐車場所)

 

(高島トレイルの標柱)

 

(抜土は、ポイント「8−1」)

 

 さて、準備を終えて、8時01分に出発した。2日前に下調べをしているので、迷うこともない。鉄製のゲートを越えて林道を歩いていくと、8時02分に高島トレイルの道標があった。

 

(大御影山への道標)

 

(登山口)

 

(登山道)

 

(道標)

 

ここから右へ入って行くのだ。すぐに沢沿いに出て、その先で尾根に向かってジグザグに急登していく。8時12分に支尾根に出た。ここで、右の方向へ尾根を登っていく。8時27分に高島トレイルの道標(標柱)があった。

 

(高島トレイルの標柱)

 

さらに尾根を登っていく。福井県と滋賀県の県境尾根である。登山道はしっかりしている。また高島トレイルの黄色のテープもあり、安心して歩ける。8時38分に尾根に出た。

 

(尾根に出たところ)

 

(尾根に出たところ)

 

(進行方向)

この付近が近江坂であろうと思われるが、道標がない。そう思いながらも、当然に右手へと進んでいくと、8時42分に近江坂の分岐に飛び出した。よかった。

 

(近江坂の分岐)

 

(分岐の道標)

 

(近江坂の分岐)

 

(分岐の道標)

 

それにしてもここまでに40分であり、結構な時間を要した。「大御影山」、「ビラデスト今津」、「抜土、大谷山」という案内板がある。

 

(近江坂)

 

(近江坂)

 

(近江坂)

 

(近江坂)

そして、すぐ先に「古道 近江坂」という標柱があった。この付近ではガスが出てきて、風も強まり、おまけに雨もパラパラト降ってきた。まあ、雨具を着けるまでもなかろうとそのまま尾根を登っていく。雨は止んだり、時折日差しが覗いたりの変な天気であった。しかし、登り坂ではあるが、そんなに急坂ではなくてよいのであるが、掘割状の登山道は歩きにくかった。途中でアップダウンもあった。そんな中、8時57分に高島トレイルの標柱を通過した。

 

(高島トレイルの道標)

 

(高島トレイルの道標)

 

(大御影山山頂)

 

(三角点)

 

(高島トレイルの標柱)

 

(銘板)

 

(反射板)

 

9時17分にようやく大御影山山頂(950.1m)に出たのであった。ここには、3等三角点「点名:野呂尾」がある。高島トレイルのポイントは「9」である。また、近くに反射板がある。ここでも約2時間の遅れは変わらなかった。これでは、三重ヶ嶽(さんじょうがだけ)まで行くのは無理であろうと思った。それでも大日尾根分岐までは行けるだろう。

 そんなことで、9時28分に出発し、大下りにかかった。ここで、登山道を間違えないようにしないといけない。下りになるので、その下り口が重要なのだ。反射板の方へ行ってみたり、大御影山の山名看板の後ろを探したりした。はじめに入り込んだ方には、木に巻いた黄色のテープに「→松屋」という表示があったので、危ない、危ないと思い、引き返して反射板のすぐ右側を通ると、掘割状の登山道が現れた。これなら間違いないだろうと思ったが、高島トレイルの黄色いテープが見つからなかった。この大御影山からの下り部分には、高島トレイルの黄色のテープが極端に少ない気がする。掘割状の登山道はしっかりしているのであるが、本当にこの道でよいのか、誰しも不安になることだろう。私も一抹の不安を覚えながら、自分の地形図を読む判断に間違いはなかろうと言い聞かせて下った。とにかく驚くほど下るのである。ようやく、10時02分に下りきったかと思われる鞍部に下り立った。ここで、軽食休憩とした。エネルギーを補給し、10時13分に出発して、いよいよ登りにかかった。そんなに急な登り坂ではないが、また、雨がぱらついてきて、雨具を着けるか迷いながら登った。

 

(大日尾根)

 

(道標)

 

(道標)

 

(看板)

 

10時37分に大日尾根分岐に出た。もうこの時点で体力的にも時間的にも三重ヶ嶽まで往復する余裕はなかった。三重ヶ嶽まで往復すると、2時間以上かかるだろう。ここに「三重ヶ嶽 3.6km」、「大御影山 2.5km」という表示があるのを見て、三重ヶ嶽まで行くのは完全に諦めた。そうと決めたら反応は早い。10時40分にUターンして下り始めた。10時55分に休憩した鞍部を通過して登りに転じ、途中に1組のパーティとすれ違いながら、11時35分に反射板に出た。11時36分に大御影山を過ぎて、下りになり、途中で単独者とすれ違った。どこから来たのか尋ねると、ビラデスト今津から来て、大御影山まで行くと言っていた。この時間ではそれまでが精いっぱいであろうと思いながら、先を急いだ。11時53分に高島トレイルの標柱を過ぎ、12時04分に近江坂の分岐に出た。12時06分に尾根から左へ下り、12時12分に高島トレイルの標柱を過ぎた。12時21分に尾根からの下りに入り、12時26分に林道へ下り立った。12時27分に駐車場所に戻った。登山装束を解いて、さあ出発!!と思ったら、なんと、タイヤがパンクしていた。スペアタイヤに交換したが、スペアタイヤの空気圧が少なくてヒヤヒヤであった。12時48分にスタートし、13時09分に林道を抜けだし、13時19分に国道27号に出たので、早速ガソリンスタンドに飛び込んで、スペアタイヤに空気を充填した。ついでにパンクしたタイヤも修理しようとしたが、自宅で修理すればタダだと考え直して、このままスペアタイヤで帰宅することにした。美浜町のガソリンスタンドを13時30分に出発した。13時40分に敦賀市を通り、14時10分に木之本町を通過した。14時40分に道の駅「さかうち」で休憩し、14時55分に道の駅「さかうち」を出発して、16時02分に帰宅した。早速、パンクしたタイヤを修理し、スペアタイヤを仕舞い込んだ。

 今日は、出発が遅れ、予定どおり行けなかったし、おまけにタイヤのパンクというおまけまでついて、大変であった。