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暮れも押し迫ってきた日曜日、天気は芳しくなかったが、まあ、近くの山だからと出かけていった。釜ヶ谷山は伊自良湖の奥にある山だ。伊自良青少年の家や伊自良キャンプ場から登山口がある。案内板によると、尾根へと直登する奥の院コース、渓谷沿いに上がっていく竜神コースがあり、さらに竜神コースは途中でやまびこコースに分岐している。いずれもそれぞれ趣のあるコースである。その日の体力と気分で選定すればよい。一番最短コースは奥の院コースで、あと、竜神コース、やまびこコースと続く。奥の院コースは、距離が短いだけ急登を強いられる。しかし、展望台、奥の院、行者岩など見所が多い。
今日は、時間短縮のため最初から「奥の院コース」と決めていた。9時に待ち合わせて出発し、伊自良湖へ向かったが、北へ行くにつれて、天気が悪くいよいよ雨が降り出した。幸い小雨なので、強行するつもりでとにかく登山口へ行く。伊自良青少年の家を過ぎ、キャンプ場のプールの前に車を止める。2〜3台は駐車できる。夏のシーズンではとても駐車は無理なので、手前のキャンプ場の駐車場を利用するしかないであろう。
さて、9時42分に雨具をつけて出発する。奥の院コースを登っていく。10時07分に尾根に上がったが、ここに展望台がある。ここで小休止し、10時13分に出発した。ここからは、尾根を登っていく。すぐに「みぞれ林道」への分岐があり、山頂まで1,100mの道標がある。このころから天気が回復し、陽射しものぞくようになった。10時17分に鉄塔の横を通り、18時18分に奥の院に着いた。山中にひっそりとたたずんでいる。当時はここまで参拝に来たのであろう。10時32分に山頂まで600mの道標があった。しかし、ここからがまだまだきつかった。10時38分に行者岩に到着、この岩は甘南美寺のご神体となっている。この岩の上からの展望もすばらしい。そして、10時56分にやっと竜神コースとの合流点に着いた。ここを10時57分に出発し、11時00分に頂上まで200mの看板を過ぎ、11時07分に頂上に着いた。頂上は広く三角点と山頂表示板もある。また、避難小屋もあるので、この小屋ですき焼きの宴会をすることになった。そのうち、別のパーティがあがってきて、同じ避難小屋で昼食をとることになった。われわれは、中央を占領していたが、すみへ退避して、人数で勝る彼らに敬意を表した。さて、十分に食して満腹になったところで、下山することにした。時を同じくして彼らも昼食を終え、共同で撤退にかかった。
12時23分、彼らより先に、われわれは下山した。12時28分に奥の院コースと竜神コースとの分岐点に着き、下山は登りとは違う竜神コースをとることにした。竜神コースはゆるやかに下って、沢に出、あとは沢沿いに下っていくコースだ。登りに使うと楽かも知れないが、距離が長く展望はない。しかし、夏は、渓谷の美しさを眺めながら、登ると涼しいかも知れない。さて、途中、やまびこコースの 分岐を分け、13時07分に林道に出た。ここには、「雨乞いの森」という石碑がある。ここまでは、車で登ってくることができる。駐車は4〜5台くらいか。沢の対岸に休憩舎もある。
ここを13時12分に出発し、ここからは、林道をゆっくりと下って、13時29分にキャンプ場に出た。ここから往路を辿って、プールの横まで登る。13時33分に駐車地点へ戻った。周回コースの結実だ。適度な疲労感と充実感を土産に帰路に着いた。