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富士見岳(1,078m)


平成26年2月11日(火・建国記念日)晴れ
 
静岡県静岡市
 
静岡県の山

   富士見岳(1,078m)

   

平成26年2月11日(火・建国記念日)晴れ

                  静岡県静岡市葵区

 

先日の20年ぶりの寒波襲来による降雪で、北陸方面や奥美濃方面は雪であろう。それなら、暖かい静岡がいいだろうと、またまた富士山を見るため、安倍川東山稜の富士見岳へ出かけた。安倍川東山稜は、安倍川源流部の八鉱嶺から、安倍峠を経て、十枚山、真富士山、竜爪山へと続く、安倍川左岸(東岸)につながっている山稜である。富士見岳などという山があることすら知らなかったが、近年、地元の山好きの人たちが、名付けて展望をよくしたもののようである。従って未だ「マイナーな山」なのである。しかし、この山域は道迷いの遭難者が絶えないとのことである。しかし、地形図を見る限り迷いそうな箇所など見当たらない。それなら体験してみるしかあるまい。そんなことで、前日に急きょ決定し、勇んで出かけたのであった。

4時20分に起床し、早速準備に取りかかった。準備と言っても就寝前に殆ど整えていたのでそんなにあるわけでもない。ただ、先日追突事故に遭い、いまは代車なので、荷物の積み込みが不便であった。そんな訳で、5時05分に出発した。しかし、代車とはいえ、新車であり、ETCはもちろんカーナビもついているので、その点は自分の車よりよかった。ルートはいつもと少し違って、国道22号を南下し、5時34分に一宮木曽川ICから東海北陸道に上がった。一宮JCTで名神高速に合流し、東進して、小牧ICからは東名高速に替わって、6時00分に名古屋ICを通過、6時14分に豊田JCTを通過、6時30分に豊川IC、6時44分に三ヶ日JCT、6時51分にいなさJCTをそれぞれ通過して、7時00分に浜松SAに着いた。ここで、トイレ休憩し、7時21分に出発した。そして、8時03分に新静岡ICから流出し、安倍川左岸沿い(東側)を遡る。カーナビに「俵峰」集落をインプットしておいたので、案内はしてくれたが、それでも県道27号線からの入り口を間違えてしまった。県道27号線の右手に「ごめんなさい」と縦書きされた看板があり、ここで、右折してしまったのである。よく見ると、ここではなく、その先300mくらいで県道27号線が左へカーブしている交差点で右折するのである。ちゃんと右折車線もあるし、「ゆずりあい・ありがとう」と一文字ずつ横書きされた看板がある。右折して、しばらく走ると、小さな白い「賤機橋(しずはたはし)」があるので、この橋を渡ってすぐに右折する。右折する対角に郵便局がある。右折すると、左手に「賤機北小学校」がある。道なりに上がっていくと、右手前にごみ収集場所の収集かごと「俵峰3.7km、俵沢0.3km」という道標がある。

 

 

(俵峰3.7kmの道標で右折したところ)

 

ここで、道標に従って右折する。すると、「俵峰3.5km」という道標がある交差点に出るので、道標に従って右折する。

(俵峰3.5kmの道標がある交差点、ここで右折する。)

 

あとは、茶畑の中をクネクネと上がっていく。この俵峰の集落も、長野県のチロルの里と言われる「下栗の里」と同じような「天空の里」ではなかろうか。そんな感じを持たせるような坂を上がっていくのである。さて、俵峰の集落の入口付近には右手に「第3中継ポンプ場」がある。

(俵峰集落の入口、右手に第3中継ポンプ場がある。ここで、右折する。)

 

(右折したところ、右手には第3中継ポンプ場がある。)

 

ここで右折するが、地形図で見る限り、道路は俵峰集落内を周回するように円形につながっている。つまりどちらからでも行けるが、ここで右折して左回り(反時計回り)に上がっていく。集落内をクネクネと上がって、一番標高の高い平坦地になると、左右にビニールハウスがあり、左手前方に青い屋根の民家が見えてくる。

(ここで、右折する。)

 

この青い屋根の民家の手前で右折する。あとは、道なりに上がっていくと、正面に「靜清庵自然歩道」の大きな看板と「竜爪山登り口」という看板が見えてくる。

(正面に靜清庵自然歩道の大きな看板が見える。

 

その看板の前に車2台くらい駐車出来る駐車広場がある。また、すぐ先にも待避所があるので、そこにも駐車(1台のみ)できるであろう。

実は、ここまでたどり着くのに俵峰集落内を何度も行き来した。最初は右折する入口が分からず、集落内の平坦地をそのまま進み、交差点で右折して、さらにその先で右折して、地形図の卍の印のところまで進んだ。

(真富士山登山口、帰りは写真の右手から下山してきました。)

 

(真富士山登山口の看板です。)

 

すると、そこには「真富士山登山口」という看板と道標があった。そうかここからも真富士山へ登ることが出来るのだ。そう思って、引き返してきた。また、下山時は林道へ下り立ち、この先にある農道の完成記念碑のところへ出てきたのであった。

さて、往路では「靜清庵自然歩道」の看板の手前で除雪した雪が堆積してあり、車では行けないのでその雪の塊の前に駐車したのであった。

そんな訳で俵峰集落でうろうろしていて時間がかかってしまった。今日はスパッツとワカンを持参していたので、スパッツを着けて、ワカンを持ち、9時17分に出発した。

(「竜爪山登り口」という看板がある。)

 

9時18分に「靜清庵自然歩道」と「竜爪山登り口」の道標を確認して登山道へ突入した。実はこの登山口は「竜爪山」への登山口であり、「富士見岳」へ登るのであれば、駒引峠へ直接登り上げる登山道があるのであった。また、この駒引峠もその位置がいろいろ分かれている。俵峠、富士見峠、駒引峠など・・・一体どれが本当なのか?前述の道迷いの遭難者が多いこととも関係があるのではないか?まあ、地形図には富士見岳はおろか、俵峠も富士見峠も駒引峠も記載がないので、地形図のせいにしてはかわいそうだが・・・私はこの竜爪山登山口から富士見岳と真富士山をピストンしたネット情報を参考にしていたので、迷わずここから入山したのであった。

(獣除けの電気柵)

 

9時26分に猪や鹿除けの電気柵の或る場所に出た。登山者などは柵を外して通り、また、柵を戻しておくように看板がある。この電気柵を入ると、すぐの9時27分には「竜爪山3.9km、俵峰0.6km」という道標がある場所に着いた。この付近では真富士山の道標は一切ない。富士見岳は近年付けたのでなくても納得できるが、真富士山の看板も内ということは、このルートは真富士山への登山ルートではないということなのであろう。

(小さな沢を渡る。)

 

さて、さらに登っていくと、9時33分には小さな沢を渡る。

(次の沢を渡るところ、右下にはワサビ田がある。)

 

(ワサビ田)

 

 

 

(立入禁止の看板)

 

そして、9時49分には「わさび田」のある沢を渡る。ワサビは、いまも作っているのか分からないが、「立入禁止」の看板がある。

(ワサビ田がある沢を渡る。)

 

ここを渡ると、やがて、左上に林道のガードレールが見えてくるが、9時57分には「竜爪山3km、俵峰1.5km」という道標が立っている場所を通過した。

(道標)

10時04分に林道へ飛び出した。

(林道を横断します。)

 

登山道は林道を横断して上部へ続いている。ここで小休止を兼ねてワカンを付けた。その後、10時11分に出発した。

(分岐の標識)

 

10時14分には「野田平、俵峰1.7km、竜爪山2.8km」という道標のある分岐点に着いた。ここには、「岩渕分岐線 NO.4,NO.5」という中部電力の送電線鉄塔巡視路の看板もあった。たしかに地形図には「野田平」へ通じる破線が記載されているので、地形図でのおおよその位置が確認できた。ここから相変わらずの植林の中をジグザグに登っていく。

(一本杉の看板)

 

すると、10時29分に「一本杉」という看板の場所に出た。下にはお地蔵さんが鎮座している。さらにジグザグに登って、10時36分に稜線上の峠に出た。

(俵峠?)

 

(俵峠の道標)

 

峠には「真富士山←→竜爪山2.5km」、「俵峰2km←→穂積神社広場」という道標がある。とりあえずここは「俵峠」としておこう。ここで初めて「真富士山」の名が出てきたのである。まあ、稜線を進めば「真富士山」へ到達できるが、距離表示がない。地形図で判断するに、ここから「真富士山」への縦走路の半分くらいのところに「富士見岳(1,078m)」はある。ここから富士見岳までの方が、富士見岳から真富士山までより近い。ここで、真冨士山の方へ左折して登っていくが、これまでの登山道より極端に悪くなる。つまり、それだけ人が歩いていないということなのだろう。笹薮が出てくるが、踏み跡はある。しかし、笹に中途半端に雪が積もり、歩きにくいことこの上ない。それでもガマンして行くしかないが、10時46分に「NO.5鉄塔」に出た。

(NO.5鉄塔)

 

ここから「NO.6鉄塔」の方角に富士山が見えると書いてあったが、往路では全然気がなかった。富士山を見るだけの余裕がなかったのかも・・・実際、ここからは雪と笹薮との格闘であった。

(880mピークと思われる場所)

 

11時21分にたぶん「880mピーク」と思われる場所を通過して、緩やかに下ってくると、「駒引峠」に下り立った。

 

(駒引峠)

 

(駒引峠)

 

11時24分であった。ここにはお地蔵さんが鎮座していた。また、「駒引峠」という札が掛けられていた。また、「真富士山←→竜爪山、↓俵峰」という道標もあった。それで、復路は先程の「NO.5鉄塔」や「俵峠」へは行かず、ここから俵峰へ下山しようと決めた。ここからは、いままでより登山道がよくなった。植林の中の急な斜面を登っていく。

(955m峰にある看板)

 

11時41分に「P955 富士見岳←→駒引峠」という看板があるピークに出た。木に看板が付けてある。黄色地で赤い矢印、「静岡市」と書いてある。静岡市が設置(費用負担)したのであろうか。こうした行政の姿勢が羨ましいね。また、ここで、初めて「富士見岳」の名が出てきたのも嬉しかった。あとは、いったん下って登り返すのであるが、下る途中から富士見岳と樹林の間から富士山が見えていた。そして登る斜面の途中、11時53分にも同じような「富士見岳←→駒引峠」という黄色の看板があり、12時07分にも全く同じ「富士見岳←→駒引峠」という看板があり、やがて、右へ曲がる。

(看板)

 

(「もうすぐ」と書かれた看板)

 

さらに12時18分に尾根上で大きく右へ曲がるが、ここには「富士見岳←→駒引峠」という看板に「もうすぐ」と書かれていた。もうすぐといってもどのくらいなのか分からないが、12時25分にようやく「富士見岳(1,078m)」へ着いたのであった。長かった。結局、登山口から3時間7分かかっている。積雪があったのが誤算ではあったが、それでもかかりすぎだ。

(富士見岳)

 

(富士見岳)

 

(富士山)

 

期待の富士山は、山頂から真富士山の方へ少しだけ下ったところからよく見えた。しかし、今日は山頂付近はガスがかかり、裾しか見えなかった。残念だ。ガスが切れるのを待つという選択肢もあったが、今日は時間が経過しすぎている。もう12時を回っているのであるから、ゆっくりもしていられない。

12時32分に下山を開始した。12時35分に「富士見岳←→駒引峠」という看板に「もうすぐ」と書かれているところで、左へ曲がって下り、以後、12時39分と12時51分に「富士見岳←→駒引峠」という看板の場所を通過し、13時06分に「995mピーク」を通過した。ここから下って、13時12分に駒引峠に下り立った。ここで右折して、往路ではなくて、直接、「俵峰」集落へ下ることにした。誰の足跡もない初めての道であるが下れるかどうか、多少の不安はあったが、赤いテープの目印が続いていたので決行した。この駒引峠の西側は、船窪地形になっている。地形図のとおりであるので、地形図上の位置は把握できた。右折して下りにかかり、船窪地形の中から、右手(北側)の方へ道と赤いテープは続いている。南北に長い船窪地形の北端から抜けて、急な斜面をジグザグに下る。積雪の中ではあるが、登山道(踏み跡)らしい形跡はある。赤いテープも続いていたので安心した。

(駒引峠から下って来て、林道へ出たところ、林道から登山口を振り返ったところ)

 

13時31分に林道へ出た。約20分でここまで下りて来たことになる。やはり近道で早かった。林道の対面を見ると登山道らしい踏み跡と赤いテープがあったので、林道を横断して踏み跡へ踏み込んだ。すぐの13時33分に沢を渡り、その後踏み跡とテープがなくなったが、下方を見ると林道が見えたので、そのまま下った。林道へ出る前に例の獣除けの電気柵があった。付近に出入口はなかったので、木の枝で電気柵を押し広げてくぐり抜けた。

(再び林道へ出たところ)

 

13時39分に林道へ出ると、丁度そこには、林道俵峰門屋線(終点)という看板があった。13時42分に出発し、ここからは、この舗装された林道を歩いて下った。途中に配水池(120立方メートル)タンクがあった。さらに林道を下ると、なんと「農道和田線完成記念碑」という記念碑のある場所に出た。

(農道完成記念碑、登山口へはここから車で上がる。)

 

13時50分であった。目の前(眼下)には、今朝に来た「真富士山登山口」の看板があった。それで、「そうか、ここへ林道はつながっているのか。」と納得した。次回来るときは、この林道を車で上がって行けばいいのである。富士見岳へ登るのなら断然近道となる。

(農道入口、写真の右上に記念碑が見える。)

(さらに下ってから振り返りました。)

 

(真富士山登山口の看板がある。ここから右手へ上がると、記念碑があります。)

 

そう思いながら、俵峰集落内を歩いて、14時00分に駐車地点まで戻った。

すぐに車をスタートさせ、帰路についた。14時34分に新静岡ICから新東名に上がった。そして、14時43分に静岡SAへ入り、給油をした。軽自動車では、満タンにしても静岡までは往復できないので、どうしても途中で給油しなければならない。高速内のGSは値段がべらぼうに高いがやむを得ないので、10gだけ給油した。14時48分に出発し、15時25分に浜松SAを、15時35分にいなさJCTを、15時44分に三ヶ日JCTを通過して東名高速に合流し、16時20分に豊田JCTを、17時02分に一宮JCTを通過して東海北陸自動車道へ入り、17時09分に一宮木曽川ICから流出した。一般道は渋滞気味であった。いっそ、関ICまで東海北陸自動車道を通ればよかったと後悔したがやむを得ない。ガスも給油ランプが点灯して折り、いつガス欠に鳴るか不安であったので、一般道を選択した。なんとか、自宅近くのGSまでもってよかった。給油をして帰宅したのは17時55分であった。一宮木曽川ICから小1時間もかかってしまったが、関ICまで高速で来てもあまり変わらないと思った。

 

 

(本日のデータ)

高速料金 1,900円×2=3,800円

ガソリン代         6,599円

ガソリン          43.55g

平均燃費       12.11km/g