トップページに戻る カレンダー  岐阜県の山  東海の山  ぎふ百山 日本百名山 愛知130山


土倉岳(1,049.5m)

所在地
 
平成17年5月10日(火) 晴れ
 
グループ

 念願の土倉岳を制覇すべく、用意周到に計画を練っていたがついに決行の日がきた。6時00分に自宅を発ち、西へ向かい、揖斐川の右岸堤防道路を南下し、大垣市の南端で牧田川の右岸堤防に乗り換える。今度は牧田川を遡り、養老町から上石津町を抜けて、三重県藤原町へ入る。そして、黄金大橋を渡ったところの信号交差点から国道306号に乗り換えて、鞍掛峠方面へとあがっていく。すると、赤い端を渡ってまもなく右側に広い駐車場が2カ所あり、さらにその先にコグルミ谷があって、この出会いに御池岳登山口の標識がある。このコグルミ谷も先の豪雨により崩壊が激しく、左岸にあった登山道は右岸側に付け替えられていた。登山口に2台ほどの駐車スペースがあり、ここに止めて7時47分に出発した。8時02分に直進は「御池岳、白船峠」、右は「タテ谷、鈴北岳」という看板のあるタテ谷との分岐に着いた。そのまま直進し、8時19分に「長命水」に着く。8時29分に「御池岳登山道5合目」の看板を過ぎ、8時40分に「カタクリ峠」に着いた。ここは「御池岳登山道の6合目」でもあり、ここから右へ登ると御池岳、左へ尾根を進むと白船峠である。ここは昔は「天ヶ平」と呼ばれていたらしい。そんな看板が木につけてある。また、「伊勢幹線No.L201」という送電線の鉄塔巡視路の案内板もある。さて、ここから左にとり、尾根道をどんどn進んで行く。一旦下って登りに転ずるが、このあと8時53分、8時59分、9時05分とピークを越え、9時11分に「冷川岳」(標高1050m)に到着する。ここから一転して下りとなり、まもなく9時14分には鞍部の白船峠(白瀬峠)に着く。ここは十字路となっており、直進は「藤原岳」、左は「坂本谷」の下山路、右は「真の谷、御池岳」という標識がある。ここで、右へ曲がったのはよいが、早速、道を間違えてしまった。右山でトラバースする山腹の道がよく踏まれていたので、そちらへ入り込んでしまった。実は、「真の谷」へは右へ曲がって沢筋を急降下するのであった。しばらく進んで間違いに気づき、9時23分に引き返し、9時40分に再び白船峠まで戻った。改めて「真の谷」を目指して急降下していく。しかし、なかなか「真の谷」へ着かない。やっと、9時48分に「真の谷」へ下りたった。伏流水となって、水の流れていない谷を下流に向かって10分くらい下っていく。すると、9時58分に「河倉峠」への上がり口を見つけた。川の右手の木に「河倉峠への道は廃道化して通行不能」という札がついていた。もっともそのまま川を下っていくと、両側が岩壁となり、水は流れていないが、滝のようなところに出るので、「おかしい」と思うであろう。実際、私もその滝の上部に立って、これを下っていくのだろうか?と疑問を抱き、引き返してやっと「河倉峠」への道を見つけた次第である。さて、この滝状のところから、右手の山腹に取り付き、右山でトラバースしていく。前述の看板が木につけてあるが、はじめは踏み跡もはっきりしない。なんとか踏み跡を探って、同じような高度のところをトラバースしていく。10時14分に第1の崩壊地を通過する。この崩壊地はなんなく通過するが、10時23分に第2の崩壊地に着き、これを通過すると、その先で踏み跡が消えてしまう。しかもすごい崖が立ちはだかっている。ザイルでもなければとても越えられない。それで、その崖の手前の尾根を上へ上へと急登した。やっとの思いでこの崖の上部を高巻いて越える。時刻は11時13分であった。ここから目指す土倉岳のピークが見えるようになる。しかし、ここまでに結構な時間がかかった。さらに、右山でトラバースしていき、11時21分に第3の崩壊地を越えると11時38分に踏み跡が現れるがすぐに消えてしまう。この先で沢に出くわすが、崩壊がひどくて越えられそうにない。眼前には土倉岳のピークがあるので、土倉岳北の鞍部から派生した沢であろう。ここで一旦沢身へ下りることにした。とにかく木に掴まりながら、沢が二つに分岐する沢身に下りたった。そこから左の沢を登り詰めた。案外、簡単に尾根上の鞍部に飛び出した。右手には御池岳のボタンブチから続く岩壁があり、左手には土倉岳のピークがある。土倉岳から御池岳への縦走路のやせ尾根と思われた。ここから左へと進むと、12時06分「土倉岳」の三角点に到着した。やっと念願が叶った瞬間であった。三角点の周りは、木々が刈り払われていたが、展望はあまりよくない。木の株に腰掛けて、満足感に浸りながらおにぎりをほおばる。しかし、まだ安心はできない。帰りにもあの危険な崖を2カ所越えなければならない。いろいろ思案した結果、帰路は往路をたどらず、奥ノ平経由で御池岳の登山道を戻ることにした。そうと決めたら長居は無用と、12時31分に下山を開始した。12時35分に先ほど登って来たやせ尾根を通過し、そのまま御池岳奥ノ平南端への登りにかかる。そして、12時50分に御池岳奥ノ平といわれる台地の南端に到達した。ここから笹の生い茂る広大な台地を横断しなければならない。しかもはっきりした登山道があるわけではないのだ。まあ、笹の背丈が低いので見通しが利くことが多少の安心感にはつながった。しかし、所要時間が計算できない。いつになったら「御池岳」、あるいは「奥ノ平」へ着けるのか。数年前、御池岳(丸山)三角点から「ボタンブチ」まで来た記憶だけが頼りだ。とにかく、北の方角へ歩くしかない。所々に踏み跡があったり、消えたりするが、自分で適当にルートを決めて歩いた。そして、13時25分に池池岳の奥ノ平と呼ばれるピークに着いた。その看板を見つけたときは、一抹の不安が安心感に変わった。ボタンブチ方面や眼前のピークがたしかに見覚えのある景色だと思った。休む間もなく歩き、13時31分に左は「ボタンブチ」、手前は「奥の平」、直進は「丸山(御池岳)」という分岐に着いた。ここで、やっと安心感が広がってきた。さらに、笹原を進み、13時35分にボタンブチへの道と合流し、ピークを越えると、まもなく、13時38分に分岐に着いた。右へ下ると真の谷、左へ登ると丸山(御池岳)という分岐である。せっかくなので、御池岳の三角点を踏んで帰ることにした。13時40分に三角点に到着し、13時43分には下山することにした。13時44分に分岐を通過し、一目散に下った。13時49分に「御池岳登山道9合目」を通過し、13時55分に涸れ沢の沢身に下りたった。右へ下ると「コグルミ谷、真の谷」方面、左へ登ると「鈴北岳」方面である。あとは「コグルミ谷」へと下るのみだ。13時58分に「御池岳登山道8合目」(真の谷とコグルミ谷との分岐点)を通過し、14時05分には「御池岳登山道7合目」を過ぎる。そして、14時10分にカタクリ峠へ到着した。これで、ループの完成だ。4時18分に「御池岳登山道5合目」を過ぎ、14時24分に「長命水」に着く。14時34分に「タテ谷」との分岐を通過し、14時42分に駐車地点の登山口に戻った。