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東妙理山(746.7m)
妙理山(901.5m)
点名:椿坂(710.3m)
七々頭ヶ岳(693.1m)


平成26年5月17日(土)晴れ
 
滋賀県長浜市余呉
 
滋賀県の山

 

東妙理山(746.7m)

妙理山(901.5m)

点名:椿坂(710.3m)

七々頭ヶ岳(693.1m)

 

 

                  平成26年5月17日(土)晴れ

                  滋賀県長浜市余呉

 

 かねてから、東妙理山と妙理山へ登りたいと思っていた。また、「点名:椿坂」は、2度探索したが、発見できないでいた。そうした中、K氏が七々頭ヶ岳へ登りたいというので、これ幸いと、東妙理山〜妙理山〜「点名:椿坂」〜七々頭ヶ岳という壮大な周回計画を立案した。余呉町菅並をスタート・ゴール地点にして、反時計回りに周回するというものである。

 この計画を立てるにあたって、不安材料は以下3点であった。

@    時計回りか、反時計まわりか?

A    コースの一部は、余呉トレイルとなっているが、登山道の整備状況は?

B    登山道のない、妙理山から「点名:椿坂」は、ルートファインデングできるか?

 

これらの問題について、考察するに、「点名:椿坂」から七々頭ヶ岳までは、荒れているとはいえ、一応、林道がありその一部は歩いているので、迷うことはない。また、七々頭ヶ岳からの下山道は、余呉トレイルでしっかりしている。七々頭ヶ岳からの下りに比べて東妙理山からの尾根を下りに使うには、登山道の整備状況が格段に悪いと思われる。そのため、東妙理山への尾根は「登りに使うべき」と判断した。そうすると、「反時計まわり」という結論になり、Bの問題があるが、これは、自分の読図力とヤマカンを信ずることにした。時計まわりとすれば、「点名:椿坂」へは以前三角点探索のため訪れており、ここから暗部へ下って妙理山への尾根を登り返すのは、たやすいことなのである。(「踏み跡が不明瞭尾根道、下りには使うべきでない。」というのが、私の経験からの信条である。)

 

前置きが長くなったが、こんなわけで反時計まわりでの周回コースとなった。それともうひとつ、計画では帰着時刻が遅くなるので、出発時刻を早めるべきとの考え方もあるが、この点は、単独行ではないし、日が長くなった(日没が遅い。)ことをプラスに考えて「良」とした。

さて、6時30分に予定通り、岐阜を出発した。いつものように国道303号の八草トンネルを抜けて杉本集落へ。ここから県道284号線へ右折して、狭いトンネルを抜け、高時川沿いに県道285号線へ出る。この県道285号線へ右折するとすぐに左手に「茶わん祭の館」があるので、ここで、トイレ休憩とした。高時川沿いに県道285号線を北上する。そうすると、最終集落の菅並に着く。民家を過ぎたあたりに、右手に六所神社が見えてくる。

 

(六所神社の入口)

 

7時52分に到着した。

 

(六所神社)

 

(トイレ)

 

六所神社には、トイレもある。

(駐車地点)

 

神社の前は道路が広く、5〜6台は駐車できる。実際、2台の先客があったが、これらは地元の人で登山者ではないようだった。その方々とこれから周回するという話をして、トイレを済ませてから出発した。

 

(余呉トレイルの標柱)

 

8時04分に入山した。すぐに小さな余呉トレイルの標柱があった。標柱には「←東妙理山・妙理山」と書いてある。これで、入山地点は間違いないものと思われ、安心して登っていく。いきなりの急登で息が切れる。

 

(右から尾根が合流)

 

8時29分にようやく坂が緩やかになると、右から尾根が合流してくる。地形図の標高419m地点の少し手前である。8時36分にここを出発した。坂が緩やかになったの、スピードが上がる。419m地点は平らで確認できなかった。9時01分には左手に「ヌタ場」があった。9時05分にここを出発。9時23分にも平らな場所に着いた。K氏が詳細な地形図とコンパス、高度計を持参していたので、地形図を確認しながら進む。この付近はぶなの林がきれいな気持ちの良い場所である。9時33分には右手から尾根が合流してくる。ここで、地形図を確認し、左方向へ曲がる。そうして、東妙理山への最後の急登を登りきると、東妙理山の山頂に出た。

 

(東料理山山頂)

 

(3等三角点)

 

(余呉トレイルの標識)

 

9時47分である。樹林に囲まれているので展望はない。3等三角点があった。また、余呉トレイルの「←妙理山」の標柱が木に取り付けてあった。ここまでは、登山道とまではいかないまでもそこそこ踏み跡はある。余呉トレイルといっても道標はほとんどなく、地図読みの訓練にはよいと思うが、まったくの初心者では、迷うところもあろう。

さて、ここからは、尾根道をたどるが、多少のアップダウンはあるものの、今までよりは楽チンであろう。9時53分に妙理山へ向けて出発した。

 

(妙理山稜線手前の平坦地)

 

10時01分にピークに出た。明の前に妙理山が見える。ここも気持ちの良いぶな林である。10時03分に出発して、少し下った後、妙理山からの稜線へ向けて登り返す。踏み跡はある。尾根を外さないことだ。10時25分に妙理山からの稜線に出た。本日最大の注意ポイントである。ここから、料理山へは右へ曲がって稜線を行けばいいのだが、妙理山から下ってきて、「点名:椿坂」へ向かう尾根の判別・選定は、要注意なのだ。当初の不安材料で記したとおりなのである。10時26分にここから右折して、妙理山山頂を目指した。緩やかな登りである。

 

(妙理山山頂)

 

(3等三角点)

 

10時41分に妙理山山頂に出た。3等三角点がある。ここは、三角点の周りがきれいに刈ってあった。三角点の周囲、半径2mほどの円形に草が茂っていなかった。

 

(余呉トレイルの看板)

 

(余呉トレイルの標柱)

 

そばの木には、「余呉トレイル妙理山」という山名板がついていた。周囲は樹林のため展望はよくない。簡単な行動食を食べて小休止した。

11時01分に下山にかかった。まずは、尾根の分岐点まで軽やかに下る。11時16分に分岐する尾根の先端に着いた。ここでは、よく注意して地形図を見る。そうすると妙理山から南東へ延びる尾根は、ここで平坦になり、そのまままっすぐ南東へ下る尾根と、北東へ下る尾根(これは、東妙理山から登ってきた尾根)と、南西へ下る尾根に3分岐していることがわかる。「点名:椿坂」へ向かうには、妙理山から下ってきた場合は、ここで、90度右へ曲がることになる。東妙理山から登ってきた場合は、そのまま直進すると、「点名:椿坂」へ至る尾根になるのだ。地形図と現地をよくよく見比べることが肝心である。私とK氏とは、意見が違ったが、最終的には私の意見に従ってくれた。私は、訓練のためには、あえて、間違いの尾根を下ってみるのもよかろうと考えていた。少し下ってから、K氏に納得していただいたうえで、途中で引き返せばよいのであるから。時間は十分あったが、K氏が私の主張を通してくれたので、11時20分にいよいよ未知の尾根へと下り始めた。踏み跡はおろか目印もなにもない。尾根を外さないように、それでも左寄りにと念頭において下った。すると、なんと赤いビニールテープの目印が見つかった。よかった。これでこの尾根が間違いないと確信して下った。手入れのされていない植林が出てくるころ、目印の赤テープとともに、踏み跡のようなものも現れた。11時55分になんとか暗部に下り立った。ここにコンパスが木にぶら下げてあった。誰か落としたものを誰かが拾って木にかけておいたのか。大げさだが、少なくとも2人はここを通っていることになる。さて、登りになると、赤いテープもなくなるが、登りのため尾根を外さなければ間違いない。植林の平坦地に出る。踏み跡はないが、尾根を外さなければよかろう。そして、尾根に出て右へ登ると、林道の終点に飛び出した。

 

(林道の終点)

 

終点には水たまりがあった。ここは、平坦地で尾根が2分する場所のようだ。12時22分である。さて、ここから南へと林道を登っていく。林道の左側(東側)には尾根が伸びている。さて、この辺に点名:椿坂があるはずだが、と注意しながら林道を登っていくと、左側に赤いテープが見えた。林道沿いの木の枝にテープがついていた。

 

(点名:椿坂の入口)

 

(藪の中に三角点がある)

 

(4等三角点)

 

それで、そこから藪の中をのぞいてみると、あった!!あった!!4等三角点「点名:椿坂」が見つかった。林道終点からは、50mから100mくらい南へ登ったあたりであろうか。林道の1mくらい中に入った笹藪の中に三角点がある。

さて、三角点の発見に大満足して、12時31分にさらに荒れた林道を南へと登り始めた。荒れた林道はジグザグに登っている。この荒れた林道わきにはワラビが群生していたので、今晩の晩酌のおかずにと採取しつつ登る。

 

(新谷山と七々頭ヶ岳をつなぐ林道からの入口です。)

 

そして、13時00分に新谷山から七々頭ヶ岳へと続く林道へ出た。ここからは、車も通れるような林道である。事実、この先に軽自動車が2台止まっていた。新谷山の方から登ってきたのであろうか、本当にびっくりした。以前、点名:椿坂を探しに来たときこの林道を歩いたが、とても車の通行は無理であろうと思っていたからだ。この林道のわきにもワラビが群生していたので、採取した。ワラビを取りながら林道を進んできたが、13時59分に七々頭ヶ岳直下の林道終点に着いた。林道の終点には七々頭ヶ岳から北へ下る下山道に続いていた。この登山道を右手へ登っていく。すると、14時01分に祠のある山頂に出た。

 

(七々頭ヶ岳の3等三角点)

 

祠から少し離れて3等三角点があった。14時01分に到着である。これで、4つの三角点を探すことができた。K氏にとっては、三角点というより、この七々頭ヶ岳が目的であった。

 

(三角点)

 

(西林寺)

 

(琵琶湖の展望)

 

「西洞山、西林寺」という祠の前に戻って、大休止した。三角点は展望がないが、ここからは、わずかな切り開きから琵琶湖が望めた。さて、14時16分には山頂を後にした。北への下山道を下った。すぐに左手に先ほど通った林道終点を見て、どんどん下った。そうとう急な下りであるが、登山道ははっきりしていた。14時49分には砂防堰堤に出た。そこからさらに下って、14時51分に登山口に下り立った。

 

(登山口)

 

(登山口

 

こちらには、「七々頭観世音参道」という看板があった。あとは、集落内の車道を歩いて、14時58分に六所神社の駐車地点へ戻った。壮大な周回コースの結実であった。

15時03分にスタートし、往路をたどり、16時40分に帰宅した。いつものようにビールで疲れを取った。