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| (行程) 29〜30日 31日 ワンゲルの例会で、「尾瀬」と「燧ヶ岳」へ行くことになった。1泊2日の日程であるが、遠方のため前夜発とした。20時00分に集合して、岐阜各務原ICから、高速へ上がり、東海北陸自動車道、北陸自動車道、関越自動車道を経由して、小出ICまでやってきた。ここから国道352号で「御池駐車場」を目指した。この国道が山岳道路で幅員が狭く、アップダウンやカーブの連続であり、慎重な運転を強いられる。 「御池駐車場」は、国道352号沿いにあり、料金は1回あたり1,000円である。尾瀬の山小屋に宿泊すると、無料にあるコインがもらえる。駐車場の前には、「山の駅御池」があり、トイレや売店がある。駐車場は半分も埋まっていない状況であった。 早朝、5時00分ころ起床し、朝食を済ませ、準備をして、いざ、「燧ヶ岳」へと6時13分に出発した。登山口は駐車場の一番奥から始まる。板張りの遊歩道を歩いていくと、やがて、左へ分岐する木道があり、「燧ヶ岳4.5km」の道標がある。ここからが、登山道かと納得しながら木道を登っていく。木道は地道に変わったりしながら、やがて、急な坂道にもなる。そして、所々で積雪があり、木道が隠れてしまっている場所がある。まだ残雪があり、夏道が完全には現れていないのだ。これでは先が思いやられる。そうこうしながら、残雪の斜面をよじ登り、平坦地になったかなと思ったら、「広沢田代」だった。7時00分に到着、休憩に最適な場所である。 ここを7時23分に出発し、目の前の急坂に取り付く。相変わらず、残雪が多い。雪と格闘しながら、進んで行くが、木道はほとんど見えなくなってきた。もうほとんど残雪の山という感じである。そうこうしながら、急坂を登り切ると、8時11分に「熊沢田代」に飛び出した。先行の5人パーティが休憩していたが、先に出発して行った。樹林から抜けて、平坦地であり、横切る風が心地よい。いままでの汗を一気にぬぐい去ってくれる。しかし、そのうち寒くなってきた。 ここでの休憩を終え、8時37分に山頂を目指して出発した。いきなりの急登であるが、がまんしてゆっくりと登るしかない。ほとんどが雪上歩行である。先行パーティの足跡を頼りに登っていく。しかし、先行パーティが右往左往している。どうも、目印の赤いテープがないというのだ。沢筋には残雪があるが、それ以外は笹藪が出ている。沢筋を登って見ても、笹藪の切れる所、つまり登山道がないというのである。赤いテープも見あたらない。われわれも探して見るが、全く見つからない。そのうち、ガスも出てきて、不安にさせる。この状態では、無理に山頂に出たとしても、下山路も心配になる。それで、全員一致で撤退を決める。9時40分のことだ。 ところが、撤退にも神経を使う。登りの足跡をたどるのであるが、それでも間違えたりして、難渋した。なんとか、「熊沢田代」まで10時04分に下山してきた。ここで、小休止のあと、10時12分に出発し、苦労しながら、10時56分に「広沢田代」まで下山した。ここで、昼食という声もでたが、危険地帯を早く抜けるため、早々の下山を開始した。11時00分である。しばらく、下ったところで、雨が降り出し、早く下山してよかったと思いながら、雨具を着込んで、下山した。なんとか、11時52分に「御池駐車場」まで戻って来た。このころには雨も止んだので、ここで、昼食をとった。 この天気なら、宿をキャンセルして帰路につくことも頭をよぎったが、ここまできたのだから、明日の予定に期待して、今日の宿までは、行くしかなかろうと腹を決めた。12時37分に出発した。案内書には「裏燧林道」と書いてあるので、てっきり車の通る林道かと思ったが、実際は木道の山道であり、疲れた体に堪えた。これらは、残雪の状況と同じく、下調べ不足である。反省、反省。これらを考えると、実行委員としては下見が大切だと痛感する。こんな遠方で下見が不可能ならば、なおさら、下調べが必要だ。情報収集が決定的に不足していた。それでも、不平不満を言わず、付いてくる参加者の面々の寛大な心に感謝せざるを得ない。 「温泉小屋」へ行く途中で、「三条の滝」を見ていくという選択肢もあったが、疲労困憊の自分自身や参加メンバーを見ると、とてもそんな体力の余裕はなかった。ただ、ひたすら、「温泉小屋」を目指して黙々と歩く。 15時50分に「温泉小屋」に到着した。小屋が見えた時の安堵感は忘れられない。チェックインしたら、すぐに風呂へ入り、ビールを飲む。至福の時か。17時00分から夕食が始まった。疲れもあって、宴会もそこそこに切り上げて、就寝となった。 翌朝は、5時00分に「尾瀬ヶ原」の散策に行く予定にしていた。結局、5時20分に出発した。「見晴十字路」まで往復して来た。水芭蕉が一面に咲いていた。また、朝日を浴びた樹林や、朝靄の尾瀬ヶ原はとても幻想的だ。「燧ヶ岳」の方から、昇る朝日もきれい。「至仏山」は、ガスって山頂が見えなかった。 「尾瀬ヶ原」の散策から戻って、「無料休憩所」で朝食のあと、帰路についたが、「三条の滝」を見るグループは一足先に発つことにして、6時37分に出発した。「温泉小屋」からすぐに谷筋へと下る道に分岐していく。6時46分に「平滑の滝」に着いた。岩盤の上を滑り落ちる滝であるが、水量が多いため、すごい迫力である。 さらに「三条の滝」を目指して先へと急ぐ。7時10分に「三条の滝」へ到着。これもすごい迫力の滝だ。「華厳の滝」や「那智の滝」に一歩もひけをとらないと思う。「本隊」(滝を見ず、裏燧林道を帰るグループ)に合流するため、早々に切り上げた。7時17分に引き上げた。帰りは当然ながら急坂が続く。ぜーぜーいいながら、7時57分に「裏燧林道」へ合流した。40分もかかったことになる。なんということか。トータルでは標準タイムだが、登りに時間がかかりすぎた。体力の消耗が激しかったということか。 「裏燧林道」を急ぎ、8時09分に「本隊」と合流した。そうして、まもなく雨が降り出して、雨具を着込んだ。雨の中を「御池駐車場」を目指して黙々と歩く。足がふらつき、転倒もした。さんざんな目にあった。9時55分に「御池駐車場」に着いたときは、やっと戻って来たのかと安心した。 雨具を脱ぎ、売店で土産を買い、10時30分に帰路についたが、小出ICから高速にあがる前に「ゆ〜パーク薬師」で温泉に入って、昼食をとることにした。くねくねの国道352号を走り、12時20分に温泉に着いた。やはり温泉はいいな。「温泉小屋」でも温泉に入ったが、石けんやシャンプーは使えず、湯船にすくんだだけであったので、ここで体や髪を洗った。 昼食も済ませて、13時45分にここを出発し、14時00分に小出ICから高速にあがった。あとは、一目散に帰るのみ。途中で適当にトイレ休憩をしながら、19時に関SAに着いた。ここで、夕食をとり、その後解散した。県庁へは20時00分の到着であった。 |
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