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好天に恵まれ、かねてから思いを寄せていた迷岳へ行くことにした。午前5時27分に家を出る。長良川沿いを南下し、東名阪自動車道に乗るルートをとる。順調に進み、桑名東ICから、東名阪自動車道にあがった。ここまではよかったが、眠気が襲って来た。睡眠不足ではないのだが、どうしたのか?前夜はこれに備えて早く休んだはずだ。しかし、この眠気はどうにもならず、大山田PAで仮眠する。10分ほど仮眠した後、出発したが、どうしても眠気はとれず、再度、亀山PAで休憩した。その後は一気に松阪ICまで走り、松阪ICで下り県道59号線で南下し、国道166号に合流する。ここからは、奈良方面、桜井方面へとひたすら進む。旧飯南町を通り抜け、旧飯高町へ入る。途中、「ホテルスメール」の看板があるので、これを目印にして走る。国道166号は、櫛田川に沿ってさかのぼることになるが、国道422号が左へ分岐する交差点を過ぎると、まもなく、「ホテルスメール」の看板があるT字路を左折して、奥香肌峡温泉や蓮ダムを目指す。左折すると、すぐに正面に飯盛山や迷岳が見えてくる。すると、またT字路があるが、ここにも「ホテルスメール」や「いやしの里」の看板があるので、ここで左折する。すぐに、ホテルスメールの一角に出る。最初の交差点を右に曲がるとよい。直進は「ホテルスメール」で、右折が「いやしの里」であるが、迷岳の登山口は、「いやしの里」の前にあり、その反対側に駐車場もある。私は、最初で登山口がわからず、「ホテルスメール」の方へ直進してしまい、ホテルスメールの周囲をうろうろしていた。そして、唐谷林道の方へ進んで、やっと、「登山届ボックス」を見つけたのだ。前述の交差点を右折して、登っていくと、正面に「いやしの里」があり、その手前に橋がある。その橋の手前右側のたもとに登山届ボックスがあるのだ。反対の左側には20〜30台止められる駐車場がある。もっとも、駐車場はこの手前にも2カ所ほどあった。いずれも、20〜30台くらいは止められそうだ。今日は、1台も止まっていない。 さて、松阪ICを下りたのは、7時30分ころであったが、結局、駐車場へ着いたのは、8時44分ころであり、準備をして出発したのは、9時04分であった。 先ほどの「登山届ボックス」に登山届けを投函し、唐谷の左岸沿いの道を進んでいく。初めは車でも通れそうな道であるが、すぐに山道となり、山道になったすぐに、「迷岳登山道」の小さな札が木につけてあった。それで、登山道を確信し、山道を唐谷沿いに進んでいく。すると、9時10分には、同じく「迷岳→」の札が木に掛かっており、右への分岐がある場所に着いた。右折した側にも木にテープが巻いてある。それで、ここが迷岳への登山道だとわかる。ここからは、尾根へ向けて急登することになるが、この急登は半端ではない。胸突八丁の急登だ。焦らず、ゆっくりと登ることだ。登るにつれて、背後にはホテルスメール付近の展望が木々の間から見えるようになる。9時49分にロープの張ってある場所を登ると、やせ尾根に出る。それでも急登には変わりなく、9時58分にやっと主尾根に飛び出した。ここからは、快適な尾根歩きかと思ったが、さにあらず。きついアップダウンの登りである。木の根っこや岩をつかみ、ゼイゼイと息を切らして、なんとか、10時21分にピークに出た。木に「飯盛山北峰809m」という札がかけてある。そうか、これが北峰かとインターネットで事前に仕入れた情報を確認した。この先、いったん下りがある。10時26分に鞍部に立ち、登りに転じる。ここからは、とにかく尾根をたどるが、両側が切り立ったやせ尾根のアップダウンで、緊張を強いられる。10時38分、10時50分、10時58分とピークを越えて、11時00分に「飯盛山南峰930m」という札が木につけてあるピークに出た。ここが南峰かと、納得したが、あまりにも時間がかかりすぎであった。もう唐谷へ下りる分岐があるはずだと、思っていた。ここまで、雪は少なかったが、少ない雪が凍っており、滑って登りにくいことこの上もない。それで、時間がかかったのか、それとも、体力の衰えすぎか。木々の間から見える「迷岳」はまだまだ遙か遠くである。この時点で下山した後の潮干狩りはあきらめざるを得なかった。もう、なにがなんでも「迷岳」まで行くしかないと決めて、突き進む。 ここから、いったん下りがあり、11時07分に鞍部に至る。そして、登りに転じ、11時15分、11時19分とピークを越えて、11時24分にもピークに出るが、ここの木に「930?」という札がつけてあった。まあ、どちらでもよいが、飯盛山南峰ははっきりしないのかな。さて、ここからも下りがあり、11時28分に鞍部を通過し、11時35分にピークを越えると、11時47分、今度は、唐谷へ下りる分岐があった。やっと、この分岐に着いたかという感じであった。大木に「迷岳、唐谷、飯盛山」という案内板がつけてある。直進はもちろん迷岳、手前は飯盛山で、左へ下りるのが、唐谷である。帰りは絶対にこの道を下ると決めて、とにかく、休憩した。いままでノンストップで来たツケが回ってきたのか、足が筋肉痛になってきた。しかし、「迷岳」は目前に迫ってきていた。気合いをいれて、11時51分に出発した。11時58分にいったん鞍部へ下り、あとは、迷岳への登りが始まる。雪が増えて来たので、12時09分から12時14分までかかり、途中でワカンをつける。しかし、ここからが、また長かった。足の筋肉痛はより強くなってくるし、不安を抱えながら、とにかく、ゆっくりゆっくりと登っていった。12時55分、やっと頂上へたどり着いた。そこには、3人パーティが休憩中であった。それこそ、ヘロヘロで息もタエダエにたどり着いたのだから、「よく、来れましたね。」と声をかけていただいた。そのうえ、彼らの漁師鍋のご相伴にあずかった。さっそく、パンとおにぎりをほおばりながら、漁師鍋をいただいた。かれらは、地元の大台町の人で私とは反対側から登って来られたそうだ。そちらの方が近くて2時間ほどで山頂に着くという。私のルートの飯盛山経由は一番ハードなルートだという。確かにやせ尾根あり、岩の急登あり、絶壁ありで、険しいことは間違いない。初めてのルートとしては避けるべきだったか。 さて、山の話をしながら、昼食を終え、記念写真を撮ってもらい、私は一足先に山頂を辞した。13時27分である。足は回復したとはいえ、雪のある急斜面は気を抜けない。慎重に慎重に下って、30分ほど、13時54分に唐谷への分岐点に着いた。このルートも急降下ではあるが、ちゃんとした道があり、テープの目印もあって、快調に下った。途中で、ワカンを外した。14時24分に沢をわたって、沢の右岸沿いの道を下っていく。すると、途中の14時30分に、半分凍り付いた滝にでくわした。木々がじゃまをしてよくは見えないが、落差も相当あるようだ。これを過ぎ、さらに下ると、赤い橋をふたつ渡る。沢を渡る橋ではなくて、岸壁の登山道につけられた橋である。そして、14時39分に沢をわたる。さらに下って行くと、右手に林道のガードレールが見え、14時49分に林道終点へあがった。ここは、広場になっていて、車も転回できるし、10台くらいは駐車も可能だ。ここまで、車であがってきて、ここから、いま下山してきた道をたどるのが一番短距離で早いのではないかと思った。 さて、それは、そうとしても、足が痛くて、この林道でへたへたと座りこんでしまった。遠くの山々を眺めながら、パンをかじった。足は痛いが休んでいても、帰れないので、重い足を引きづりながら、15時03分林道を歩き始めた。そして、15時44分に駐車場へ戻った。林道は「いやしの里」の前から始まっていた。ゲートもないので、車で終点まであがることができる。今度、来るときは絶対にこのルートだと思った。帰りは、松阪ICへ出て、伊勢自動車道に乗ったが、伊勢関ICから四日市東ICまで25kmの渋滞という情報を見て、伊勢関ICで高速を下り、国道306号、365号を経由して、大垣回りで帰宅した。給油もして、19時50分に帰着であった。 |