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恵 那 山(2,191m)
平成24年11月10日(土)快晴
岐阜県恵那市・長野県阿智村
恵那山は、日本百名山です。恵那山は4つほどの登山道があるが、登山口が長野県にある広河原コースを下見するためにやってきた。もちろん初めての登山コースです。幸い、このコースを登ったことのあるK氏が同行してくれるというので心強い。天気を心配していたが、願ってもない快晴の天気となった。
予定通り、午前3時30分に家を出る。そして、4時00分にK氏を乗せ、美濃加茂ICから東海環状自動車道に上がる。順調にとばして土岐JCTで中央自動車道に移り、4時45分に恵那サービスエリアでトイレ休憩を入れる。ここまでくれば、園原ICはもうすぐだ。恵那山トンネルを抜けてすぐの園原ICを5時05分に下りた。あとは一本道で本谷川沿いの道なりに進む。


途中、「ヘブンス園原」や「野熊の床 月川(げっせん)」や「パークランド」の分岐があるが、右左折はぜず、いづれも直進する。そして、集落の終わるころ、恵那山登山道広河原コースの登山者用の案内看板がある三叉路がある。これによると、「この林道は通行止めであるが、恵那山の広河原コースの登山者は、この林道を進んで先にあるゲートまで車で入り、そのゲートの手前横にある臨時無料駐車場に駐車して登山口まで歩いてください(ゲートから登山口まで約2km、徒歩30分)。」となっている。

この看板の所を直進していく。林道というだけあって、幅員も狭くなり、カーブの連続する道になるが舗装はしてある。そんな林道を上がって、5時20分にゲート前の駐車場に着いたのであった。


先行者は4台である。この時期、この時刻には車はいないだろうと思ったが、さすが日本百名山の山である。車中で仮眠しているものと思われた。外はまだ真っ暗なので、我々も出発予定時刻の6時00分まで仮眠しようとしたが、予め仮眠ができる準備をしてこなかったため、荷物満載の狭い車中で、仮眠することは出来なかった。外では他の登山者がごそごそと準備を始めたこともあり、我々も仮眠を諦めて出発するとにして準備を始めた。
さて、準備完了!!で、出発(5:44)した。ヘッドライトを点け、まずは、ゲートをすり抜けて林道歩きである。すぐにS字カーブを通過する。山の端は明るくなり出して、ヘッドライトは不要かな?と思う頃(6:03)、小さなトンネルを抜けた。トンネルを抜けると、すぐに登山口(6:05)であった。


恵那山広河原登山口の看板が多くあり、見落とすこともないだろう。先行者が1名休憩中であった。その先行者はすぐにスタートしていったので、我々も後を追う形でこの登山口を出発(6:08)した。
登山口からは、左下に流れる本谷川の左岸に下り、丸太橋を渡って右岸側へ出る。右岸側に渡ると、川下に下るように登山道が付けられている。初めは緩やかに登っていくと、風穴への分岐(6:12)がある。

ここには「→恵那山、←風穴80m」という道標があり、そばの岩にもENA→という文字が赤ペンキで書いてある。ここから登山道はジグザグになり、尾根に出る(6:24)と、この尾根を直登するようになり、いよいよ坂が急になってくる。息を切らしながら登っていくと、丁度、朝日が昇りだした(6:34)。きれいな朝日に見とれてしばしの休憩。

すると、すぐに「2/10」の表示のある場所に着いた(6:37)。えっ!!、「1/10」はなかったのにいきなり「2/10」か。「1/10」の表示は見落としたのであろうか。まあ、そんなことはいいが、こうした表示があるのはありがたい。この急登はそうとう体力を消耗する。それでもガマンで登るしかないが、いったん平らな場所(6:47)に出てホッと一息ついた。しかし、また急な坂となり、「3/10」の表示(6:52)と「4/10」の表示(7:13)を通過して、ようやく「恵那山」の道標のある平らな尾根(7:20)に出た。


ここが地図上の「1716m地点」かと思ったが、どうも違うらしい。「1716m地点」はもう少し先らしい。しかし、表示がないので確かめられない。高度計を見ればよさそうであるが、それもしなかった。さて、このあたりからは、展望が開けるようになり、坂も幾分緩やかになるので有り難い。そして、「5/10」の表示のところで、しばしの休憩(7:28〜7:30)をしたが、次の「6/10」の表示の場所でも休憩(7:44〜8:00)して、K氏に頂いた珍しい行動食を食べた。ここまでで2時間を要したということだ。こんな調子では2時間30分では山頂に到達できない。しかし、身体が思うように動かないからどうしようもない。それで、好天を幸いに素晴らしい展望を楽しみながらゆっくり登った。というより、ゆっくりとしか登れなかったというべきだ。


それにしても、南アルプスや中央アルプス、さらに御嶽山や北アルプスがきれいに見える。「7/10」の表示(8:18)、「8/10」の表示(8:36)を通過して、県境尾根に乗った(8:43)。ここには「広河原国有林」と「恵那山」という看板が木に付けてあった。




ここまで来ればもう山頂は近かろうが、ここで最後の急登が待っていた。それをなんとかクリアして、山頂と見間違うコブ(9:08)を乗越し、うっすらと積雪のある鞍部を越えて、ようやく山頂の広場(9:12)へ飛び出した。


山頂広場には、一等三角点、山頂の標柱、神社、展望台がある。しかし、展望台に登っても360度の展望と言うわけではない。伊吹山や養老山地の方は見えるが、南アルプスや中央アルプス、御嶽山の方は樹林が邪魔をして見えない。


小休止の後、ここを出発(9:23)してさらに先へ進み、「バイオトイレ」と「避難小屋」がある広場(9:30)に出た。ここでは多くの登山者が休憩していたので、我々も早速食事タイムとした。私の定番の「おにぎり」と「もつ鍋」、「海藻スープ」である。食事中にはどんどん登山者が登ってきた。この時期でも登山者はいるのだなと感心する。登山道には雪があったのに・・・。食事休憩の後は、避難小屋の裏にある展望岩に登ってみた。すると、なんと、南アルプスの後に真っ白な富士山が見えるではないか!!これは、感動ものだ。
さて、1時間の大休止の後、どんどん登山者が登ってくる中、いよいよ避難小屋から下山(10:31)にとりかかった。軽く登って、三角点や展望台ののある山頂(10:39)を通過し、まだ積雪のある登山道を下り、コブ(10:42)を乗り越えて、登りには気づかなかった「9/10」の表示(10:52)を過ぎると、すぐに県境尾根からの下降点(10:57)であった。あとは休憩もなく、「7/10」地点(11:20)、「6/10」地点(11:34)、「5/10」地点(11:45)をそれぞれ通過した。そして、「恵那山」の道標(11:49)のある地点まで下ってきた。さらに、「3/10」地点(12:00)を過ぎて、平らな場所(12:04)も過ぎ、「2/10」地点(12:08)を通過して、尾根から離れ(12:14)トラバース道になると、やがて、風穴の分岐点(12:21)に出る。そして、橋を渡り登山口の林道()12:26へ出た。
あとは、登りでは暗かったので分からなかったが、きれいな山肌の紅葉を見ながら林道を下って、駐車場(12:48)へ着いたのであった。

帰り道にパークランドへ立ち寄り、オートキャンプはできるのかと聞いたところ、今はバーベキューのみでキャンプは受け付けていないとのことである。キャンプは、弓の坂キャンプ場があると紹介された。
次に「野熊の床 月川」を見に行ったが、ここは日帰り入浴ができる。


そして、キャンプが出来る場所はないかと下ってくると、園原ICの標識の前に何か公共施設のような良い場所があった。広い駐車場と隣にトイレもある。近づいてみると、「林業活動拠点施設」という看板がある。施設は施錠してあったが、トイレも使えそうである。
ヘブンス園原への看板もあったが、そちらは見に行かずに帰路についた。園原IC(13:37)から高速に上がり、美濃加茂IC(14:35)で下りる。K氏宅(14:55)に立ち寄り、帰宅(15:30)した。