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屏風山(11月ワンゲル定例会)

所在地
平成17年11月特別定例会
 
グループ

 ワンゲルの11月特別例会は、会員の希望により、この「屏風山」に決定した。ただし、アプローチが長いことや、登山道がなく林道歩きあり、谷歩き(沢登り)あり、急登あり、尾根歩きありと、まことにバラエティーに富んだコースで、参加者の力量が問われる例会であった。参加メンバーは、杉山さん、野首さん、丹羽さんと私の5人であった。
 コースの難易度を考えて、まだ暗い早朝5時59分に誰1人遅れることなく、山県市役所に集合した。市役所内の駐車場に入れないなどのトラブルがあったが、さすがに山慣れしたメンバーばかりで、てきぱきと解決して定刻に出発することができた。旧基山町の尾並坂峠を越えて、旧根尾村に入り、旧根尾村役場で清水さんと合流した。
 あとは、東谷を遡り、上大須ダムの手前で左折して折越林道へ入り大白木山登山口の峠を越え、下ったところの越波集落を過ぎて、河内谷に架かる橋を渡ってすぎに右折する。ここからは、未舗装の林道になるが、ゆっくりと進む。しかし、さすがに乗用車では車の底部を擦る場所があった。なんとか我慢してゲート前に到達した。ここからは、林道歩きを余儀なくされる。ゲートの手前のふくらみに駐車して早速登山準備をする。なにせ本日は行程が長いのに、この時期は暗くなるのが「つるべ落とし」ときている。
 さて、7時58分にゲート前を出発した。すぐに「6km」という標柱が路傍にあった。これを8時00分に通過する。やがて、8時13分には赤い欄干の橋を渡る。この当たりの紅葉はグットタイミングであり、錦秋の紅葉を楽しみながら、長い林道歩きを続ける。8時17分に「7.5km」の標柱を通過、8時21分には、営林署の「越波国有林 3049林小班 歩道入口」の看板がある場所に着いた。この付近はすべて国有林なのであろう。8時29分には「越波国有林 3054と林小班 歩道入口」という看板もあった。さらに8時33分に「9km」の標柱を通過し、8時40分には「越波国有林 3050林小班 歩道入口」の看板を過ぎる。そして、8時44分に「10km」の標柱を通過すると、まもなく8時46分にやっと「屏風山登山口」に到着である。正味4km以上の林道歩きであった。ここには営林署の「越波国有林 3050林班 屏風山 歩道入口」と「越波国有林 3052林班 歩道入口」の2つの看板もある。
 息を整えて、8時55分林道から下りて、河内谷を渡渉し、いよいよ登山道(?)へと入る。まずは、屏風谷の遡行である。屏風谷に入るとすぐに堰堤が現れるが、右岸にハシゴがあるので、それで堰堤をクリアする。屏風谷を遡ること約20分、9時16分に尾根へとあがる取り付き点を発見した。木に黄色のプラスティックの板が付けてある。ちょうど3つ目の支流が左岸へ流れ込んでいる合流点のすぐ上流である。まあ、これを見落としてもさの上流に滝があって、遡行が難しいのでわかるであろう。
 ここでも休憩して、9時19分に尾根への急登にかかる。いきなりロープが取り付けてある急登から始まる。あまりの急坂に途中で5分ほど休憩する。そして、9時54分に県境尾根に飛び出した。これで、約半分の行程であろう。あとは、県境尾根をたどれば頂上に達することができる。しかし、ここからの尾根歩きも最初こそ傾斜が緩いが、すぐに急登になり、しかも急登の連続なのだ。
 十分に休憩し、10時10分に県境尾根をスタートする。すぐに屏風山の山頂が望まれるようになるが、すぐに樹林で見えなくなる。三角錐の良い形をしている。そして、頂上直下の急傾斜の確認できる。やがて、シャクナゲが笹に変わると、頂上は近いと思われるが、傾斜は一層急になる。屏風山と呼ばれるゆえんだ。尾根の脇に枯れ木が1本あるが、ここで、あまりの急登に根をあげて、10時51分から11時01分まで休憩した。最後の気力をふりしぼって、笹に掴まり、体を引き上げて、11時09分、山頂広場に出る。山頂は下から見たとおり三角錐の先端という感じで笹は刈り払われているが、そんなに広くはない。今日の5人で一杯の感じである。周囲は360度の大展望であるが、足元はすぐに切り立った屏風のような傾斜なので、足を踏み外さないように注意して景色を楽しむ。登りの苦労を思うと、去りがたいが下りのことを思うとゆっくりもしていられない。
 12時00分に下山と決めて、笹で足元の見えない急傾斜を滑るように下る。12時32分に県境尾根から屏風谷へ下りる地点まで下った。ここで大休止。12時50分に一番の急傾斜を真っ逆さまに下る。13時14分屏風谷の谷身に立つ。ここまで来ると、やっと気も緩む。しかし、安心はできない。沢歩きを経て、林道へ出るまでは。さらに気を引き締めて、13時27分に出発。13時50分に林道へたどり着いた。
 14時02分に林道を帰り始めた。帰りはゆっくりのんびり歩き、14時17分に「9km」の標柱、14時29分に「8km」の標柱、14時38分に赤い橋、14時51分に「6km」の標柱と順調にこなして、14時52分にゲート前の車に着いた。
 15時00分に車を発進し、16時00分に旧根尾村役場を通り、16時45分に山県市役所で解散とした。12時間に及ぶ長い山行きの完成となる。大満足の1日であった.