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剱岳へ登ろうと計画し、ほんの2日前に「馬場島」の登山口まで行ったものの、悪天候のため、登山を断念し引き返してきた。こんリベンジをと考えていたが、残念ながらこんども天気はよくない。したがって、もっと南の方の山をと思い、南アルプスの鳳凰三山にした。そして、前日(18日)の午前中の勤務を終え、午後から出発することにした。
準備を万全に整え、14時30分に自宅を出た。16時04分に土岐ICから中央高速に乗り、18時08分に小淵沢ICで下りる。国道20号を目指して走り、一旦長野県へ入り、国道20号に出て左折する。この交差点は県境なので、「国界」というドライブインやホテルがある。さて、国道20号を韮崎方面へ走ると、すぐに山梨県白州町へ入る。そして、「宮脇」という交差点で右折して、「青木鉱泉」を目指す。この交差点の右側に「青木鉱泉」の案内看板があるので、確認して曲がる。
片側1車線の道をしばらく登っていくと、道路の左側に「青木鉱泉」の小さな看板があるので、このY字路を左折する。私はこの看板を見落として先へ通り過ぎてしまった。それで、おかしいと思い、国道まで引き返して戻ってきて、看板を見つけたという訳である。Y字路を左折して入ると、1車線の狭い道になるが、すぐにまたY字路がある。ここでもどっち?と迷うが、左側に「青木鉱泉」に小さな看板がある。左へ入ると、坂を下りて、小武川沿いに出る。あとは、この小武川沿いに走って行くのだ。
すぐに小武川に架かる橋を渡るが、橋を渡った先からは、未舗装悪路となる。普通車の場合は、下腹を擦らないように気を付けて走らないとひどい目にあう。いい加減にいやになるほど走ると、「御座石鉱泉」の右へ入る分岐(看板がある。)がある。これを通り過ぎて、さらに走ると、やっと、「青木鉱泉」の入り口(ここにも看板がある。)がある。ちなみに左へ行くと、峠を越えて、韮崎の国道20号へ出られるようだ。さて、右へ入ると、まず小武川に架かる橋を渡る。そして、今度はドンドコ沢に架かる橋があり、右へ曲がって、これをを渡ると「青木鉱泉」である。ここで橋を渡らず、直進する「薬師ヶ岳」の「中道登山口」に行くのである。「青木鉱泉」を見ておこうと、一旦橋を渡って「青木鉱泉」まで行ってみる。しかし、もう暗いし海の日の3連休の中日ということもあって、駐車場にはたくさんの車があった。それで、ここでUターンして橋まで戻り、目的地の中道登山口の方へと車を進めた。
林道の分岐には「薬師ヶ岳」の案内看板があるので、迷うことなく進めるが、道は相当悪い。そして、行き止まりに「中道登山道入口」の案内看板を見つけて安堵し、ここで車中泊とした。車は3台ほど止められるであろう。19時30分ころの到着である。
外は暗くて、空も曇っており、星は見えない。まずは、途中のコンビニで買い込んだ弁当での夕食とした。今日は、ビールはあえて買わなかった。明日の早朝出発のため、20時30分には寝た。窓を開けると涼しくて気持ちがよいが、虫が入ると思い閉めて寝た。車中も暑くはなかった。夜中に、寒さで目覚めて、シャツを着込んだ。空には満天の星が輝き、今日の好天を予想して喜んだ。
3時00分に目覚めたが、外はまだ真っ暗であった。まずは、ラーメンで食事をした。そして登山準備をしていると、なんと、雨が降り出した。え?え?って感じである。1人では心細い感じで、雨の中を出発する気になれない。車中で雨が止むのを待つ。4時00分には外がうっすらと明るくなった。これはもう出発するしかない。もうすでに計画から1時間遅れとなっている。小雨の中最後の点検をしていると前は止んでくれた。しかし、通り雨ですぐに止んだのでよかった。
4時23分いよいよ出発した。「中道登山道入口」の看板には、「薬師小屋までテント場水場はない。急登の連続であり、体力に自信のない人はやめて。薬師小屋まで8時間から12時間かかる場合もある。ここで12時なら諦めて引き返してください。」というようなことが書いてある。覚悟はしていたが、これを見てますます気を引き締める。さて、登山道に入るとすぐに左手に廃屋があった。薄暗くて気味が悪く、立ち寄る気にもなれない。4時40分にコブを越える。4時48分には笹の広がる平坦地に出る。そして、4時56分に「火の用心」の看板のある平らな道に到着した。このあと5時05分になんと、林道に出た。ん?ということは。ここまで車であがって来れるということだ。ちょうど、ここが林道の終点となっているのである。実際1台バイクが止まっていた。30分の時間短縮ができるというものだ。昨日の林道を思い返すと、なるほど、中道登山道入口の終点より、手前に分岐があったが、あれを右へ入れば、たぶんここに通じているだろうと思う。昨日は、「薬師ヶ岳」の標識に従って、中道登山道入口めで来てしまったのだ。
とにかく、気を取り直して、さらに山道へとはいる。相変わらず続く笹道の中で、5時15分に平らな所に出て左山で進む。5時38分には展望のよい「愛林防火 大昭和製紙」の看板のところに着いた。さらに急登は続く。そして、6時02分に平らなところに出た。
ここには「薬師小屋の到着が遅くなる方は連絡ください。090ー5561−1242 ここからあと2時間半+個人差」と書いた札が木についけてある。もう1時間半も登ったのに、まだ、2時間半もかかるのか。合計で4時間ではないか。先が思いやられる。まだ、半分も来ていないということだ。しかし、登るしかない。6時18分には登山道に岩がゴツゴツしているところにたどり着く。この付近は笹もなくなったが、ジメジメしている。6時28分には青木鉱泉(?)の屋根が見える、わずかに開けたところに着いた。頭上も明るい感じだ。少し休憩して、6時33分に出発した。6時52分に「中道下山道 円野 清哲町」という看板がある場所に着いた。さらに急登は続き、7時01分に大岩の上の少し展望のよいところに着いた。休憩にはよいところだ。そして、7時18分には「御座石」と思われる場所に着いた。
傘岩のように、根本が細く、上が傘のように広がっており、雨宿りができる。大きな岩でペンキで「中道 白ホー会」と書いてある。ここからあと1時間くらいであろうか。つい2週間前に燕岳の北アルプス3大急登といわれる合戦尾根に登ったが、あれよりきつく感じる。つまりは、向こうは、途中、途中で第一ベンチ、第二ベンチ・・・と、適当な場所に休憩地があるが、こちらは何の変哲もないだらだらした登りであるからであろうか。しかし、今度挑むであろう、剱岳の早月尾根の訓練にはなるだろう。そんなことを考えながら、登っていく。7時49分には「登山道」の道標があり、7時54分にふと振り向くと、背後に「富士山」がくっきりと見え、うれしくなる。富士山に勇気づけられ、気をよくして、8時03分には平らな場所に出た。
地蔵岳のオベリスクのような起立した岩が1つあった。また、眼前に薬師ヶ岳が拝める。薬師ヶ岳の肩といったところか。この先すぐに、薬師小屋への道が左へ岐している。小屋へは行かないので、かまわず直進し、8時22分に薬師ヶ岳(2,780m)頂上に着いた。
「中道登山口」からちょうど4時間ではないか。登山口では1時間半遅れであったが、ここで、ぴったり計画通りではないか。思ったより時間がかかり、もたもたした感じであったが、まずは、よしよしと納得する。砂礫のきれいな頂上だ。富士山がくっきりと見え、北岳など白峰三山と甲斐駒ヶ岳が見え、うれしくなる。ここで展望を楽しみながら朝食を摂る。コンビニで買った弁当だ。しかし、先は長いので、8時39分に観音岳に向けて出発した。8時42分に「観音岳まで1.1km」の看板を過ぎ、9時04分に観音岳(2840m)に着いた。
計画表を見ると、10時05分となっている。計画表では1時間間違えていた。正しく修正すると、計画通りである。ここでは、写真を撮り、休憩して、9時23分に地蔵岳に向けて出発した。計画から20分の遅れだ。甲斐駒ヶ岳、白峰三山、八ヶ岳などを見ながら、稜線を行く。樹林の急坂を下って、9時38分に鞍部に着く。ここは鳳凰小屋への分岐になっている。右へ下りると鳳凰小屋であるが、地蔵岳へは直進する。そして、急な岩場を喘ぎながら登り、10時10分にやっとピークに着いた。「赤抜けの頭」である。この先で稜線の早川尾根と地蔵岳との分岐がある。ここで、右へ下ると、10時17分に地蔵岳に到着である。
ここでは計画通りであったが、さらにオベリスクへ登ろうと、リュックをデポして挑み、10時42分に着く。写真を撮って引き返し、10時52分に地蔵岳の山名標示柱のところに戻った。計画に遅れること45分で、11時00分に鳳凰小屋に向けて下山した。11時07分に「鳳凰小屋←→地蔵岳」の看板を通過し、11時20分に鳳凰小屋に到着した。
ここで計画より15分遅れ。水分を補給して、11時25分に出発した。小屋の主人が「どこの小屋から?」と聞いてきたので、「朝、登山口を出たんです。」と答えると、「頑張るね〜」という返事。さて、ドンドコ沢下山道を下ると、11時31分に河原へ出た。かつて、「北御室小屋」があったところらしい。ここには「東海自然歩道 山梨県 青木鉱泉約○km、鳳凰小屋約○km」という札があったが、肝心の距離数字は消えてしまってた。少し河原(左岸)を下り、11時40分に河原から樹林へ突入する。11時48分には、「五色滝←→鳳凰小屋」の看板を過ぎ、11時54分に「五色滝」の分岐に着いた。
ちょうど、計画通りの時刻になっていた。
五色滝を見に行き、11時59分に戻ってしばらく休んだ。12時01分にここを出発する。12時03分に「五色滝←→白糸滝」の看板を過ぎると、12時06分には「右、五色滝、左、青木鉱泉、手前、地蔵岳」の看板がある。五色滝はもう見たのに、何を血迷ったか、再度、五色滝の方へ行く。途中で気づいてUターンし、12時10分に分岐へ戻り、出発する。12時16分に「白糸滝←→五色滝」の看板を通過し、12時33分に「白糸滝」の分岐に着いた。計画よりぐっと早くなった。
白糸滝を見に行き、12時27分にここを出発。12時39分に「白糸滝←→鳳凰の滝」という看板を過ぎ、12時42分に水場を渡る。そして、12時49分に「鳳凰の滝」の分岐に着く。
鳳凰の滝を見て、12時00分に出発する。少し下ると、13時03分に鳳凰の滝からの道と合流する。つまり、しばらくの間、登山道が2本あるということだ。さらに下って、13時07分に「南精進ヶ滝←→鳳凰の滝」の看板を過ぎる。13時09分に小さな沢を渡り、続いて、13時11分には先ほどよりは大きな沢を渡る。13時21分に「南精進ヶ滝」の分岐に着いた。ここでは、計画より10分早い。
滝を見に行き、13時32分に出発した。ここまで来ると、先が見えてきたという感じはするが、疲れも相当なものだ。山側ルートと、川沿いルートの分岐はまだかまだかとと、気は焦るが足が動かない。13時33分と13時43分に沢を渡り、14時10分に山側ルートと川沿いルートの分岐に着いた。
当然、右の川沿いルートをとり、14時16分にドンドコ沢の支流を渡る。このまま青木鉱泉まで下っては、車を取りに行くのに大回りになるので、途中でドンドコ沢を渡って、林道へでないと行けないと考えた。そして、14時35分にドンドコ沢を渡り、工事中の河原を歩いて、14時43分に小武川林道に出る。昨日は車で上ったところである。
ここに荷物をデポして、車をとりに中道登山口まで林道を歩いて行く。そして、15時06分に車に着いた。計画通りであった。これで、周回してきたことになる。すぐいにスタートし、デポした荷物を回収し、15時15分に再スタート。
自宅へ向けて帰るのみ。小淵沢ICから16時06分に中央高速へ上がる。「恵那IC〜多治見IC、渋滞20km」の渋滞表示があり、迷ったが、高速が渋滞ということは下道も渋滞であろうと、結局そのまま渋滞の最後尾につっこみ、土岐ICを下りたのが、18時15分ころであった。帰宅は19時30分である。早く帰れてよかった。明日は休みだからゆっくりと寝よう。
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