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聖 岳(3,013m)
奥聖岳(2,978.3m)
点名:西沢三角点(2,314.1m)
平成26年8月13日(水)晴れ時々曇り
長野県飯田市遠山郷
聖岳を含め、南アルプスの百名山は、相性が悪い。間の岳、荒川岳、赤石岳は、入山後の雨で撤退しているし、聖岳、光岳は、便ヶ島、易老渡の登山口までの道路が通行止めで、2度も現地から引き返している。この状況を打破しようと、3度目の正直で、聖岳への日帰りを敢行した。情報収集はこまめに行い、天気予報もよい。体調管理も万全だ。
8月12日(火)の仕事を終えて帰宅後、入浴と食事を済ませ、早速仮眠した。22時00分に起床し、22時21分に出発した。22時36分に関ICから東海北陸自動車道に上がった。美濃関JCTから東海環状道へ移り、23時03分に土岐JCTから中央自動車道へ乗り移る。23時50分に阿智PAを通過し、深夜割引摘要のため、日付が変わるのを待ち、0時04分に飯田ICから流出した。料金は1,950円である。国道153号、県道83号線、県道251号線を経て、三遠南信自動車道の一部である矢筈トンネルを抜ける。そうすると、国道152号沿いの「上村」地区に出る。
この国道152号を南下すると、「南信濃」に入り、上島トンネルの手前に「南アルプス登山口 便ヶ島・易老渡方面」の看板があるので、0時58分に、ここから右折して林道へ入る。林道は上島トンネルの上部を通って、さらに上部へ上がって行く。林道は山麓の「下栗の里」を通り抜け、北又渡へ下って行く。北又渡には発電所がある。ここで、遠山川を渡って遠山川の左岸を遡って行く。国道152号から約30分、1時25分に、北又渡で遠山川を渡ったが、渡ったところに、「便ヶ島8.7km 易老渡5.9km」の看板がある。この林道は一部舗装もあるが、相当荒れているから慎重に運転する。途中で遠山川の右岸へ渡ると、間もなく、光岳の登山口である「易老渡」に着く。1時40分に着いた。駐車場はすでに満杯状態であった。雨やどり小屋と簡易トイレがある。
ここからさらに0.9km行くと、聖岳の登山口となる「便ヶ島」である。1時47分に着いた。ここには、キャンプ場と聖光小屋がある。ここで、車中泊するには500円かかる。
(林道突き当たりの看板)
林道の突き当たりに「登山口」があり、右折すると、キャンプ場と車中泊用の駐車場、左折すると一般車の駐車場である。無料なのはありがたい。一般車駐車場の前に聖光小屋がある。
私は、日帰りなので車中泊はなし。月がこうこうと照り、周囲は明るい。今日はよい天気になるだろう。3時00分に出発の予定であり、到着後、すぐに仮眠した。そして、3時00分に目覚ましで飛び起きた。ヘッドランプで登山準備をして、おにぎりを1個食べて、3時28分に出発した。
(登山口)
(道標)
(トンネル)
登山口から斜面を登ると、3時34分にトンネルの前に出た。このトンネルを抜けて、遊歩道を進む。この遊歩道は所々で土砂崩れがあり、滑落の危険があるので注意して進む。
(滝の沢橋)
(かつら沢橋)
3時40分に「滝の沢橋」を通過し、3時48分に「かつら沢橋」を通過した。そして、4時04分に「西沢渡」に着いた。昨日からの雨で西沢は増水しており、橋はなく、ゴンドラを使うしかない。このゴンドラは結構時間がかかる。渡るのに10分かかり、4時14分にようやく対岸へ渡ることができた。斜面をジグザグに登ると、4時21分に屋敷跡に出て、そこには営林署の小屋があった。
(営林署の廃屋)
いまは使われていないようで荒れ放題である。小屋の右側から回り込んで裏手にでると、いよいよ急な登りが始まる。すぐに尾根にでて、両側に沢の音を聞きながら、尾根の急登を登って行く。登山道はジグザグについているので、登りやすい。5時00分に「標高1,400m」地点に着いた。「聖岳方面←→登山道入り口方面、西沢渡方面」という看板もある。ここまでに水500mlを消費した。明るくなったので、ヘッドランプをしまって、5時05分に出発した。
(1600mの看板)
5時37分に「標高1,600m」地点に着いた。
(聖平への看板)
さらに急登は続き、5時49分に「聖平へ」という看板のある場所に着いた。そして、6時02分に「標高1,800m」地点に出た。もうそろそろ2,000m地点に着くはずだがおかしいな、などと考えながら登ると、6時41分に「苔平」の看板の場所に出た。
(苔平)
ここはもう2,000m近いと思うのだが、、、「苔平」の看板の下に2,050mという文字が記入されていた。ここまでに水をさらに500mlを消費した。6時48分に出発した。
(2000m看板)
すると、6時52分に「標高2,000m」地点の看板があった。この付近は平坦地のようだが、すぐに急登になる。そして、「標高2,200m」を目指すのであるが、ペースが落ちてなかなか着かない。こんなはずでは?と自問自答したが、原因はわからない。年のせいか?それもあるが、夜通し運転してきて、すぐに登り始めたのが、いけなかったのか?睡眠不足は、高山病や年配者の体にはこたえるのか?北海道で連日登山をしていたときは、ちゃんと登山口で車中泊していたから、疲れが取れていたのであろうか。あまりの疲れに、7時47分から7時50分まで、休憩した。その時に単独者に追い越されたが、「あと少しですね。」と声をかけられた。それで、知らぬ間に「標高2,200m」地点は通り過ぎたのだと思った。それに勇気づけられ、我慢して登り始めた。すると、視界がぱっと開け、「上河内岳」が目に飛びこんできた。
(薊畑)
(薊畑)
すぐ先には「薊畑」の標柱が見えてきた。7時58分に到着した。結局、便ヶ島から4時間30分である。西沢渡から3時間45分、苔平から1時間もかかっている。西沢渡から2時間10分、苔平から40分で登る女性がいるが信じられない。「薊畑」からは、南岳、上河内岳、光岳など、南アルプスの最南部の山々がきれいに見えていた。ここは、聖岳方面、光岳方面、西沢渡方面の分岐点になっている。「聖岳1.9km130分、西沢渡3.3km180分、聖平小屋0.6km20分」という道標がある。おにぎりを1個食べて、8時08分に聖岳を目指して出発した。終わってみれば、これ以後、食べ物は何も口にしていない。8時20分にピークを越える。いったん少し下って、小聖岳への登りにかかる。鞍部付近からは、聖平小屋の赤い屋根が見える。
(小聖岳)
8時58分に「小聖岳」(2,662m)に出た。風が強くなってきた。聖岳への尾根の通過点という感じであり、山頂らしくない。しかし、素晴らしい展望である。富士山がきれいに見える。富士山はこの日終始きれいに見えていた。また、兎岳や南アルプスの展望が素晴らしい。9時00分に出発し、聖岳への最後の難関に挑む。しかし、ザレ場の登りは、残された体力を容赦なく奪っていく。あまりの辛さに耐えきれず、9時15分から9時18分まで、9時39分から9時44分まで、9時50分から9時53分までと小刻みに小休止をとりながら、登って行った。10歩登っては立ち止り、10歩登っては立ち止りの状態で、疲労困憊であった。
(聖岳)
それでもふらふらになりながら、10時10分に聖岳山頂(3,013m)に出た。薊畑の道標には聖岳130分となっていたが、薊畑から2時間かかっている。かろうじて130分以内に到着したという感じである。コースタイムより短かったのだから「良し」とすべきか。上河内岳や南アルプスの方面はガスがかかっていたが、富士山や赤石岳、大沢岳、中盛丸山、仙丈ヶ岳は、きれいであった。
さて、休む間もなく、10時16分には三角点のある「奥聖岳」へ向かった。岩場の尾根を下り、10時31分に「奥聖岳」に着いた。3等三角点(2,978.3m)がある。
(奥聖岳と富士山)
(富士山)
(三角点)
ここまでにさらに水500mlを消費した。富士山、赤石岳、荒川岳など、ここからの展望も素晴らしいが、時間がないので、10時45分には出発した。11時03分に聖岳まで戻ってきた。11時11分に聖岳から下山した。11時51分に小聖岳に着いた。最後の展望を楽しみというより、疲れた体を休め、11時55分に小聖岳を出発した。12時19分にピークを越して、12時27分に薊畑まで下りてきた。ここでも腰をおろして休む。体は相当疲れており、休みながらでないと下れない。ここで事故でも起こしたら話にならない。事故は下山時が多いのである。12時33分に下山にかかった。
(西沢三角点)
(三角点)
12時42分に西沢三角点(2,314.1m)に着いた。登山道から5mほど入った所にある。登りでは気付かなかったが、入口に赤い布が付けてある。そばに木に「西沢三角点」という札もついていた。発見できてよかった。さて、12時51分に「標高2,200m」を通過した。登りでは見落とした看板である。その後も慎重に下ったが、「標高2,000m」の看板には気付かず、13時16分に「苔平」に出た。あと、13時38分に「標高1,800m」を、13時52分に「標高1,600m」を通過した。13時49分に雨が降り出したが、樹林帯でもあり、雨具は着けずに下っていると、13時56分に雨は止んだ。そして、14時10分に「聖岳方面←→登山道入り口方面 西沢渡方面」という看板を通過し、14時15分に「標高1,400m」まで下ってきた。ここにも、「聖岳方面←→登山道入り口方面 西沢渡方面」という看板がある。ここまでに、さらに水1リットルを消費した。14時19分に出発し、14時42分に営林署の小屋前に出た。14時47分に西沢渡に下り立った。ゴンドラを操作して、15時00分に対岸に渡った。あとは、遊歩道を歩くのみだ。15時15分に「かつら沢橋」を、15時21分に「滝の沢橋」を渡り、15時26分にトンネルを抜けた。坂を下って、15時28分に駐車場に到着した。水はさらに500ミリリットル消費した。全部で、3リットルを消費したことになる。下りは、聖岳から4時間15分、薊畑から2時間55分である。また、往復にかかった時間は12時間である。奥聖岳へ往復した時間1時間を差し引くと11時間となる。距離は18kmである。
走行距離:396km
使用燃料:35.28リットル
燃料代:4,150円
高速代:4,730円
平均燃費:11.2km/g