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円原(871.3m)

岐阜県山県市美山町
 
平成16年6月28日(月) 曇り
 
グループ

 雨は降っていないが、早朝にすごい雷雨があった。それで、登山道も露で濡れているであろうが、今日の山行きにこの「円原」を選んだ。これは古里の山だ。子供のころは、焼き畑農業や林業の下草刈りに連れてこられた山である。少年時代のかすかな記憶がよみがえるかどうか。あのころは、ヒルに喰われた記憶はないが、今日は雨上がりのため、かすかな不安がよぎる。登山口は、「円原」の西側の山県市美山町の今島でなく、「円原」の東側の美山町柿野の西洞を選ぶ。国道256号で洞戸村方面へ向かい、洞戸村へ入るすぐ手前で、国道から別れ、山県市美山町の柿野へ入る。柿野の小学校跡を過ぎて、西洞川へと左折する。この左折地点から約4kmで「北山」の登山口がある。かつての西洞集落跡である。登山口には集落の記念碑がある。こんな山深いところで生活していたのかと思うと、当時の苦しい生活が忍ばれる。しかし、だからといって不幸であったとは、決めつけられない。「円原」の登山口はここからさらに1km先にある。林道ははじめは西洞川の左岸を行くが、約1km先で橋を渡って右岸側になる。するとすぐに左に小谷(水は流れていない。)がある。これが登山口となる。この山は登山道などというものはないのだ。橋を渡ったすぐにふくらみがあり、1台は駐車できる。さらに登山口を過ぎて50mくらい先にも広場があるので、車の駐車には困らない。さて、「円原」へはこの谷を遡るのであるが、あるいは、林道を歩いて行くこともできる。林道西洞納谷線が開通しているからだ。余談だが、私の古里は納谷側である。準備をして9時46分に出発した。谷を登っていくと、10時02分に二股分岐がある。ここは、左の谷へ入る。10時04分には左岸沿いに道が現れるが、10時09分にはその道も消える。そして、平らな場所に出る。前方高みにガードレールが見える。この上方を林道西洞納谷線が走っているのだ。谷は倒木がひどくて歩きにくい。そして、10時27分に石積み堰堤があり、その手前の谷の中の桧にビニールテープで左の矢印が付けてある。円原への取り付きを示す表示である。そこで、左を見ると、谷が分岐しており、その谷の右岸側の尾根に登っていく作業道がある。反対側(本谷の左岸側)の上方には林道がある。ここまでは、林道を使った方がよいと思う。谷の中の倒木をさけての登りはしんどいからだ。もし、林道を使えば、林道からここへ下りてくればいいのだ。谷筋にタラの芽が少々ある。さて、作業道を登り、10時42分には尾根の鞍部へ着く。ここで尾根を乗り越し、左山で緩やかな登りの道を進んで行く。倒木で作業道を見失いそうになるが、なんとか探して進む。11時06分には沢に出る。沢といっても雨水が流れただけのものである。この沢を渡って、左岸をのぼると、すぐの11時08分に作業小屋がある。小屋の手前で右へ曲がるように木札が木に縛り付けてある。90度右へ曲がると、すぐに左手下に窪地がある。ここからも左山の緩やかなトラバース道だ。11時27分に尾根を鞍部で乗り越える。右手には岩群があるところだ。この先相変わらず、トラバース気味に進むが、そのうち下りになったので、これはいかんとUターンして戻った。11時43分に岩群の尾根乗り越しまで戻った。ずっと、左山で登ってきたが、この左のピークが「円原」に違いないと思う。岩群の乗り越しから、今度は右山でトラバース気味に踏み跡がのびているのでこれをたどる。途中で雨水の流れた後を渡り、11時49分には岩がゴロゴロしている尾根を乗り越す。ここで、この尾根を登ることにした。いままでのトラバースから一転して、右へ90度曲がって尾根をのぼることになる。一旦、藪のコブを越え、鞍部をとおり登り返すと、12時18分に山頂に着いた。三角点は桧の根元にひっそりとしている。なかなかわかりにくいが、そばの雑木に赤いテープがついているのでわかる。山頂は樹林の中で展望は全くなし。とてもここで休憩する気になれず、12時24分早々に下山する。下山は、少しだけ近道をして、登りに使った尾根より手前で左へ下り、12時39分にトラバース道へ出た。ここでこの踏み跡を左へ左山で下る。12時43分に岩群のある尾根の乗り越しへ出る。先ほどはUターンして戻ってきた場所だ。ここでU字に360度曲がる。今度は右山でトラバース道を下っていく。12時46分に沢(雨水の流れた跡)を渡る。実は、この沢をたどって直登すると、山頂へ達するのだ。12時50分にも沢を渡る。12時51分に尾根を乗り越し、左山で下り、右手下に窪地が見えると、12時53分には作業小屋がある。作業小屋の前から沢を下り、12時56分にはこの沢を渡って、右山のトラバース道に入る。13時02分に尾根を乗り越し、13時05分にも尾根を乗り越し、13時11分に谷身へ下り立つ。反対側の斜面を登ると、13時17分に林道へ出た。帰りは、林道を歩くことにしたのだ。相戸岳や北山を見ながら、林道を快適に下って、「平成6年度 普通林道開設事業 西洞納谷林道 美山町」の表示を確認し、13時32分に西洞川沿いの林道へ合流した。右へ曲がって、13時37分に車へ戻った。自宅へ帰って、ヒルに喰われたのに気づいた。靴下が、出血で赤くなっていた。しかし、ヒルの姿は見えず。2カ所喰われていた。やはり、雨上がりであったので喰われたのか。鈴鹿方面ほど多くはないが、この時期はヒルに気を付けないといけないようだ。